ベイマックス

素晴らしい。楽しく可笑しく悲しく元気になれるアニメーションだった。
お話は色んなことを詰め込んでいるのに、とっ散らかることなく絶妙のバランスで「親しい人を亡くした悲しみを仲間といっしょに乗り越える」「科学技術の悪用はしない(人のために役立てる)」という2本柱がスッキリと立っていた。
ベイマックスのキャラクターは、もう最高。ロボットは金属製という既成観念を打ち破り、セロハンテープで修繕できるなんて傑作(^o^)。言動もスピードも愛しくなる面白さだった。
また、サンフランシスコと東京を合体させたような架空都市サンフランソウキョウが、イイ!いちいちDVD(だったら)をストップして何が描き込まれているか確認したくなるような緻密さだった。
更に、アニメーションの命である動くシーンも迫力満点で、マイクロボットの波がうねるうねる!そのうねりの頂点に仮面の悪役がコートの裾をなびかせて立つなんて痺れる~。ベイマックスとヒロがサンフランソウキョウを飛び回り、続いて鯉のぼりバルーン(換気扇?)にすわって夕日を眺めるシーンなんて、スクリーンで見なけりゃもったいない。

おしまいに、ベイマックスとの別れのシーンは、もちろん「うるるん」だったが、更に悲しく胸の痛みを覚えたのはベイマックスが緑のチップを抜かれ、完全に戦闘態勢に入ったときだった。何が悲しかったんだろうと思う。チップに左右されるロボット故か、チップを抜き取った少年の心故か、はたまた兄の心が無になる故か。仲間がヒロをとめてくれたからよかったけれど、何かを契機にひるがえる人の心は悲しくもあり恐ろしくもある。この場面の音楽が、そういう状況にピッタリで恐れ入ったことだった。
(2015/01/07 TOHOシネマズ高知6)

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