ジーザス・クライスト・スーパースター

昨晩、遅い時間に見始めたので眠くならないかしらと思いましが、ぜんぜん。
おもしろかったー!感動しました。
おまけのメイキングは、まだ見てないのですが、パッケージによりますと2000年のブロードウエイのリバイバル上演をベースに映画化したとのことで、まるっきり映画でした。舞台公演を撮影したものと勘違いして買った私は粗忽者。でも、カメラが舞台に乗り込んでいったという感じなので、映画と言えども演出も演技も舞台のものです。
1973年(ノーマン・ジュイソン監督)の作品が大好きなので、どうしてもそれと比較していまいますが、何が違うかって、俳優がみんなマッチョ(笑)。73年版は、みんなガリガリだったけど、こちらは見事にムキムキです。
イエスはテッド・ニーリーよりもグレン・カーターの方が声量、声質ともに豊かで幅があり、高音の伸びに余裕があります。でも、お顔が明るすぎ。
ユダはカール・アンダーソンよりジョローム・プラドンが魅力的。なかなか色っぽい御仁でして。少し鼻にかかった声も色っぽい。
マリアはイヴォンヌ・エリマンはおとなしめでしたが、こちらの名前がまだわかりませんが、結構激しいです。マリアとユダはこちらの火花バッチバチの方が断然面白いです。
ピラトーは、73年版でも『最後の誘惑』(マーティン・スコセッシ監督)でも演じた俳優が、繊細そうに見える体型でいかにも霊感が強そうな感じでしたので、私にはピラトーはそういうものだという刷り込みがあったのです。そんなところへ、こちらのマッチョなピラトーは・・・・、あの体型で「こんな夢を見た~」と涙ながらに歌われても(^_^;。そのギャップのいいのでしょうか???
俳優は皆さん舞台向けの濃い演技でしたが、オペラですから~。ぐいぐい引き込まれました。
それと、一にも二にもユダ=ジェローム・プラドンですね。パッケージの「キリスト最後の7日間。裏切り者ユダの魂の叫びを聞け!」には、うんうんとうなずくばかり。
舞台の演出ではあまり目を引くところがなかったのですが、ユダの首に巻かれていたロープが、いつの間にかイエスの手を縛っているという流れがよかったです。
また、イエスの鞭打ちのところ。鞭を打つ格好で次々と赤い絵の具をなすりつけていくのですが、音がつきますから本当に打たれているみたいで、身体が赤く染まっていくのが「血だわ~」でして、痛々しかったです。『パッション』(メル・ギブソン監督)を思い出してしまいました。
このDVDには大満足ですが、観ながら73年版の演出は素晴らしいと改めて思うシーンがいくつもありました。
特に映画の撮影に砂漠に訪れた浮き浮き気分の若者たちの表情が、撮影後、ロケバスに乗り込むとき、どんなに変わっているかというのが、また面白いんですよね~。
73年版、また観たくなりました。

「ジーザス・クライスト・スーパースター」への1件のフィードバック

  1. 【美味しそう~】 (ムーマさん)
    かいだ屋さんて、知らなかった。(空港へもあんまり行かなくなったしな~。)美味しそうですね、どちらも。
    ところで『ジーザス・クライスト・スーパースター』。見ごたえがありそうですね。そんなに73年版とちがうんだ・・・。
    私も73年版、好きでした。学生の頃に、小さな映画館を探して観に行った記憶があります。監督さんの名前なんか、気にも留めなかった頃です(笑)。
    (2008/06/23 10:34:17 AM)
    【Re:美味しそう~(06/22) 】 (お茶屋(・_・)さん)
    かいだ屋は、うなぎ嫌いの私も好きなお店です。
    身はふっくら、皮はパリッと。白焼き定食、おすすめです。
    『JCS』の方は、音楽は同じでも舞台と映画とでは全く演出が違いますね。
    ゲッセマネでイエスが神に訴えかけるところ、73年版は岩場のようなところを上へ上へのぼって行くでしょう。それを俯瞰ぎみで撮っている。あれが歌ともマッチしていて、いいんですよね。そんなわけで演出面では「映画」に軍配を上げたいです。
    このページではyoutubeにリンクしていて、73年版の主立った歌が見れますよ~(^_^)。
    http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/jesus.htm
    (2008/06/23 07:57:26 PM)

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