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ヴィレッジ
浅いとしか言いようがないな〜
The Village
監督:M・ナイト・シャマラン(2004年/アメリカ/1時間48分)
ルシアン:ホアキン・フェニックス|アイヴィー:ブライス・ダラス・ハワード|シガニー・ウィーヴァー|ウィリアム・ハート|エイドリアン・ブロディ

おもしろかったです。複数で見ると盛り上がると思いますよぉ。
ナイト・シャマラン監督の前作『サイン』では、謎を謎のままにしておかれたのが不満でしたが、『ヴィレッジ』では全部映画の中で説明していただき満足いたしました。しかも思ったとおりのオチで大変すっきりしました。って、一発ネタのオチを簡単に見破られるようでは、いけませんね〜(笑)。

最初から大した話ではないですがと切り出されるのと、大いに気を持たされて結局それっぽっちの話かと落胆させられるのとでは、話手に対する印象までもが違ってきます。シャマラン監督は、こけおどしの演出力があるだけに、大いに気を持たされ、その結末には落胆させられ、更には(誠に僭越ながらも)この監督の人生修養は、まだまだだなあと思わされるのです。

考えてみると「それっぽっちの話」ではないのにな〜。すごい話ですよ。
なぜ、ウィリアム・ハートやシガニー・ウィーヴァーが村の長老となったのか、そのへんの気持ちを観客が実感できるような演出であったならよかったのに。こけおどし演出に凝ってしまって、人の心の演出がおざなりになってしまっているのが残念です。いい俳優が揃っているのにね〜。
それと、題材がマイナス思考なのが後味がよろしくありませんね〜。結末のつけ方によっては、プラス思考となり、勇気付けられるような作品になったかもしれないのに残念です。この結末のつけ方にしても「こけおどし」を優先した結果だと思います。
それと知的障害者を○○にしたのは、掟破り。これも後味がよくありません。
すべて「おどし」が優先された結果だと思います。

『シックス・センス』はまぐれだったと言われないためにも、次作では「おどし控えめ、俳優任せ」に徹してはいかがでしょうか?>シャマラン監督




●怒り心頭のシーン(ネタバレ)
アイヴィー役の人よかったですね。好感度大。
ホアキンは、『サイン』で新しい顔を見せてもらったのが嬉しかったですが、今回の作品ではいつものホアキンに戻っていました。私は彼の消え入りそうな声が好きなので、まっ、いいか(笑)。

で、怒り心頭のシーンとは、この二人に関するシーンです。
怪物が村にやってきたとき、アイヴィーは「ルシアンがきっと助けてくれるはず」となかなか逃げようとしません。近づく怪物。逃げないアイヴィー。「あああ、もう!さっさと逃げろよっ!!!」とイライラしました。(シャマランの思うツボで悔しい(笑)。)で、ルシアンに助けられると「信じていたわ」というセリフ。思わず「信じているなら試すな!」と毒づいてしまいました。なんて底の浅い脚本なんだろうと思いました(爆)。

TOHOシネマズ高知9 2004/9/15


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