スノーホワイト

おしまいになるにつれてつまらなくなる。
(予告編『メリダとおそろしの森』を面白そうだと思って見ていたら、メリダが戦いだして辟易した。見ていても戦いは疲れる。)
スノーホワイト(クリステン・スチュワート)も無理に戦わなくてもよかったのに。戦うんだったら負ければよかった。やはり、ラヴェンナ女王(シャーリーズ・セロン)様にはかないませんでした~(え~ん)、となれば面白かった。
狩人エリック(クリス・ヘムズワース)と幼なじみウィリアム(サム・クラフリン)との三角関係になっていっても戦いよりはよかったのに。ああ、つまらない(え~ん)。私が泣くわ。
だけど、ビジュアルはとてもよかった。開花と同時に実がなっている林檎だか桜だかの木も不思議な感じがしたし、黄金の鏡人間みたいなのが溶けるみたいなのはよく思いつくなぁ。白馬に乗ったスノーホワイトが一軍に追いかけられる遠景も美しい。黒い森の造形もかなり面白かった。弱い心が恐ろしいものを見せるって、これ本当。夏になると目の端に入ったものが何でも蜘蛛に見えてドキンとする。スノーホワイトに林檎を差し出すウィリアムが美しい~。化粧や照明で俳優は美しくなるんやね~。ウィリアムの表情がちょっと怖くて、その白い肌と真っ赤の林檎の対比も効いていた。

SNOW WHITE AND THE HUNTSMAN
監督:ルパート・サンダーズ
(2012/06/30 TOHOシネマズ高知5)

アメイジング・スパイダーマン

面白かった。一つ一つのエピソードが消化不良な感じはするけど、力を持つ者には責任があるというポイントは外してなかったと思うし、お馬鹿なというか若気の至りのピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)が成長していく物語として楽しめた。また、スパイダーマンに市民が協力するところがあって、人々を一方的に助けにくる超人的ヒーローとはひと味違う展開が好ましく思えた。更に、父ちゃんのリチャード・パーカー(キャンベル・スコット)は殺されたのかどうなのか、黒幕っぽいオズボーンはどういう形で登場するのか、謎が残されていて次回作も観たくなる。

ピーターのベン伯父さん(マーティン・シーン)、メイ伯母さん(サリー・フィールド)が豪華キャスト!ガールフレンドのグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)は、頭よさそうだし勇気もあるし、悲鳴をあげるだけのヒロインではなさそうだ。グウェンの父ちゃん、キャプテン・ステイシー(デニス・リアリー)は、アンドロイドとして生き返ってほしいような端正な容姿だった。ラダ博士(イルファン・カーン)は、生きているのか死んだのかよくわからなかったけれど、次回にも登場してほしい印象に残るお顔。
そして、なんと言っても今作は、カート・コナーズ博士(リス・エヴァンス)の魅力全開!
生々しい、妖しい・・・(^o^)。器の小ささが堪らない(いや~ん)。
そうそう、ピーターをいじめる坊主頭の男の子、タイプ、タイプ~。p(^_^)q ピーターより可愛いので困った(笑)。

THE AMAZING SPIDER-MAN
監督:マーク・ウェブ
(2012/06/30 TOHOシネマズ高知7)

ウィンターズ・ボーン

ハードボイルドや~~!
麻薬密造小屋の焼け跡場面あたりで、「ウィンターズ・ボーンって、父親の骨を拾う話なのか!」とビックリ。
しかし、まあ、いまさらながらに映画は世相の鏡だ。
『8Mile』(2003年)でホワイト・トラッシュという言葉を覚えたが、昔、日本人が憧れたアメリカは今いずこ。ミズーリの田舎だから、リー(ジェニファー・ローレンス)たちは、まだ家屋敷があるのかもしれないが、17歳の少女が病気の母と幼い弟妹を養うなんて出来るのか?軍隊に入ろうとするのも無理はない。(面接官の合理的な説得にもアメリカを感じた。)イギリス映画だと、すぐに福祉局の職員が飛んでくるケースだと思うけど、アメリカ映画はワイルドだ。自分たちで生きるしかない。狩りもするけど、お隣さんから、たまにある差し入れが命の綱だ。
こういう厳しい貧しさを背景にし、物語を語るに徹したこの作品はエンタメらしからぬエンターテイメントだ。感傷を排した語り口を堪能した。

リーの父親に対して、初めは「保釈中に子どもを残して逃げるなんて、なんちゅう親や」と思っていた。ところが、物語が進むにつれて、リーたちにとっては良い父親だったとわかってくる。
誰かが父親の保釈金を出した。その目的は、掟破りの口を封じるため。だから、父親は家に帰れず、逃げ隠れしていたのだ。
父親が捕まる前は、いい暮らしだったと思う。子どもたちには遊具があるし、馬も飼っていたし、洋服もけっこうある。リーが弟妹に狩りを教える様子から、きっとリーもこうして父親に教わったんだろうと想像する。アルバムをめくると幸せそうな父母の写真があるし、父とティアドロップ伯父(ジョン・ホークス)の子どもの頃の写真も可愛い。生業が麻薬密造でも普通の家族の絆があったのだ。だから、リーは父が弾いていたバンジョーを売れない。奥に仕舞ったバンジョーの前でリーが佇むシーンがあるが、売る気などさらさらなくて、父のことを思っていたのかもしれない。

田舎の女の子リーが、君はローレン・バコールかフェイ・ダナウェイかというくらいにクールでカッチョイイ。でも、彼女が母の髪を梳くときの穏やかな表情をはじめ、答えるはずもない母に「どうしたらいいの」と涙を見せたり、ティアドロップ伯父に脅されて本気で怖がったり、死にに行くも同然の伯父を見送る表情など、なかなか見応えがあった。『あの日、欲望の大地で』『X-MEN』と観るにつけ、ジェニファー・ローレンスは大器だなぁ。
また、ハードボイルドにカントリーソングとはこれ如何に。カントリーソングって日本人にとっての演歌みたいなものじゃないのかなぁ?アメリカ人が観ると異化作用でもあるのだろうか。

WINTER’S BONE
監督:デブラ・グラニック
(シネマ・サンライズ 高知県立美術館ホール 2012/06/28)

閲覧・接続不良のお詫び

見に来てくれてる皆さんへ

いつも見に来てくれて、ありがとうございます。
それなのに、当ブログの閲覧が、7月5日夜からほぼ1日の間できなくなっていました。
どうもすみませんm(_’_)m。
原因はワタクシが素人のため、ちょいといじると大きな不都合がーーー!!!という訳でございます。
これにこりず、また見に来てくださいね。

また、「チネチッタ高知」の掲示板で、只今、書き込みが出来ない状態になっています。だれも書き込んでくれない(しょぼ~ん)と思っていたら・・・・、自分が書き込んでみて(がーーんんん!)。
原因を調査中です。
復旧したらお知らせしますので、そのときは、「よかったねー」とかどしどし書き込みをお願いします。
ではでは。