嘆きのピエタ

う~みゅ、わかりやすいヤツ、イ・ガンド(イ・ジョンジン)。愛と憎しみは表裏一体。憎かった母(チョ・ミンス)が、なくてはならない人になる。そして、他人にも少しは優しくなれる。愛されたことがないと愛せないんだろうなぁ。もし、ガンドが愛したり愛されたりしたことがあったら、母の復讐はここまで成功しなかったかも。ほしくて堪らなかったものを与えて、また奪うという凄い復讐なんだけど、初めの殺伐としたガンドより血の通い出したガンドの方が幾分好きになれるので、あの結末は「めでたし、めでたし」とほっとしたような感じがした。延々と続く血の跡は、ガンドに血が通ってるぞーって感じで(^_^;。これはもしかして善い復讐なのではないだろうか。

母と名のった女性は、実は復讐のためそう名のっただけなんだけど、ガンドに憐憫の情がわくところが人間的でよかった。復讐の鬼となっていない。人としての余裕がある。相手をよく見ている。もちろん、実の母ともとれるし、そう取ると育てた子どもへの執着の方が断然大きいという事実が浮かび上がる面白さがあるけれど。

PIETA
監督:キム・ギドク
(2013/11/03 あたご劇場)

「嘆きのピエタ」への6件のフィードバック

  1. お茶屋さん、はじめまして。
    あたご劇場の掲示板よりやってきました。

    ガンドが母を助けてと懇願するあたりまで胸がしめつけられっぱなし。
    そして、その後の静かな終わり方、切なかったけど私もほっとしました。
    善い復讐、的確だと思います。
    観てよかったです。

  2. ウルトラの母さん、ようこそいらっしゃいませ。
    感想を読んでくださって、ありがとうございます。
    もしかして、以前、掲示板の方で『クロッシング』のことで書き込みしてくださったウルトラの母さんではありませんか?そう思ってあたご劇場の掲示板でお声をかけさせてもらいました。間違っていたらゴメンナサイ。

    よく相手の身になれっていいますが、家族とか恋人とか知らないガンドには、愛する者を失うってことがどういうことか想像すらできなかったんでしょうね。あの結末にほっとした人は、ひょっとすると多数派かもしれませんね。

    次のリンク先は、お友だちのケイケイさんの感想です。感動が新になると思いますよ~。おすすめです。
    http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=10442&pg=20130705

  3. クロッシング!なつかしいです。
    書き込みしたと思います。最近物忘れがひどくて失礼しました。
    お気に入りに入れているにも関わらず
    最近までPCもろくに開いてなかった状態でした。
    覚えていて下さりありがとうございました(苦笑)
    ケイケイさんのサイトにもお邪魔しました。
    またゆっくりと拝見させていただこうと思っています。

    私ごとですがここ何年かばたばたしてて映画からもだいぶ遠のいていましたが
    以前より少し時間ができ、また少しずつ色んな映画を観ていこう
    と思っています。

  4. やはり、そうでしたか。よかった(^_^)。お気に入りにも入れていただき、ありがとうございます。
    『クロッシング』の星空、思い出されます☆☆☆☆。

    ばたばたの時期ってあるものですよね。
    以前よりはお時間が出来たとのこと、またお気が向いたときにお立ち寄りくださいね。お待ちしております。

  5. お茶屋さん、こんにちは。

    昨日付けの拙サイトの更新で、
    こちらの頁をいつもの直リンクに拝借したので、
    報告とお礼に参上しました。

    >延々と続く血の跡は、ガンドに血が通ってるぞーって感じで(^_^;。
    >これはもしかして善い復讐なのではないだろうか。

    素晴らしい!(拍手)
    僕が、「どうも遣り過ぎ感のほうが強くて、
    鮮やかさよりもあざとさのほうを感じてしまった」のは、
    “血の通い”を視覚化したイメージを受け止め損ねたからだな。
    清濁美醜の両面を込にしたうえでの“人間性”というものが
    作り手の主題だったのだろうと思いますが、
    そういう意味で、非人間的だったイ・ガンドが人間になる話でしたね。

    どうもありがとうございました。

  6. ヤマちゃん、リンクとコメント、ありがとう!
    うんまあ、やり過ぎですよ(笑)。
    あのどぎつさは、監督のカラーですね。
    もう少し枯れるまで、お友だちには、なれそうにないなぁ。

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