ロリーポップ

映画『ロリーポップ』パンフレット
『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督の新作『チャッピー』の公開が間近のようだ。『チャッピー』はアメリカ映画だけど、ブロムカンプ監督と言えばエビ宇宙人&南アフリカ共和国と刷り込まれている。で、南アフリカ共和国と言えば、同国制作の小品『ロリーポップ』(1975年)。

『ロリーポップ』の舞台は、南アフリカ共和国に囲まれた国レソトだ。黒人少年ツェポと白人少年ジャニーの友情物語で、映画史に残るような作品ではないけれど忘れられない。というのは、この映画でアフリカにも雪が降ることを知ったから。そういえば読んでないけど「キリマンジャロの雪」っていう小説があったっけ。でも、この目で見るまではアフリカに雪が降るとは思いもしなかった。

また、ペロペロキャンディのことをロリーポップと言うこともこの映画で知った。関係ないけど、『スタンド・バイ・ミー』で「ロリポップ、ロリポップ~」という歌が聞こえてきたね。

レソトを知ったのも『ロリーポップ』のおかげだ。『遠い夜明け』で主人公(ケビン・クライン)が南アフリカから亡命する際、レソトに入国してから更に別の国に脱出する。なんとなく地図がイメージできて助かった。
映画は学校と言ったのは淀川長治さんだったか。本をほとんど読まない私にとっても映画は学校だ。

ジャニーが大怪我をしてニューヨークだったか、どこか大都会で手術することになり、ツェポがお見舞いに行く。その街頭で初めてテレビを見たときのことをツェポが誰に話していたのかは忘れたけれど、「箱の中に小さい人が住んでいるだよ」と言っていたのが可笑しかった。それは、私の母が初めてテレビを見たときのことを、「どうやって箱の中に入ったのか不思議だった」と話していたからだ。

そんなこんなで、多分同時上映のもう1本の方を見に行ったんだろうけど、印象に残っているのは『ロリーポップ』のみである。

「ロリーポップ」への2件のフィードバック

  1. なつかしい〜!
    同時上映はベンジー?
    タイヤに入ってコロコロしててケガした記憶が、、
    内容忘れたけど大泣きしたなあ
    (T_T)

  2. ケロさんも見てたのねー(^_^)。
    同時上映は『ベンジー』だったのねー。
    私の記憶では、雪山のあとのシーンが教会でのお葬式で、ツェポかジャニーかどちらが亡くなったかわからなくて、病気のジャニーの方と思わせておいて、実は元気なツェポがジャニーをかばって亡くなっていたって話でした。
    記憶ってあてにならないけど(^_^;。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です