ブリティッシュ・ソープ・アワード

先週から今週にかけてのジェームズ。
授賞式の2、3日前から何を着て行ったらいいかと何度もツィートしていて、「ネクタイ買って着けてみたけど、ランチに行くビジネスマンみたいだ」とつぶやけば、「黒シャツ黒ジャケにシルバーのタイで決まりよ。もちろんズボンも黒よ。」みたいなアドバイスもいくつか。お悩み相談コーナー化していた(笑)。私服、ダサイからなぁ(^_^;。
授賞式後はネットにちらほら写真がアップされていて、シャツの第一ボタンを留めてない!っていうか、留まらなかったのか(?)。首、太(笑)。(あ~、ワタシの細首フェチはいずこへ???)
授賞式中は「楽しい~。酒好きだから(^_^)。」みたいなツィートも。
受賞リストで賞の種類を見ているとスペクタクル・シーン賞っていうのがあって、これで「ホリヨークス」でも「エマデイル」でも必ず火事やら事故のシーンがあった訳がわかった。
レッドカーペット・インタビューがyoutubeにアップされていたけど、さながらアカデミー賞の授賞式。こういうのが確か秋にもあったので、英国のテレビ界ってすごいな~。日本より俳優人口は多いかも。
The British Soap Awards 2011 Winners List

風間杜夫の落語とトークショー

出囃子は「蒲田行進曲」(笑)。落語は若かりし頃のバイトの話をしたマクラが面白かった。本題の「火焔太鼓」も、とてもうまくて笑った。玄人はだしというのは本当。マクラの面白さと比べると、「火焔太鼓」はもっとうまくなれる余地ありと思う。古典落語の「芸」というのは、単なる話芸とは違う奥が深いものだとわかった。(落語ほど話し手の人間性の出る芸はないかも。おそろしい。)
トークショーは、子役時代から始まって、『蒲田行進曲』出演のいきさつ、苦手な女優の話などなど、これもまた面白かった。『蒲田行進曲』って東映太秦村で撮影した松竹配給映画で制作は角川なんだと。角川が東映と松竹を取り持って作った作品と言われていた(へぇ~)。
会場には熱心な風間ファンあり。ファンてありがたいな~。多分、うん十年でしょう。
風間さんは昭和24年生まれとは思えない若々しさ。本人曰く、髪の毛がフサフサだからとのこと。私は童顔だからと思う。
東日本大震災のチャリティーで落語の公演(巡業)は続けるとのことだった。
(2011/05/17 かるぽーと)

アンチクライスト

観終わった後、友達も知り合いも、その他の人も皆、「げんなり」しているのが可笑しくてたまらず、ペットボトルのお茶で喉をうるおしながら、お腹の底からふつふつと笑いがこみあげてきて、「トリアー監督、ありがとう」と思った(笑)。
トリアー監督は、女性恐怖症か、それとも恨みでもあるのか、はたまた女好きの裏返しで、「こんな目に遭わされたいけど、現実にはイヤだから、映画でやってみました」なのか。
女性は感覚的で、エデンの園に帰ると本性出して、怖いよ怖いよぉ。妻(シャルロット・ゲンズブール)を殺して、木イチゴ食べて、ほっとしたのも束の間。女がぞろぞろエデンに帰っているではないか!怖いよ怖いよぉ。というところだろうか???だけど、このエピローグには、雪やシャワーの飛沫が宇宙遊泳するプロローグ同様、笑ってしまった。ぞろぞろぞろぞろ、やりすぎなんである。
夫(ウィレム・デフォー)は、自分が妻よりお利口だと思っているから、妻が論文を書くにつき「アドバイス」するのだが、その上から目線が妻を傷つけているのじゃないのかね。
子どもを亡くして「死にたい」という妻には「いっしょに死のう」と言ってやればいいのに。論理的で構築的なものが良いとばかりは言えないのに。もっとカオス漬けになれば~?
それにしても、鹿、狐、烏か~。「セロ弾きのゴーシュ」では動物たちは良い役だったのに。自然は確かに恐ろしいけれど、日本人にとっては畏怖するものであって悪ではないと思う。
「自然=恐ろしいもの=悪=悪魔=アンチキリスト=女」
ほんまかいね、そうかいね(?)。
わかるのは、やっぱり私はトリアー嫌い。それでも次回も観に行くわ。ってことだ(とほほ)。
Antichrist 監督:ラース・フォン・トリアー
(高知県立美術館 2011/05/15 高知県立美術館ホール)

アニエスの浜辺

アニエス・バルダにまるで関心がなくて期待してなかったけれど、観てよかった。
バルダ自身の半生が、透明水彩絵の具でもって軽快にスケッチされていた。
誕生から80年、出会いと別れがあり、仕事と仲間と家族があった。仕事が仕事だけに、フランスのスタアを始めデ・ニーロなんかも登場したりするのが楽しかった(ハリソン・フォードには驚いた!)。また、ヒッピー、ラブ&ピース、ウーマンリブ時代の一時期、アメリカに住んでいたこともあって、その頃の時代色がこの作品の中でも特異な雰囲気で(といっても違和感なく溶け込んでいるのが不思議で)面白かった。そして、ジャック・ドゥミと子供たちへの思いは、うるるんと来た。愛を描く、描いたら愛になった、どちらにしても普遍性を持つ作品となっていると思った。
思い出の品であるいくつもの鏡に映る波と、それを含む風景。繊細なオーバーラップ。町中に砂場を作り浜辺の再現をしたかと思えば、同じ砂場が裸足で仕事ができるオフィスになったり、うん十年前の自作の登場人物やその家族に再会して話を聴くにしても只のインタビューではなく、いっしょに創造する楽しさにあふれていたり、たくさんのアイデアがさらさらと表現されていたことも記憶しておきたい。
Les Plages D’agnes 監督:アニエス・バルダ
(高知県立美術館 2011/05/15 高知県立美術館ホール)