ホームへ
・映画情報→ ・上映中&予定 ・カレンダー ・グループ ・ピックアップ
・趣   味→ ・くりからもんもん ・鬼の対談 ・ベスト・キャラ ・かるかん
 
■かるかん>スパイダーマン3|バベル
[←もどる] [すすむ→]
   
スパイダーマン3
敵は身内にあり

おもしろかったけど長かった〜。1時間3、40分にまとめたら、引き締まったと思います。それだけ今回は盛りだくさん。親友(ハリー・オズボーン:ジェームズ・フランコ)、謎の生命体(エディ:トファー・グレイス)、砂男(トーマス・ヘイデン・チャーチ)と敵がいっぱい。
おまけにMJ(キルスティン・ダンスト)の心は離れていくし。これは無理ないよねぇ。天狗になったピーター・パーカー(トビー・マグワイヤ)にはいい薬。
しかし、悪のピーター、傑作(^Q^)。笑えた〜。ヒュー・グラントが『ラブソングができるまで』で腰を振ったと思ったらトビーまで(笑)。いや〜、もっと悪くなってもよかったよ。
復讐心から自由になるには、相手を許すしかないと。また一つ勉強したピーターでした。
私はなぜかキルスティン・ダンストが好きなんですが、彼女、歌えるんですか?ブロードウェイの舞台は吹替えかしらとも思ったけど、ジャズのお店は自分で歌っていたような気もして・・・・。もし、歌えるなら『ミュージカルだよ!全員集合』に是非、出演してほしいです。
(『ミュージカルだよ!全員集合』:歌える俳優を集めたミュージカル映画。残念なことにお茶屋の頭の中だけにしかない企画。)

TOHOシネマズ高知9 2007/5/12
 
  [うえ↑]
   
バベル
あっちこっちで右往左往

ひじょーにモドカシイ思いをさせられましたーっ。登場人物が、思うにままならず苛立ち、助けを求めてもなかなか救済されず、更に苛立つという悪循環。
言葉が通じても通じなくても、思い通りにはならないというもどかしさを(イライライライラ)存分に味わわされたあげく、ささやかな救済に「ありがたや〜」と涙する始末でした(やれやれ)。

世界各地の出来事や人物を強引に結びつけたり、話を展開させるための鍵がわざとらしかったりで、少し作り過ぎな感じがするものの、人々が右往左往する様は、人種や文化が異なってもそう変わらないなぁと人類皆兄弟的気分を誘われました。
なぜか人類を俯瞰しているような尊大さが感じられ、これは私自身がそういう偉そうな観方をしていたせいかと反省してみるのですが、次の瞬間には、いやいや、それは作り手が登場人物に寄り添わず、人物を作り手の思うがままに動かしているせい、つまりは強引な人物造詣とストーリー展開の弊害だと、みんな作り手の責任にしています。

モロッコの老婆からタバコを吸わせてもらうスーザン(ケイト・ブランシェット)や、メキシコの子どもといっしょにニワトリを追うデビー(エル・ファニング)とマイク(ネイサン・ギャンブル)などの異文化間の交流はこの作品の一つの見所です。
でも、異文化間の交流より家族との交流が大事なんですよね〜。スーザンとリチャード(ブラッド・ピット)は、災い転じて福となすだし、モロッコの父アブドゥラ(ムスタファ・ラシディ)は息子たち(サイード・タルカーニ、ブブケ・アイト・エル・カイド)といっしょに逃げようとするし、アメリカから追放されたアメリア(アドリアナ・バラーザ)は息子に優しく迎えられるし、難しいお年頃のチエコ(菊地凛子)も父(役所広司)を嫌いなわけじゃないし。

それにしてもSOSを発信し続けることは大事ですね。リチャードもチエコもアメリアも助けを求め続け、ユセフも兄のために助けを求めます。「世界の各地で助けてと叫ぶ」。私はそこがこの映画で一番好きなところです。仮に救済がなかったとしても、登場人物が「助けて」と言い続けることに重要性を持たせた映画には二重丸を差し上げたいです。
チエコのSOSは痛々しい。思春期は難しいねぇ。素直になれないお年頃とはいえ、それじゃSOSとわかってもらえないよぉ。歯医者の反応が一般的。だけど、わかってくれる人もいたのですねー。間宮刑事(二階堂智)の感応力に拍手。この刑事さんの幾分くたびれた表情は、チエコのSOSを受け止められる人として説得力がありました。居酒屋での焼酎にも説得力、あったーーー(笑)。

演技は役所広司が素晴らしかったと思います。車の中の短いシーンで、娘への愛情と持て余し気味の様子、妻を亡くしてからの疲労の蓄積具合がよく伝わってきました。また、間宮刑事との遣り取り後、エレベーターに乗ってからベランダで心を開いた娘と顔を合わせるまでの表情の移り変わりも大変よかったです。彼の心の声が伝わってきました。うまい役者にセリフはいらないですね。

TOHOシネマズ高知4 2007/5/12
 
  [うえ↑]
ホームサイトマップサイト内検索リンク自由|byお茶屋(連絡先)