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■かるかん>バイオハザード|ピアニスト
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バイオハザード
(ゾンビ+エイリアン+HAL)×ミラ=お化け屋敷大脱走
Resident Evil
監督&脚本:ポール・アンダーソン
ミラ・ジョヴォヴィッチ|レイン:?

いや〜、心臓に悪いですね〜(笑)。
大音響に2、3回飛び上がりつつ、楽しませていただきました。
ミラ・ジョヴォヴィッチ、いいですね〜。サービスショットもあったりして(^_^)。『フィフス・エレメント』から好きなんですよ。『ジャンヌ』のときのかすれ声がよかったけど、今回もところどころでかすれてましたね。
レイン役の人、個性的な目とくちびるとパワフルな存在感が印象に残っています。
ラストシーンは、どこまで引くかと思いながら見ていたのですが・・・・・。私には、ちょっとインパクトが足りなかったかな。とは言っても、満足満足、おもしろかったです。

高知松竹ピカデリー2 2002/09/08


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ピアニスト
ハネケのリトマス試験紙
LA PIANISTE
監督:ミヒャエル・ハネケ|原作:エルフリーデ・イェリネク
エリカ:イザベル・ユペール|ワルター:ブノワ・マジメル|母:アニー・ジラルド

う〜ん、やっぱりハネケ監督、情け容赦なしですね(笑)。

エリカは生きる能力(愛する能力と言った方がいいのかな。)に乏しいと思います。ピアノ一筋に生きてきたエリカは、人との距離の取り方も関係の結び方も身につけることができていません。だから、指導者には向かないし、恋をすることも出来ないのです。
母親は娘にしがみついて生きているから、エリカを受けとめてあげることはできません。ワルターはというと、人懐こく女の子はお手のもので才能にも恵まれ、すいすいと生きています。エリカのことを愛していると言っていたけれど、初めてのタイプの女性に惹かれただけでしょう。そんな彼だから、彼女に「君は空っぽで病的で治療が必要」とよく考えもせず言えてしまうのです。

ハネケ監督は、生きる能力に乏しい人を情け容赦なく剥き出しにして、観客が主人公に同調できないようにしています。そのおかげで私なんかは、ワルターのようにすいすい生きているわけでもないのに、「君は空っぽで病的で治療が必要」という言葉に肯いてしまったり・・・・。

エリカは、セックスというのは関係性を維持するためのものと思い込んでいたのですね。彼女は、自分がそんな思い込みをしているとは知らず、また、自分が真に求めているものが何であるかもわかってなかったと思います。セックスに幻想を持っていたのだろうなあ。
彼女がほしかったのは、すがれるもの、しがみつけるものだと思います。それでワルターにしがみつくため、いろんなことをするのですが、彼の方から「このことは秘密に」とおしまいにされてしまいます。そこで、「まだ、おしまいじゃないわよ」とワルターの目の前で自らを刺すつもりが、タイミングを逃してちょっと間抜けなことになってしまいました。エリカにとっては、唯一すがれそうなものだったワルターを逃して絶望しているはずです。自殺(あるいは婉曲的自殺で事故死)しても不思議ではない状況ですが、車が人をはねる音はしません。
浪漫派の音楽を使っても、そんなロマンチックな劇的なラストにはせんぞというハネケ監督の意気込みが感じられます(笑)。「生きる能力に乏しくても、人はそうそう簡単に死ねるものではない。現実は厳しいのだ。」

MovieJunky 県立美術館ホール 2002/09/08

鬼の対談『ピアニスト』も是非、お読みください。


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