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■かるかん>インサイド・マン|明日の記憶
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インサイド・マン
ニューヨーク賛歌
INSIDE MAN
監督:スパイク・リー(2006年/アメリカ/128分)
フレイジャー:デンゼル・ワシントン|ダルトン:クライヴ・オーウェン|マデリーン・ホワイト:ジョディー・フォスター|アーサー・ケイス:クリストファー・プラマー|ダリウス:ウィレム・デフォー|ミッチェル:キウェテル・イジョフォー

いやあ、おもしろかったです。俳優が適材適所、演出の切れがよく、状況にピッタリの音楽に乗せられてハラハラドキドキ。まさか銀行強盗の話とは思ってなくて(インサイダー取引の話かと思っていましたので(汗))、冒頭からノックアウト(笑)。人種の坩堝であるニューヨークの問題点や面白さをさりげなく当たり前に描き、切り取った風景も美しく、ニューヨーク賛歌となっています。子どものゲームに嘆息したりの現代社会を憂える一面があるところや、セルピコの名前が出てくるのも嬉しい完全娯楽作なのであります。

●ネタバレ(野暮な突っ込み)

野暮な突っ込みをするまえに、恐怖のネタバレです。
強盗に入ったばかりの始めの方で、人質の携帯電話を没収するシーンがあるのですが、「家に忘れてきた」という言い訳が通用しないのです。これは、ケータイを持っていない私には恐怖でした。人質になったときに備えて、ダミーのケータイでも持っておくべきだろうかと、マジで思いました。
これから強盗に入る人は、ケータイを持っていない人間も存在するということを、ぜひ、認識してくださいね(願)。

で、野暮な突っ込みですが、ダルトン(クライヴ・オーウェン)は、どうしてケイス(クリストファー・プラマー)の秘密を知ったのか。私は、ずーっと、父親の秘密を知った息子が強盗に入ったのだと思っていましたが、どうやら違っていたみたい。作品の中で明らかにされていましたっけ?見落としているかもしれませんので、教えてもらえるとありがたいです。
また、ケイスはなぜ、身を滅ぼすような証拠の品を破棄せずにおいたのか。これも見落としていたのかなあ?

TOHOシネマズ高知3 2006/6/10
 
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明日の記憶
希望
監督:堤幸彦(2005年/日本/122分)
佐伯雅行:渡辺謙|佐伯枝実子:樋口可南子|伊東直也:坂口憲二佐伯梨恵|佐伯梨恵:吹石一恵|及川光博|木梨憲武|渡辺えり子|大滝秀治|田辺誠一|香川照之|遠藤憲一

泣きました〜。大人の映画や〜。長年連れ添った夫婦の映画でもあるのですが、その部分については未婚のワタクシはノーコメント(笑)。しかし、難病を患う家族もちとしては、さらりとした映画で気が重くもならず、爽やかに泣けてよかったね〜とコメントしておきましょう。(そんなわけで、及川ミッチー先生の屋上での台詞あたりから、だらだらとお終いまで泣きっぱなしでしたわ。)

大人の映画というわけは、まずもって「物忘れ」の恐怖は、若者では味わえまい(笑)というところ。(いや、中には若くして恐怖を感じている方がいらっしゃるかもしれませんが。)
それから主役の二人の遣り取りはもとより、渡辺えり子、遠藤憲一、香川照之の各人の台詞(思い遣り)が大人だな〜と。特に香川照之から電話が掛かってきたときは、佐伯が退職するときで、家族を犠牲にしてまで働いてきたことに何の意味があったのかと、仕事上のプライドが崩れ去ろうとしていたわけで、そこへもって腕を買われ信頼されていた事実が浮かび上がると観客としてもほっといたします。

ラストシーンから数年後がファーストシーンなわけですが、ファーストシーンがやたらと作り物っぽい。だから、ファーストシーンこそ「明日の記憶」なんじゃないでしょうか。ファーストシーンは、まだ来てないのだと思います。
かつての部下のポラロイドや成長した孫の写真。夫が確かに妻を愛していた記憶の証である取っ手の取れたカップ。修羅を乗り越えて夫婦して夕焼けを眺める。2010年がこうだといいな。
「明日の記憶」っていうのは、希望のことだなと思いました。

TOHOシネマズ高知8 2006/6/11
 
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