ホームへ
・映画情報→ ・上映中&予定 ・カレンダー ・グループ ・ピックアップ
・趣   味→ ・くりからもんもん ・鬼の対談 ・ベスト・キャラ ・かるかん
 
■かるかん>アイルトン・セナ 音速の彼方へ|エクリプス トワイライト・サーガ
[←もどる] [すすむ→]
   
アイルトン・セナ−音速の彼方へ−
気乗りのしない仕事は休むべし
監督:アシフ・カパディア/イギリス/2010年/108分

ヤクザ映画を観た後、肩で風を切って歩いてしまうように、F1レースの映画を観た後は、ハイウェイを音速でぶっ飛ばして帰宅した・・・・・、というような作品ではなかった。好きなことを職業にすることの悲哀を感じ、気乗りのしない仕事をすることの是非に思いを馳せ、ドキュメンタリー作品として構成のうまさを絶賛したい気持ちで映画館を出た。

●ネタバレ感想

映画の最後に、これまでのレースで競い合って一番よかったと思える相手を尋ねられたセナが、F1にデビューする前のカートレースの相手を挙げ、純粋にレースを楽しめたのはあれが最後だ、ヨーロッパで初めてのレースだったし一番楽しかったと言ったとき、言いようのない哀しみに襲われた。
そうなのだ。あのカートレースで映画が始まって、セナってこんなに可愛らしかったのかと、そのキラキラ具合に驚き魅せられたのだ。それなのにF1デビュー以降、そのキラキラは失せ、瞳は時に険しくなったりした挙げ句、憂い顔が板についてきたのだった。つくづく好きなことを職業にするものじゃないと思う。しかも、F1というのはプロスポーツの中でも飛び抜けて大金が絡みそうだから、様々なプレッシャーがあって純粋にレースを楽しむことにはならないのだろう。映画の中で「政治」と言われるのは、ほとんど「金銭力学」のことなんだろうなぁ。
勝たなければ意味がない。勝つとは優勝のこと。(勝つことだけを考えることで、他のプレッシャーから逃れていたのかもしれない。)真剣勝負に身を投じ、三度の世界制覇を成し遂げた人が、暗い瞳と静かな声で「カートレースが一番楽しかった」と言う。哀しすぎるぜよ(涙)。

それにしても、構成のうまさには唸る。カートレースから始まって事故で亡くなるまで時系列どおりにつないでくれたお陰で、F1知らずの私にもF1がどんなものかわかったし、アラン・プロストとの丁々発止をピックアップしてくれたお陰で、セナ音痴の私にも彼の欠点までもわかったような気がした。
また、当時、苦境にあったブラジル庶民の希望の星がセナだったことを述べた後、母国ブラジルでの優勝の歓喜を持ってきて、そのすぐ後にセナがブラジルの(特に子どもの)ため貢献したい思いがあったと綴られる。そして、映画の終わりに、セナの遺産を基金とするストリートチルドレンのための財団が姉によって設立されたこと、管財人はアラン・プロストであることが字幕で知らされるのも感慨深い。
更にラストクレジットの背景に、家族や友人と戯れる明るいセナを見せてもらって、哀しみを緩和させられた。思い遣りもテクニックもある、たいした監督だと思う。

TOHOシネマズ高知2 2010/11/19
 
[うえ↑]
   
エクリプス トワイライト・サーガ
音符ケンカをやめて〜、二人をとめて〜
監督:デヴィッド・スレイド/アメリカ/2010年/125分

いや〜、今回もふつふつと可笑しかった。ベラ(クリステン・スチュワート)とエドワード(ロバート・パティンソン)の二人だけの一夜。BGMはドビュッシー。清潔だ〜(笑)。
雪山での三角関係(^Q^)。「どうして雪が?」と思ったら、温めるために必要な設定だったのね(笑)。
私の場合、ベラとエドワードは割とどうでもよくて、可愛いジェイコブ(テイラー・ロートナー)と、娘が心配で堪らんチャーリー父さん(ビリー・バーク)がいてくれればいいや。
安達祐実に似ているヴァンパイアがいる(ジェーン:念力で苦痛を与えることができる)と思ったら、ダコタ・ファニングだとクレジットでわかった。大きくなったね。
しかし、う〜ん、まだまだ続きそうな気配。お茶屋好みの俳優を注入してくれたら観るけど、ジェイコブ、チャーリー父さんの魅力だけじゃ持たないなぁ。

TOHOシネマズ高知2 2010/11/20
 
[うえ↑]
ホームサイトマップサイト内検索リンク自由|byお茶屋(連絡先)