きまぐれ日記７月２１日

あせりました。『グレン・グールド２７歳の記憶』を観にグリーンホールへ行くと真っ暗。 「えーっ！？」と思い前売券を見れば美術館ホールで上映とな。がーん！美術館は町外れ、 この時間じゃ、電車もバスも便がない（多分）。タクシーを拾って最終上映に無事セーフ。 往復5,840円の出費とあいなりました（涙）。
それにしても若いって、それだけで美しいですね。２７歳のグールドはお肌は瑞々しく、 指先もしなやか。シワ一つありません。外見だけではなく、ピアノ選びの時、試しにモー ツァルトを弾いて、ピアノのみならずモーツァルトまでダメと言ったことなど若さの特権 ですね。その他にも若さが素直に出ていて、とてもチャーミングだと思いました。
また、会心の演奏に満足してプロデューサーと握手する場面は、静かなる達成感のおすそ 分けを頂いたという感じで大変清々しく、次なる目標の曲を口にするグールドに、たゆま なき歩みを感じました。もっと観ていたかったな〜。
というわけで、気持ちよく家路につき、頼んだわけでもないのにタクシーの運賃を負けて もらい更に気分のいいところへ、見上げれば満天の星。天の川にシッポを浸したさそりも 全身を見ることができたし、今日は本当によい日でした。