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AMP(アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ)
音楽:チャイコフスキー|振付:マシュー・ボーン|指揮:デイヴィッド・ロイド・ジョーンズ|演奏:ニュー・ロンドン管弦楽団
白鳥&ストレンジャー:アダム・クーパー|王子:スコット・アンブラー|王妃:フィオーナ・チャドウィック|王子のガールフレンド:エミリー・ピアシー|報道官:バリー・アトキンソン
ワーナーDVD

アダム・クーパーのフェロモンが〜〜(笑)。アントニオ・バンデラスみたいな「むんむん」の色気もよいけれど、クーパーの清楚な色気も大変によろしいです〜。無垢な白鳥の可愛らしいこと。そのくせ、雄々しくもあり、なんとも不思議な魅力です。
また、王室のパーティーに乱入する謎の人物は、とにかくセクシー、カッコイイ。女王をたぶらかし、王子をもてあそぶ悪の魅力に惚れ惚れ。
みごとな一人二役です。クーパーの踊りには、全身にほどよい緊張感があり、かつ、柔軟で、他の人と比べても際立って上手いように思いました。

お話は、王子がめちゃめちゃ可哀相なんですよぉ〜〜。ちょっとマザコン気味の王子なのですが、いろいろあって湖に身を投げようとするのです。そこへ白鳥が登場し、素晴らしいひとときを過ごしたおかげで生きる力が湧いたのに、その白鳥にそっくりな男がパーティーに乗り込んで愛する母親といちゃつくは・・・。で、王子は錯乱してしまうのです。もう、可哀相で可哀相で、悲劇大賞を進呈いたします。
王子の踊りは、背中に定規をあてたように真っ直ぐで堅くて、あまり私の好みではなかったけれど、その堅さが真面目な王子にはピッタリだし、また、演技力があるので、本当に胸が痛みましたわ。

振付は、現代的というか、白鳥の群れが狂暴というか、ダチョウっぽい振りのところでは笑いを誘われるというか、正統派の「白鳥の湖」に則った部分もあったりして、なかなかよかったと思いました。

それから、特筆すべきは、映像ソフトとして良く出来ていることです。オーバーラップくらいでしたら、他の映像ソフトでもあるけれど、カメラが舞台に上がっているとしか思えない映像や王子の主観映像があったし、フラッシュバックまで効果的に使われているのには驚きました。(ただし、フラッシュバック中の舞台が、どうなっていたかはわからないという欠点はあります。)加えて、王子と女王の一行が劇中劇を観る場面では、観客が総立ちで一行を迎えるという、実際にバレエを観に来ている観客にエキストラになってもらったシーンまであるくらいですから、映画ファンとしてはひじょーに興味深いソフトでした。
2003/05


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