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■かるかん>シークレット・サンシャイン|ハリー・ポッターと謎のプリンス
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シークレット・サンシャイン
神より人
監督:イ・チャンドン/韓国/2007年/142分

子どもを亡くした母の慟哭が胸に迫る。我が子を殺した憎い犯人が目の前にいても、くって掛かることさえ出来ない。打ちのめされて身体に力が入らない様子は真実、そのとおりという気がする。この母がどれだけ子どもを愛しているかは、大多数の母親がそうであるように、いかにも自然でよくある風景として描かれていて、しかも子どもがとても可愛かったので、母シネ(チョン・ドヨン)の痛みは観客の痛みともなる。

やがて彼女はキリスト教に救いを見いだし、見違えるように輝き出す。子どもを亡くす前は、勧誘を受けても関心を示さなかったが、宗教は溺れる人にこそ必要なものだから、彼女がこの浮き輪にすがるのも無理はない。
加害者の娘がいじめられているのを見た彼女は(神様が加害者の子にまで罰を与えていると思ったのかどうか)、犯人を許そうかという気持ちにまでなる。もし、服役中の加害者が犯した罪の重さに苦しんでいたら、「自業自得よ」というような気持ちも手伝って、相手より優位に立ち許すことも出来たろうと思う。ところが、面会した加害者は入信して既に心の平安を得ていた。そうするともう、彼女は神様を信じることはできない。彼女は神様の言うとおり憎い相手を許そうとしたけれど、神様には彼を許して欲しくなかったのだと思う。
神様は、求められればどんな悪人でも救う。そして、人は自分の信じたい神様像しか信じない。

神様と縁を切った彼女に救いはあるのか。ここで、キム社長(ソン・ガンホ)登場!・・・って、最初から登場していて、シネの車が故障したところを救っていたのだった(笑)。シネさんに一目惚れした(?)キム社長は、シネさんの力になる気満々(笑)。シネは全くその気がないみたいだけど(なんせ亡夫とは正反対)。もうね、キム社長にしときなって(超おすすめ)。簡単に死にそうにないし、相性も良いと思う。男前の亡夫は浮気をしてたみたいだけど、シネは夫を好きすぎて文句も言わず尽くしていたんだと思う。だけど、キム社長なら言いたいことバンバン(笑)。結婚したら、そのうちキム社長も言いたいこと言い出すだろうし、健全な夫婦になれそうだ。

そんなわけで告白するでなく密かにシネを想い、力になってきたキム社長こそ、「シークレット・サンシャイン」だったと思う。
そして、町に越してきたシネに、初対面でいきなり店の改装を勧められたことを「何様よね」と憤慨して、陰口をたたいていた洋品店のおばちゃん。彼女は一般ピープルを代表するまったきおばちゃんなんだけど、シネが長い療養生活を終え、おぼつかない足取りで歩いていたところを呼び止め、「あなたの言うとおり改装したら明るくなったわ」と声を掛ける。ここにもまた、私は「シークレット・サンシャイン」を感じた。
人は人によって傷つけられもするけれど、ささやかな遣り取りの積み重ねで、救われることもあるのではないだろうか。

シネマ・サンライズ 高知県立美術館ホール 2009/7/29
 
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ハリー・ポッターと謎のプリンス
あくまで怪しいスネイプ先生
監督:デヴィッド・イェーツ/イギリス、アメリカ/2008年/154分

みんな、恋するお年頃(^_^)。あらすじは、もうトム・リドルなんて忘れてたよぉって感じだけど、『不死鳥の騎士団』でのシリウス・ブラック(ゲイリー・オールドマン)に続き、今回はダンブルドア(マイケル・ガンボン)まで死んでしまって、ハリー(ダニエル・ラドクリフ)の心の支えがぁ〜!(うるうる)というところにもってきて、ロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)の協力体制が心強い。持つべきものは友だちだ〜(うるうる)というところで次回へ続く。
画面の隅でいろんな魔法が起こっているのも楽しいし、主役の三人の成長も微笑ましい(ダニエル君なんか、舞台「エクウス」で全裸になったんだから〜)。英米俳優総出演を目指して残る二作も頑張ってほしい。

TOHOシネマズ高知9 2009/8/5
 
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