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■鬼の対談>良いデ・ニーロ、悪いデ・ニーロ(2)
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(お茶屋)以下、「お茶」という。
えー、はじめに断っておきますが、私は厳しゅう行くきね。
確かに良いデ・ニーロ、悪いデ・ニーロだけじゃのうて、普通のデ・ニーロもあるけど、デ・ニーロともなるとやっぱり普通以上じゃないと。
ほやから、普通のデ・ニーロやった場合は、私は悪いデ・ニーロという判定にさせてもらいます。厳しいで〜。

(うめ)
う〜ん、私はデ・ニーロには恩義があるき・・・・・。

(お茶)
それやったら、うめちんは普通のデ・ニーロやったら、普通のデ・ニーロという判定にしたらえいわえ。

(うめ)
それにデ・ニーロの演技だけでよう判断せんかも。作品自体がよかったら自然とデ・ニーロに対するポイントも高うなるし。

(お茶)
それはそうやろうね。それでもいいじゃん。


バング・ザ・ドラム

(お茶)
私は観てないけど・・・。

(うめ)
デ・ニーロはキャッチャーで、(記憶は不確かながら)ピッチャーの人と反目し合っていて・・・、不治の病で・・・・だったような。友達以上の関係になる過程が良い脚本やったと思う。
かわいいいがやきー。


ミーン・ストリート

(お茶)
これは良いデ・ニーロやろ?

(うめ)
もち!
もう、へらへらへらへら、次から次へもめごと起こすは、しょーもない男やけど、ハーベイ・カイテルが放っておけんがよね。ああいうタイプは、女にも持てると思うで。

(お茶)
ハーベイとデ・ニーロって声とかそっくりでね。

(うめ)
うん、表情も似いちゅう。腹違いの双子!(笑)

(お茶)
『ミーン・ストリート』では、ハーベイは神父になろうかと思うちょったくらいのまじめな人間やったでね。

(うめ)
そうやったっけ?
ハーベイとデ・ニーロで役を入替えたがも見てみたい。


ゴッドファーザー・パート2

(うめ)
このデ・ニーロはきれいやったね〜。

(お茶)
うん、このデ・ニーロ以上に美しいデ・ニーロを見たことないね。
パート2は、ゴッドファーザー3部作の中でも傑作やし。

(うめ)
あ、評判が悪かったパート3は、私も不満っス!
けど、アンディ・ガルシアが・・・。

(お茶)
わかった。ギャランドゥーやろ!(笑)

(うめ)
ははは(笑)、ペンダントがギャランドゥーに埋もれちょったがを私が言うたら、受けちょったねえ!

(お茶)
うん(笑)。胸毛に埋まってペンダントがあったとは気がつかんかったも。
それはともかく、やっぱ、パート2で。
マイケル(アル・パチーノ)とビトー(デ・ニーロ)の対比がよう出ちょったろ。

(うめ)
あれ、そうか。私はマイケルはマイケル、ビトーはビトーで観よった。

(お茶)
パート1では、堅気やったマイケルがファミリーを守るために跡目を継ぐことになって、その犠牲になったがが奥さんやろ。奥さんも堅気やき、マイケルにマフィアになってほしゅうなかったがやも。
ラストシーンで二人は扉を隔てておって、二人が精神的に溝が入ったことを現しちょったわね。
そういうふうに奥さんを犠牲にしてまで守りたかったファミリーやけど、パート2では守るはずのファミリーを守れんろ。

(うめ)
ああ、ジョン・カザールのお兄さんを殺したり。あのお兄さん、裏切り者やけど、ああなるのもわかる。
一番うえのお兄さんは好き。
妹もおったね。

(お茶)
そうそう。
そういうファミリー崩壊とビトーが移民して来てファミリーを築き上げていく様子を対比させちょった。
ラストのマイケルの孤独が身にしみるよね〜。

(うめ)
デ・ニーロの演技では、マーロン・ブランドにしゃべり方を似せたりしてうまかったね。
逆光でペルシャ猫、なでなでは、「マフィアのボス」の様式となったし!


1900年

(うめ)
これ、私は普通のデ・ニーロやと思うけど。

(お茶)
えー、これはドナルド・サザーランドとドミニク・サンダにもっていかれちゅー!

(うめ)
デ・ニーロは、せっかく全裸で演技したのに日本では、何が何やら?今やったら、どうやろね。ボカシはのくろうか?←そんなことばっか、心配する自分にカツ!


タクシードライバー

(お茶)
これはねー、私は完全にデ・ニーロにシンクロしちょったきね。
汚い町を見て「こんな町は水洗便所の水で流してしまえ」というモノローグがあるやんか。厭世的になるお年頃やったし。私には特別な1本です。
聞くところによると、脚本のポール・シュレイダーもどつぼに嵌った時期やったらしいね。

(うめ)
山場でいうたら、ジョディー・フォスターを助けに行くところかもしれんけど、やっぱり、アー・ユー・トーキン・ツー・ミーのところが強烈やわ。
その後、コメディアンが真似してるのを2回見て、モノマネの定番と確信した(笑)。
『ミーン・ストリート』では、まだ、デ・ニーロとハーベイ・カイテルを入替えて見てみたいと思うたけど、この役は本当にデ・ニーロ以外考えられんもんね。

(お茶)
それと、私はこの映画で、初めてデ・ニーロに会うたわけやけど、ほくろが気になって気になって(笑)。
この頃は痩せちょって、顔の面積に対するほくろの面積が大きうて目立っちょったろ。
それに、左にある思いよったら、次の場面では右になっちゅうし。

(うめ)
ははは、鏡に向かっての場面にほくろが生かされちょったわけやね。


ディア・ハンター

(うめ)
これは茶ーさんも良いデ・ニーロでしょう!

(お茶)
もちろんですとも!
もう、ウォーケン好き〜!というのがよく表現されていました。

(うめ)
ウォーケンの役名はニックやったっけ?

(お茶)
そうそう。

(うめ)
ベトナムへ行く前にふざけ合うシーンで、マイケルが服を脱ぎながら走るシーンがあって、ニックは服を拾うていくが。それでマイケルが座るときに、拾ったパンツをさりげなく敷いちゃるが。私は、まったく気がつかんかったけど、マニアな人の本で知りました。

(お茶)
それでラストはアイ・ラブ・ユーですよ。あのシーンは泣ける。
群像劇でデ・ニーロは目立ちすぎず、埋没せず、絶妙のバランスでよかったね〜。

(うめ)
ワンショットで鹿をしとめるというのは、彼の優しさでしょうか。
私、『ディア・ハンター』は、「親愛なるハンター」かと思うちょったけど(笑)。

(お茶)
ははは、私も〜(笑)。
ああ、ラストのゴッド・ブレス・アメリカ、よかったな〜(しんみり)。
去年の9月11日のテロ後に何かとラジオや何かでゴッド・ブレス・アメリカが歌われよったけど、あれはいけません。間違い。『ディア・ハンター』のゴッド・ブレス・アメリカが正しい!

(うめ)
テロ後のは朗々と歌いすぎたと。

(お茶)
そうそう。

(うめ)
そういえば、テロ直後の特別番組にデ・ニーロが出ちょって、なんか、ちょっとな〜。う〜ん、ごにょごにょ。
あ、けど、私はゴッド・ブレス〜よりも君の瞳に恋してるやな〜。あの、ニックがビリヤードしながら歌いよった歌。レコード買うたで。

(お茶)
はいはい〜、踊りながら歌いよったね。

  [うえ↑]
 


レイジング・ブル

(うめ)
これ、茶ーさんは、悪いデ・ニーロやろ。

(お茶)
ううん。良いです。嫉妬やろ。嫉妬の演技ですよね。
強うても自信がないがやね。

(うめ)
嫉妬に強い弱いは関係ないとちゃう?

(お茶)
えー、でも、相手はジョー・ペシでー!ペシに嫉妬する?

(うめ)
いや、(茶ーさん、わかってないねぇ。)それが、あるんですよ。小男の色気が。

(お茶)
ふ〜ん、そんなもんかね〜。


キング・オブ・コメディ

(お茶)
私は観てないのよね〜。

(うめ)
デ・ニーロは元祖ストーカーといった感じで、ジェリー・ルイスを追っかけまわすがやけど、観た当時は、私はジェリー・ルイスを笑えんかったのよね。今観たらおもしろいかもしれんけど。

(お茶)
うめちんのポイント高かったように思うちょったけど。ビデオでもチェックするように薦められたような気がする。

(うめ)
そう?そしたら、良かったのかも(笑)。


恋に落ちて

(お茶)
このデ・ニーロはよかったね。初めて普通の人というか、サラリーマンを演じたがじゃない?設計士やったかね。
メリル・ストリープとお互いの家族へのクリスマスプレゼントを持っちょって、ぶつかって落とすのが出会い。
普通の人を自然に演じて。

(うめ)
建設現場でやったかレストランやったか、ハーベイ・カイテルが出てきて、デ・ニーロと話をするのが個人的によかったーーー!!!
この二人のツーショットは値千金です。


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

(お茶)
これは、デ・ニーロひとりだけ年を食うちゅうのよね〜。みんな若いのに。
人を刺して刑務所に入るのが少年(子役)のときで、出てきたらデ・ニーロになっちゅうわけやけど、あんまり老けちゅうき、いったい何年入っちょったが!?と思うたで。

(うめ)
じゃ、悪いデ・ニーロ?

(お茶)
いえいえ、良いデ・ニーロです。
これほどデ・ニーロスマイルが生かされた映画があるでしょうか。

(うめ)
デ・ニーロスマイル?(笑)そんなに名づけちゅうが?

(お茶)
そう。ラストシーンは、彼女に去られた痛手を阿片で紛らわそうとして、その酔いでにっこり笑う、デ・ニーロスマイルで決まり!

(うめ)
彼女を好きで、レストランを借り切ってプロポーズするところ、あれ、自分の思いが先行して女心をわかってないのよね〜。レストランを借り切れるほどの力がある、お前のためにこんなことまでできるというところを見せたいがやと思うけど。
それを明石家さんまや勝俣が「彼女のためにレストランを借り切って、えーなー」とか「やってみたいなー」とか、格好ばっかりで、もう、ぜんっぜん、わかってない(怒)。勝俣、さんま、ゆるせん! こんなに好きなのにという思いが叶わず車のレイプシーンに至る、やるせなさを見よ!

(お茶)
ヌードルス(デ・ニーロ)は彼女のことで頭がいっぱいで、ジェームズ・ウッズのことに気がついてないのもいいのよね〜。ウッズのヌードルスを見つめる視線にドキドキしたで。

(うめ)
え、どこ?

(お茶)
彼女に去られて阿片窟に入り浸ってやっと仲間のところに帰るろ。そのとき、ウッズとデ・ニーロ以外のメンバーは、どうなるろ、どうなるろゆうて、ハラハラしながら二人の顔を見比べゆうわけ。デ・ニーロは大事なときに無断で姿をくらましちょったわけやきね。ウッズからどんなお咎めがあるか。もう、ハラハラドキドキ。
それが、ウッズは何にも言わずデ・ニーロをじーっと見るがやけど、このときの視線に愛を感じましたね〜。このウッズの視線演技はすばらしい。

(うめ)
そしたら良いウッズやね。

(お茶)
うん、良いウッズ。

(うめ)
良いウッズ、良いデ・ニーロや。


未来世紀ブラジル

(お茶)
私は、これを見て、デ・ニーロはビートたけしに似いちゅうと思うたがよね〜。もう、ロープでスルスルと降りてきて背中の丸め具合とかそっくり!

(うめ)
あれ?動き?顔が似いちゅうと思うたがじゃなかったが?

(お茶)
顔の表情も似いちゅうけど、まず身体全体の表情というか動きが似いちゅうと思うたが。なんか笑える動きやったろ?ビートたけしのコントでの動きとそっくり。

(うめ)
それにしても独特のビジュアルでおもしろい映画やったねぇ。
ああ、テリー・ギリアムが「指輪物語」を撮ったらなあ!

(お茶)
『バロン』風に美術品の風格を持った作品になったかもね?

(うめ)
ピーター・ジャクソンも好きやけど、ウルクハイを作るところとか、ああゆうところに凝りすぎ。まあ、それが好きながやろうけど、そんなんを多少削ってギムリが奥方様を崇拝するところとかをもっと入れろ!と言いたい。


ミッション

(うめ)
これは私が言ってあげましょう!
茶ーさん、あなたはこの映画に対する期待があまりにも大きすぎたのです。
ジェレミー・アイアンズにデ・ニーロにアイダン・クインも出ちゅう。みんな茶ーさん好みのいい男。あなたは待ちに待ちました。その期待が大きすぎた結果、期待をはずされて悪いデ・ニーロということになったのです!

(お茶)
ははははは!お見通しやね。
けど、期待が大きすぎただけじゃないで。
デ・ニーロは好きな女を弟に取られ嫉妬にかられて弟を殺すろ。弟が可愛ゆーてたまらんかったはずやのに。その罪悪感からキリスト教徒になるわけで。悪事から足を洗うてね。で、ジェレミー・アイアンズとは師弟愛で結ばれちゅうが。それが、スペイン、ポルトガル連合が布教はヤメじゃと攻めて来たとき、師であるアイアンズは祈りで闘い、弟子であるデ・ニーロは武器を取るがよ。師弟愛で結ばれちゅう二人の道が分かれるが。ドラマやろ〜!それがよぉ、そうならないかんはずが、二人の演技の火花がバチバチで、師弟愛どころじゃないもん。そりゃ、悪いデ・ニーロと言いとうなるで!

(うめ)
ははは。そっか、そんなドラマやったがか。んじゃ、私も悪いデ・ニーロにしよ(笑)。


アンタッチャブル

(うめ)
これは見事な脇役やったねえ!
太って髪の毛を抜いて、髭剃りのシーンなんか貫禄。

(お茶)
私はオペラを観劇して泣き笑いするシーンがよかった。あの泣き笑いの表情はうまい。
あと、バットでいきなり殴り殺すシーン。あれは、マジで怖かった〜。

(うめ)
ケビン・コスナーもこの頃はよかった。
ケビン・コスナーがミスター・アメリカゆうて言われよったけど、笑わせちゃいけません。私にとってのミスター・アメリカはただ一人、ポール・ニューマン!かっこえいーーーー!(ハート、ハート、ハート)
ポール・ニューマンの瞳の青いうちは、誰もミスター・アメリカとは呼ばせない。だた、ニューマンだと「古き良きアメリカ」だけど、後継ぎには「別のアメリカ」のイメージもつくかな?


エンゼル・ハート

(お茶)
これ、私好きながやき。

(うめ)
うん。悪魔の雰囲気あったね〜。しっぽがお似合い。
この頃から、脇でちょいと出て、マーロン・ブランドみたいになったね。


ミッドナイト・ラン

(お茶)
これ、うめちん好きながやろ。私は映画としてもデ・ニーロとしてもイマイチやったけど。
どこがよかったが?

(うめ)
このデ・ニーロよかったで〜。受けの演技がよかったね〜。チャールズ・グローディンとの相性も抜群で笑えたし。
グローディンが注文をして代金はデ・ニーロ持ちで、デ・ニーロがしぶしぶ払うとき、すかさず「チップを渡せよ」というところとか。
デ・ニーロは元刑事の賞金稼ぎでグローディンを捕まえるわけやけど、グローディンには訳ありながね。始めは反目しあいよった二人やけど、だんだん相手のことがわかりだして、ラストもすごいえいがやき。
ロード・ムービーでありバディ・ムービーでもあり、ナイスな1本で。


  [うえ↑]



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