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■ピックアップ>『靖国 YASUKUNI』上映会
 

『靖国』上映会場前
上映会場の高知県立県民文化ホール前。写真に写っているだけで4人の警官がいます。約70人の警戒態勢だったそうです。また、普段は自由に出入りできるところが立ち入りを制限されていました。
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上映したら会場を爆破すると脅迫電話があった『靖国 YASUKUNI』上映会へ行ってきました。7月21日、高知県立県民文化ホール(グリーン)での上映会午前10時の回は、ほぼ満席の大盛況でした。4回の上映で一千百人の動員があったそうですから、自主上映としては大成功。千人を超す上映会は2006年の『ホテル・ルワンダ』以来2度目です。

建物に入る前は、物々しい警備にいささか緊張したものの、ロビーに入ると陽気に持ち物検査や金属探知が行われており、さながらお祭りのようですっかり楽しい気分になりました。
テレビカメラを担いだ人も複数。上映後は感想を取材する記者の姿も複数目にしました。

映画は面白かったです。靖国神社を巡る様々な人(軍服を着て哀悼の誠を捧げに来た人々、戦死した親族を靖国に祀られたくない台湾など外国の人や宗教が異なる人々)がとらえられており、靖国入門としてよい材料になると思いました。また、怪しいアメリカ人など、思いもかけない人物も登場したりして、ちょっと靖国ウォッチングゥ〜をしてみたくなるような面白さでした。
作り手の主張のないドキュメンタリーはないと思いますが、『靖国』にもやはり主張がありました。それは、日本刀と靖国神社と軍刀はつながっているという主張です。その軍刀によって虐殺された人が少なからずいますよねということを言っているように思います。

主催者「靖国を高知で見る会」は、結成時の宣言で「政治的圧力で言論を封殺することは許されない」「表現の自由とそれを視聴する国民の自由は憲法で保障された権利」と言っていました。
上映前の主催者の挨拶でも「批判はあるかもしれませんが、観てから議論しましょう」と強調していました。
これほどあたりまえのことを宣言したり強調しなくてはいけない世の中に誰がしたんでしょうね?とりあえず、怒りの矛先は権力者に向けておけば、まあ、間違いはないです。

この映画の中でも殴られた人が警察に連行され、殴った人は野放しという場面があって「????」でした。被害者の聴取が必要で連れて行ったと善意に解釈するとしても、なぜ、加害者を捕まえないのでしょう?たまたま捕まえたところを撮影してなかったのでしょうか。撮影したけど編集でカットしたのでしょうか。困ったことに私は加害者を野放しにしているような気がしてしょうがないのです。警察(警察官に命令できる人)は暴力を振るう人より「物言う人」が嫌いなんだ(あるいは牛耳りやすい人の方を取り締まる)という印象が残りました。私の偏見ですめばいいのですが。

2008/07/21

『靖国』上映会場前
暑さに負けたのでしょうか。雀の亡骸は、警官が歩道の植え込みにそっと置いてくれました。
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『靖国』上映会場前
県民文化ホール(グリーン)の入り口付近。地面の黒いビニールテープは、ここに並んでという意味でしょうか?
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高知新聞日付 記事の内容+アルファ
4月10日: 刀匠は、高知新聞の取材に応じ、「出演場面と名前を削除してほしい」と心境を語った。「映画は(刀作りの)技術的な内容と思っていた」とも。
4月12日: あたご劇場での上映が決まり、日程の調整に入った段階で、配給会社アルゴ・ピクチャーズはあたご劇場に対し上映の無期延期を申し出た。理由は、『靖国』に登場する高知在住の刀匠がナーバスになっているので高知県内での上映を当分見合わせるというもの。あたご劇場の支配人は、東京などで上映中止が相次いだので、それならうちがという気持ちで配給要請をしたが、刀匠が高知在住とは知らず、戸惑いを覚えながらも刀匠の意思を尊重し、配給会社の申し出に応じた。
4月19日: アルゴ・ピクチャーズが方針を修正。配給要請があれば、高知県でも他の地域と同様に可能な範囲で上映するとのこと。
4月28日: 27日に四万十市の住民らで「上映を求める会」を結成。
5月2日: 県内の市民、労働組合関係者、映画会社代表らが「靖国を高知で見る会」を結成。
7月1日: 6月30日、四万十市の市立文化センターで自主上映。四万十市の住民らでつくる「上映を求める会」の主催。約五百八十人が鑑賞。大きな混乱はなし。
7月12日: 9日、上映会場の高知県立県民文化ホールと知事とに「上映すれば会場を爆破する」という脅迫電話。
7月18日: 高知新聞が社説で『靖国』上映にエールを送った。
7月22日: 再び爆破するとの電話あり。調べると高校生のいたずらとわかった。9日の脅迫電話とは無関係。
21日、約一千百人が観賞。大きな混乱はなく無事終了。
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