王になった男

イ・ビョンホンのカッコよさと可愛らしさを活かした二役で楽しかった。
光海君(イ・ビョンホン)は、もとは臣民のことを思うよい王だったようだが、いつのまにか暗殺に脅え疑心暗鬼に汲々とする暴君になってしまった。面白いのは影武者のハソン(イ・ビョンホン)を指南するホ・ギュン補佐官(リュ・スンリョン)や宦官のチョ内官(チャン・グァン)だ。元々は臣民のための政をするつもりの(?)王に仕えていただけあって、傀儡に徹することという指南を飛び越え本当に臣民のための政を行いだしたハソンの姿に感じるものがあったのだろう(ハソンの魅力もあったかもしれないが)、ハソンを好ましく思い始めるところが良かった。ホ・ギュン補佐官なんか光海君と差し違える覚悟で(?)現状を報告しに行くのだ。光海君もバカじゃなくて良かった。ホ・ギュン補佐官を処刑したことにして反対勢力の譲歩を引き出し、地主に課税する法律をとおす。ホ・ギュンは逃げ延びたハソンといっしょになって、今度は小さな国作りから始めるのかな?

涙を搾らされたのは卜部将(キム・イングォン)だ。ハソンを逃すため犠牲となって果てる。「王を守るのが自分の役目、あなたは私の王だから守ります。」と言うのだ。もちろん、ハソンが偽物とわかったうえでのセリフだ。作り手は、ハソンのように民を知り、民のための政治を行う人が王であり、国のリーダーであってほしいと願っているのだろうなと思いながら見ていた(というか寝ていた)。

MASQUERADE
監督:チュ・チャンミン
(2013/04/13 TOHOシネマズ高知3)

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