アンチクライスト

観終わった後、友達も知り合いも、その他の人も皆、「げんなり」しているのが可笑しくてたまらず、ペットボトルのお茶で喉をうるおしながら、お腹の底からふつふつと笑いがこみあげてきて、「トリアー監督、ありがとう」と思った(笑)。
トリアー監督は、女性恐怖症か、それとも恨みでもあるのか、はたまた女好きの裏返しで、「こんな目に遭わされたいけど、現実にはイヤだから、映画でやってみました」なのか。
女性は感覚的で、エデンの園に帰ると本性出して、怖いよ怖いよぉ。妻(シャルロット・ゲンズブール)を殺して、木イチゴ食べて、ほっとしたのも束の間。女がぞろぞろエデンに帰っているではないか!怖いよ怖いよぉ。というところだろうか???だけど、このエピローグには、雪やシャワーの飛沫が宇宙遊泳するプロローグ同様、笑ってしまった。ぞろぞろぞろぞろ、やりすぎなんである。
夫(ウィレム・デフォー)は、自分が妻よりお利口だと思っているから、妻が論文を書くにつき「アドバイス」するのだが、その上から目線が妻を傷つけているのじゃないのかね。
子どもを亡くして「死にたい」という妻には「いっしょに死のう」と言ってやればいいのに。論理的で構築的なものが良いとばかりは言えないのに。もっとカオス漬けになれば~?
それにしても、鹿、狐、烏か~。「セロ弾きのゴーシュ」では動物たちは良い役だったのに。自然は確かに恐ろしいけれど、日本人にとっては畏怖するものであって悪ではないと思う。
「自然=恐ろしいもの=悪=悪魔=アンチキリスト=女」
ほんまかいね、そうかいね(?)。
わかるのは、やっぱり私はトリアー嫌い。それでも次回も観に行くわ。ってことだ(とほほ)。
Antichrist 監督:ラース・フォン・トリアー
(高知県立美術館 2011/05/15 高知県立美術館ホール)

「アンチクライスト」への7件のフィードバック

  1. 二人芝居。・・・・今後、出演してくれる俳優はいるのだろうか?

  2. 「トリアー監督、ありがとう」に笑っちゃった。(お茶屋さん、さすが!)
    私にとっては「興味が持てない」モノばっかりで出来てるような映画?で、映像的に気持ち悪いのもあってつくづく疲れました(ほんとゲンナリ)。シャルロット・ゲンズブールは綺麗だったんだけど。
    でも、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたいな「上から目線」は感じなかったので、そこだけは好感持ちました。トリアーさんもずいぶん正直に作るようになったんだなあ・・・って気がして。
    『ダンサー』でほとほと懲りてこの監督さんの映画はその後観なかったんですけど、『ドッグヴィル』とかも、今なら観ても腹は立たないかも。
    でも、次回もやっぱり・・・観に行くかどうかは不明(笑)。

  3. ムーマさん、お疲れ様でした。
    >でも、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたいな「上から目線」は感じなかったので、そこだけは好感持ちました。トリアーさんもずいぶん正直に作るようになったんだなあ・・・って気がして。
    そうですか。ムーマさん、優しい!
    私はトリアーも弱ったなぁと思いながら観ていましたよ。
    後で知ったのですが、監督が心の病を患った後の作品なのだそうです。それを聞いて、トリアーも人間だったのだなぁと(鬼)。
    この人の作品については、もう、あそこが可笑しかったねーとか、ありえなーいとか、そういうところで盛り上がりたいですね。砥石のところでは「出た!」と思ったもん。「待ってました!」と思えるように修行したいと思います(笑)。

  4. >私はトリアーも弱ったなぁと・・・
    そう言えばそうだ(笑)。
    ちょっと気弱になってるというか、弱音?みたいなモノも感じましたね。
    心の病云々は、私も後からネットで知りました。
    でも、映画が始まってすぐから「あ、本人がカウンセリングでも実際に受けたのかな?」なんて思ってたので、全然意外じゃなかった(鬼その2)。
    気弱になっても(なったからこそ?)ちゃんと「砥石」が出てくるところがスゴイですね。「ただは起きない」ヒトなんだ~(笑)。私も修行のために、やっぱり次回作観に行こうかしら。

  5. >「あ、本人がカウンセリングでも実際に受けたのかな?」なんて思ってたので、全然意外じゃなかった(鬼その2)。
    おお!やっぱりムーマさん、鋭いわ。
    私は、本人がカウンセリング受けたなんて、まったく思い及ばなかったもの。
    >ちゃんと「砥石」が出てくるところがスゴイですね。
    そうなんですよぉ。
    これがなくちゃ、トリアー作品とは言えないでしょう(^Q^)。
    >「ただは起きない」ヒトなんだ~(笑)。
    自分の病気をネタに笑いを取るなんて、芸人さんみたいですね(笑)。
    「砥石」は、ありえな~いとちょと笑えたもん。

  6. お茶屋さん、こんにちは。
     今日付の拙サイトの更新で、こちらのブログをいつもの直リンクに拝借したので、報告とお礼に参上しました。
     お茶屋さんは、「悪魔=アンチクライスト=女性」という線でご覧になったんですね~(笑)。ま、確かにあそこまでやられちゃ怖い、怖い。
     でも、映画以上に痛烈なのは「子どもを亡くして「死にたい」という妻には「いっしょに死のう」と言ってやればいいのに。論理的で構築的なものが良いとばかりは言えないのに。もっとカオス漬けになれば~?」とのお茶屋さんのコメントのような気もしたりして(笑)。
     確かに「上から目線」って、トリアー作品のキーワードかも(笑)。
    どうもありがとうございました。

  7. ヤマちゃん、直リンク&書き込み、ありがとうございます。
    もうね、トリアーの追っかけは止めたいです。
    でもね、新作でキルスティン・ダンストが、カンヌで演技賞を獲ったでしょ。わたし、なぜかキルスティンが好きでして、そうすると「しょうがないなぁ」という感じで、上映されたらまた観ます。
    たいしたプロデュース力ですね。>トリアー監督

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。