アメイジング・グレイス

鹿賀丈史、鹿賀丈史や~。歌うし。
というわけで、それ以外はイマイチな感じ。よくわからなかった。アメイジング・グレイスは、今は牧師(?)となった元奴隷船オーナーが、懺悔の気持ちを込めて作った歌だったのか。それさえもよくわからなかった。注意力散漫だったのに違いない。『抱きたいカンケイ』の後で観たので疲れていた(言い訳)。
奴隷船の悲惨さを具体的に(といってもセリフでだけど)教えてもらったのはよかった。
アヘンを薬として飲んでいたのはやっぱりねという感じだった。昔は水銀を梅毒の薬にしていたそうだし、シャーロック・ホームズもコカインの常用者だったが当時は麻薬との認識が薄かったらしい。
議場で議員が次々と発言するのも面白かった。議場が劇場のようだった。さすがシェークスピアの国。
ウィリアム・ウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)←加賀丈史
トーマス・クラークソン(ルーファス・シーウェル)←いつもどおり怪しい(笑)。
ウィリアム・ピット(ベネディクト・カンバーバッチ)←昨年、BBCでホームズを演じた。今年NHKで放送されたらしいけれど見逃したのが残念でたまらない。
AMAZING GRACE 監督:マイケル・アプテッド
(市民映画会 2011/09/15 高知市文化プラザかるぽーと)

抱きたいカンケイ

エマ(ナタリー・ポートマン)、アホやなあ!と他人事だから思える(^_^;。
めっちゃ、イケテル男やん。>アダム(アシュトン・カッチャー)
恋愛に臆病なのって、これだけアホなことなんだ。
しかし、対照的なのがアダムの父ちゃん、アルヴィン(ケヴィン・クライン)で、息子の元彼女であろうと見境がない。自分に正直っていうのも、なかなかアホなことである。同じアホなら踊らな損ソン!というわけで、この映画は正直な恋愛の薦めであった。
ナタリー・ポートマンはコメディはもっと精進の必要あり。
ケヴィン・クラインって何をやってもいいなぁ(はぁと)。
メツナー医師がケイリー・エルウィズとは気がつかなかった。生きのびているようで慶賀。
NO STRINGS ATTACHED 監督:アイヴァン・ライトマン
(市民映画会 2011/09/15 高知市文化プラザかるぽーと)

デンデラ

パワーがあった。
いま、なぜ、姥捨て山なんだろう。きっと、年配女優に思いっきり演じてほしかったんじゃないかな?そんなわけで、俳優が実にパワフルだった。押して押して押しまくられた感じだ。そして、生きるって大変だと改めて思った。
生きようと思ったら生きられたので、口減らしのために山に捨てるなんて無策で、そんな掟を作った男たちに復讐するという理屈はわからないではない。「殺す」ことで片を付けるのは姥捨てと同じだ、デンデラを理想郷にして「生かす」のが本当の復讐になるという理屈も肯ける。だけど、それぞれの主張をしたメイ(草笛光子)とマサリ(倍賞美津子)の命の捨てどころは、なかなか真似は出来ない。ただし、私だって年寄りを切って捨てるような政府に物申すデモに参加するくらいのことはするつもりだ。年金もらって平穏無事に細く長く生きるため、行動するぞ行動するぞ行動するぞ!(?)
ところで、百まで生きるつもりの母と盛り上がった話題は、斎藤カユを演じた浅丘ルリ子が化粧をしているか否かだった。『鹿鳴館』で啖呵を切る影山伯爵夫人の美しさには痺れたが、今回はひれ伏す。スクリーンでの俳優はこうであってほしい。
監督:天願大介
(2011/09/04 TOHOシネマズ高知3)