シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

前作を一応楽しんだにもかかわらず、しかもホームズファンでありながら、ちっとも食指が動かなかったけれど、マイクロフトをスティーヴン・フライが演じるとの情報を得て俄然観たくなった。
で、はははは!ホームズ(ロバート・ダウニー・JR)に負けず劣らず変人だった(笑)。そして、弟よりエレガントだった。
ジュード・ロウのワトソンもホームズのお守りが大変そうなところを見せて、なかなかよかった。(最近、ジュード・ロウのよさが、やっとわかってきた。)
モリアティ教授(ジャレッド・ハリス)の悪事の動機が戦争での儲けというのは、わかりやすいが浪漫がない。つくづくレクター博士を超えるのは難しい。
しかし、モリアティとホームズの戦いにおける各人の脳内シミュレーションは、これが映画だという感じでとても面白かった。

前作でも短いカットをつないでホームズの思考を表現していたような気がするけれど、あまり印象に残らなかったように思う。今回は、開巻間もない市場のシーンで、中国人に変装したホームズが数人の暴漢を相手に戦うときや、占い師シム(ノオミ・ラパス)のところで天上に潜む刺客に気づいたときなどに脳内シミュレーションが印象づけれらる。そのうえで、ライヘンバッハでモリアティとのクライマックスだ。
滝上のテラスでホームズは、教授の研究室を訪れたとき、あらゆるものを素早く観察し、隠し財産のありかを推理したことを明かす。かなり短いカットをつないでホームズの見たものを映像化しているわけで、人の思考の素早さを上手く表現していると思った。
(あるシャーロッキアンによると、対象を見れば瞬時に答えが出るホームズの推理は、「思考」を超越した「勘」だという。「勘」とは豊富な知識や経験の蓄積と論理的思考回路の発達がものをいうとのことだ。短いカットをつないで「思考」を表現できても、「勘」をどう撮るか。すぐさま閃いたら映画監督になれるかも。)

今回、ライヘンバッハには意表を突かれたし、汽車での欧州大移動もスケールがあってよかったが、別のキャスト、スタッフでもっとホームズものを観たい。

SHERLOCK HOLMES: A GAME OF SHADOWS
監督:ガイ・リッチー
(2012/03/26 TOHOシネマズ高知2)

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