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■かるかん>きみにしか聞こえない|市川崑物語
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きみにしか聞こえない
独りじゃないって気づくこと

冒頭の長野と横浜の風景が大変美しいです。これでつかみはオッケー。横浜で暮らす相原リョウ(成海璃子)と長野で暮らす野崎シンヤ(小出恵介)は、誰かと話したいと思いながら話し相手がいませんでした。それぞれが孤独を抱えて同じ願いを持っていたら、ある日、回線がつながちゃった。離れていても頭の中で話せるって便利だなー(笑)。二人はささやかな遣り取りを重ねて、互いに掛け替えのない存在になっていきます。そして、涙のクライマックス。「そうか、このための1時間のずれか」と思わないではなかったけれど、涙が止まりませんでした。でも、これでリョウは大丈夫。独りになっても独りじゃないってわかったもんね。

●ネタバレ感想
原田さん(片瀬那奈)は、結婚後のリョウだったことについて。
悩み多き青少年は、孤独に沈むとき自分しか見えてないことが多いと思います。リョウもそうでした。そんなとき、ちょっと視点を変えて未来の自分から自分を見てほしいな。多分、未来の自分は、この世にはいないと思っているだろうけれど、けっこう生延びたりするものだから、つらいのは一時だけかもしれない、トンネルはいつかは抜け出るものと想像してみてほしいです。この映画の原田さんを見た悩める青少年が、そう思ってくれたらと思います。

原田さんは、リョウと回線がつながったということは、つらい時期だったかもしれません。そんなとき、過去の自分を振り返って励ましたり、「がんばったねー」と誉めてやるのはいいかも。大人の悩みって我が子のことや仕事や金銭のことだからさー(?)、頑張った自分を振り返るのはいいことだと思うよ(???)。←すごく適当(^_^;。まあ、自分を大事にしようということです。
シンヤの魔法は一生ものだと思うけれど、それでも大波小波を避けられるわけではありません。原田さん(リョウ)も波乗りが大変なんですね。

とさりゅう・ピクチャーズ 自由民権記念館ホール 2007/9/8
 
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市川崑物語
好きこそものの上手なれ

映画評でも感想でも作品に対する批判文を「そういう、貴方はどうなのよ」と突っ込みを入れられないように上手く書くのは難しいと思います。だから、小林秀雄でさえ「批評とは自分のことは棚に上げるものだ」と言い逃れを準備していたくらいでして(笑)。
一方、好きなものについては、おもしろく読める文章が五万とあるような気がします。好きなものについては素人も玄人はだしですからして。いくら好きであっても玄人には冷静さが要求されるせいか、熱がこもった分素人の書いたものの方がおもしろいような気さえします。
で、いつもは体温低めの作品が多い岩井俊二監督ですが、『市川崑物語』は、ちと熱がありました。プロとして冷静に市川監督を見つめ、市川崑の人物像と作品を浮かび上がらせるのは流石と思いました。しかし、「僕は市川崑のコピーです。」と言わずに「市川崑は僕のオリジナルです。」と言ったのは熱かったですね〜。
ビートルズのコピーバンドの皆さんは、今後「ビートルズは僕らのオリジナルバンドです!」と言うといいですよ。熱さが伝わります(そう感じるのは私だけ?)。ただし、そう言ってしまうと、コピーばかりじゃなくて、アレンジしたり、オリジナルを超える可能性を含む意味合いが生まれるように思います。
岩井監督は、自作が市川作品を超える可能性があると思ってあのように表現したわけではないでしょう。それに岩井作品は市川作品のコピーではありえないわけですから、「僕は市川崑のコピーです。」と言ってしまうとゴマすりみたです。実際「市川崑は僕のオリジナルです。」と言った方が真実に近いと思います。でも、やっぱり「市川崑がオリジナル」というと岩井監督の自負心が現れるようで、なかなかに興味深い表現でした。

数々の崑作品が紹介されていましたが、『ぼんち』と『炎上』、観たいー!市川雷蔵がいいわーーー!特に『炎上』。本当にどんな役でもできますね。

あたご劇場 2007/9/8
 
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