マンチェスター・バイ・ザ・シー

酔って絡んで暴力を振るうなんて、ろくでなし。
モテモテなのにその気なし。
いったい何があったのかと思ったら、う~ん、それは辛い。海辺の美しい町。良い思い出だってあるはずなのに戻れない。
だけど皆、辛いことを乗り越えて幸せになっているよ。元妻も今、幸せだから「許す」「ごめんなさい」と言えるのだろう。
わかっちゃいるけど、情けなや。やっぱり、酔っては殴り合う。ろくでなしに変わりなし。乗り越られない自覚あり。
それでも生きていいのだ、生きて行くのだ。底なしにダメでも弱くても。

本当にもう、自分を許してあげてほしい。
兄ちゃんも息子より弟の方が心配なんじゃないかな。
甥にボストンの大学へは行かないとあっさり言われたのが可笑しかったが、甥が来るかもしれないからと思えたことが救いだった。子どものことは、いつかはポケットの中の小石になってくれると思いたい。

淀川さんが映画で娼婦が悪く描かれることはないと言っていたのを思い出す。貧しい人、傷ついている人、あるいはダメダメな人、懸命に生きている人の側に立つ作品こそが胸を打つ。久々に行間の美しさを感じた。ユーモアもあるし!

監督、脚本:ケネス・ロナーガン
2017/09/13 あたご劇場

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」への2件のフィードバック

  1. 「いつかはポケットの中の小石に」っていうのがいいですね。
    ほんと、そうあってほしいと思います。

  2. 『ラビット・ホール』のそのセリフが忘れられなくて。
    子どもを亡くした親御さんは、たとえご自分のせいでなくても、何かしら後悔してご自分を責めるんじゃないかと胸が痛くなるのですが、ましてや、リー(ケイシー・アフレック)の場合(ToT)。彼はもっと甥っ子に接するとイイですね。

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