陸軍登戸研究所

改めて戦争って何でもありだと思った。倫理なんてそっちのけ。第1部は生物兵器・化学兵器、第2部は風船爆弾、第3部は贋札について、それぞれ関係者にインタビューしたドキュメンタリー。第1部は登戸で作った生物兵器の人体実験を中国で行っていたというのがにゃんともヘビーであった。第2部は風船爆弾をアメリカ西海岸へ向けて飛ばす話をした人(茨城の人だったかな)が笑いの神がついていて面白かった。第3部は贋札作りが戦後、朝鮮戦争時に旅券偽造等に応用されており、その間、アメリカの年金制度に入っていたため、現在受給している年金が少ないという話が切実だった。また、「陸軍登戸研究所の真実」の著者伴繁雄の妻伴和子さん宅で、「以前、来たときに掲げてあった繁雄さんの写真はどうされました?」という問いに和子さんの明快な答え。「私をいたわってくれたことがなかったから、旦那さんじゃなかったと思って外しました。」というのに思わず拍手しそうになった私も次の「枕元に立って『すまなかった』と言われたときは泣きました。」との言葉に胸が深閑となった。

監督:楠山忠之
(映画「陸軍登戸研究所」高知県上映実行委員会 2013/11/02 高知市立自由民権記念館)

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