東ベルリンから来た女

う~ん、なんか私にはイマイチだった。よくわからない。居眠りしたからかも(^_^;。期待していたのでとても残念。
登場人物は多くを語らないが、筋立てはシンプルでわかりやすい。バルバラ(ニーナ・ホス)は、西側に恋人がいるから亡命しようとしていたけれど、1回失敗しているからベルリンから鄙びた町へ左遷され、シュタージの監視下にあって息がつまるような生活を強いられている。そうするとなおさら、東側にいることが耐えられないだろう。それでも医師として仕事は全うしたいと思っている。上司(?)のアンドレ(ロナルト・ツェアフェルト)は、彼女の様子をシュタージに報告しているだろうな、彼女もそのことはわかっているだろうな~。アンドレの送る秋波(?)にちょっと揺らいだかもしれないけど、彼は彼女のタイプじゃないしね~。
作業所を何度も逃亡したステラ(ヤスナ・フリッツィ・バウアー)になぜ、あれほど肩入れするか。バルバラも作業所出身かと思ってみた。そうでなくても、ステラを逃がしたことには違和感を感じなかった。ステラを救うにはそれしかないし、バルバラは医師だ。ステラを逃がしたカドで逮捕されるだろうけど、バルバラならステラを逃がすことに迷いはなかっただろう。

ほとんと感慨もなく見終わったのはアンドレがいたからかもしれない。医療ミスをした過去があり昇進は望めず望まず、監視社会の一員として嫌なこともあるし、自由に絵画も観に行けないが、医師の仕事を全うし、患者から感謝されることもあり、庭付きの家に住み、自ら調理する。侘びしいけれど、それはそれでいいんじゃないと。私にはバルバラの恋人よりアンドレの方が魅力的だったので、こっちにしとけば~と思っていたのだった。

BARBARA
監督:クリスティアン・ペツォールト
(シネマ・サンライズ 2013/06/25 高知県立美術館ホール)

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