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コレリ大尉のマンドリン
(風光明媚+男声合唱)×(戦争+地震)=正統派恋愛映画
CAPTAIN CORELLI’S MANDOLIN
監督:ジョン・マッデン
アントニオ・コレリ:ニコラス・ケイジ|ペラギア:ペネロペ・クルス|ペラギアの父:ジョン・ハート|
マンドラス:クリスチャン・ベール|マンドラスの母:イレーネ・パパス

この映画の前半部分は、景色はよろしく男声合唱は楽しく、進駐軍と占領下の島の人々は和気あいあいとしていて、これが戦時中かと思わせるほどだ。そこで、乗りやすい私はコレリ大尉の「人は歌う。結婚式でも葬式でも。だから、戦争中でも。」というセリフに「なるほどなあ」と共感した。しかし、それは少々早まった共感だったようだ。というのは、イタリアが降伏してイタリア軍が引き上げる段になって、本当の戦争状態になってしまい、そうなるとさすがのコレリ大尉も歌どころではなくなったのである。
この明から暗への転調には驚かされたが、けっこう、淡々と描かれていたので淡々と観終わった。私にとっては、恋愛映画というよりも歴史の勉強になったという感じである。

高知松竹3 2001/10/06


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