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世界最速のインディアン
還暦を過ぎても、まだまだ青春

いや〜、おもしろい!元気になれる映画です。
ニュージーランドのインバカーギルに住む老人バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)は大のスピード狂で、アメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦するのが夢。その夢を叶えるために40年間、愛車インディアンの改良を続けてきました。

この映画の面白さは、まずはスピード。スピードと映画の相性は抜群なのです。インディアンの猛スピードには、自然と胸が高鳴ります。転倒すれば大怪我というリスクの高い乗り物だから、走るときは常にハラハラドキドキ。このハラドキ感が塩平原で最高に盛り上がるように、脚本がとても上手くできています。バートに狭心症の持病があって、発作がいつ起きるかというのもスピードと合わせてサスペンスになっていました。

次なる面白さは、ロードムービーであること。バートの旅は、渡航費用の工面から始まって、さまざまな困難が待ち受けています。本当に一難去ってまた一難でした。そして、いろんな人との出会いがありました。ギブ・アンド・テイクで親切も感謝も過剰じゃないのが心地よかったです。覚えておきたいので箇条書きにしておこう!

  • トム(アーロン・マーフィー):インディアンの世界記録樹立を唯一信じていた隣の少年。
  • フラン(アニー・ホイットル):バートのガールフレンド。救急車を呼んでくれた。
  • 単車乗りの若者たち:餞別をくれた。(この見送りは喜び大。)
  • ティナ(クリス・ウィリアムズ):ロサンゼルスのモーテルのフロント係。税関まで案内してくれた。
  • フェルナンド(ポール・ロドリゲス):中古車販売業者。バートの修理の腕前にぞっこん。
  • エイダ(ダイアン・ラッド):夫を亡くして13年。一宿一飯のサービスをしてくれた(?)。
  • 本物のインディアン:牽引していた台車が壊れて立往生していたときの救世主。前立腺に効く薬をくれた。
  • ラスティ(パトリック・フリューガー):ベトナム休暇兵。バートの車に同乗。
  • ジム(クリス・ローフォード):スピード・ウィーク出場者。バートのエントリーを進言してくれる。

そして、何と言ってもバート・マンローのキャラクターが素晴らしいです。優しくて面白いのでみんなの人気者。女性にはモテモテ。警官さえも彼に好感を持ちます。他人に対して垣根を作らない、オープンマインドだからでしょう。ロサンゼルスでのキラキラした好奇心。「煙草をやめろ」って言い出したらきかない(笑)。改良を重ねた自作の部品の残骸を「スピードの神へのお供え」として棚に祭ってあるのも楽しいし、部品の材料もユニークです。材料費がなかったということもあるでしょうが、「無駄な物はない」と言って物を生かす術を知っている知恵者なのです。もちろん、早朝から爆音をさせたり、庭の草をガソリンで焼き払ったりと困ったところもありますが、他人に対して寛容で温かく真にユーモアがある人なので憎めません。
また、若いとき双子の兄弟を亡くした経験から、「世の中、一寸先は闇。いつ死ぬかわからない。だから、怖がるのをやめて、やりたいことに挑戦しよう。」という人生哲学を得て、それがスピード狂となった一因であるらしきこともわかります。
バートのキャラは、青春そのものです。サムエル・ウルマンの「青春」にピタリと当てはまります。兄弟の死から彼の青春が始まったのかもしれません。大変気持ちのいい青春映画でした。
「青春」サムエル・ウルマン(WBOXサイトより)

あたご劇場 2007/8/12
 
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