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■かるかん>スキャンダル|21グラム
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スキャンダル
背徳の中の恋心
監督:イ・ジェヨン(2003年/韓国/カラー/2時間4分)
領主様:ペ・ヨンジュン|奥方様:イ・ミスク|チョン・ドヨン|チョ・ヒョンジェ

う〜ん、退屈はしないし、なかなかおもしろかったのですが、何かが足りない。その何かというのは、私にとっては多分、俳優の魅力だと思います。巷で大人気のヨン様ことペ・ヨンジュンは、私好みじゃないということがわかりました。

『危険な関係』は今まで、何度か映画化されていて、私が見たのは、グレン・クロウズ、ジョン・マルコヴィッチ、ミシェル・ファイファー、ウマ・サーマン、キアヌ・リーブスのミロシュ・フォアマン監督バージョンのみですが、それはもう、ジョンマル(ジョン・マルコヴィッチ)がよかったです〜。
あ、グレン・クロウズよりイ・ミスクの方がよかった(私好み)とは思います。韓国版は、若手も未亡人もよかったです。春画もどきが出て来たリ、チマチョゴリの下着はなかなかそそりますなあと面白かったり、西洋貴族の背徳のお話が韓国の時代劇によくマッチしているなあと感心したり。
要するにペ・ヨンジュンさえ別の俳優であればという、ヨン様ファンからつぶてを頂戴しそうな感想なんですけど(笑)。

高知松竹1 2004/6/5


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21グラム
命の重さは何グラム?
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(2003年/アメリカ/カラー/2時間4分)
ショーン・ペン|ナオミ・ワッツ|ベニシオ・デル・トロ

う〜ん、これも面白かったのですが、何かが足りない。その何かとは、未来への推進力だと思います。「人生は続く」というテーマにしては、登場人物の苦悩に比べて未来への推進力が弱いと思います。

もしかしたら、「人生は続く」というテーマではないかもしれませんね。単に命の重さを描いた作品なのかもしれません。そうであれば、十二分に命の重さを描けていると思います。ただし、苦痛の面から描いていると思います。
交通事故の加害者、被害者の遺族、被害者の心臓を移植された人物、それらの人物に関わる人々と、どの人物をとっても命の重さに苦悩しています。
命の誕生という通常なら喜びの面からは、またの機会に描くということでしょうか。それでもいいけど、苦痛の比重が重いばかりでは、観客はカタルシスを得られません。

時間を前後バラバラにしたパッチワーク(あるいはトランプの神経衰弱)のような作品でしたが、登場人物の先行きをチラリズムで見せて「どうしてそんなことになるのだろう」と関心をつなげるためにそうしたのでしょうか。そんなことしなくても、俳優の力で観客の関心は持続させられたと思うのですが。
カタルシスを与えてもらえなかったため、時間バラバラの演出が何だか姑息な手のように思えてきましたぞ(笑)。

高知松竹1 2004/6/5


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