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HERO 英雄
1本で赤、青、白と色々おいしい
監督:チャン・イーモウ|脚本:リー・フェン、ワン・ビン|撮影:クリストファー・ドイル|アクション監督:トニー・チン・シウトン|衣裳:ワダエミ
無名:リー・リンチェイ(ジェット・リー)|長空:ドニー・イェン|如月:チャン・ツィイー|
飛雪:マギー・チャン|残剣:トニー・レオン|秦王:チェン・ダオミン

おもしろいーーー!!!!俳優よし、語り口よし、全編に貫かれた東洋的精神よし、音楽、アクション、景色よし。浪漫ちっくでスケールが大きく、言うことなし!
と言いつつ言わせてもらいますが・・・・(^_^;。

まず、俳優ですが、皆いいんですよ〜。特に個人的にトニー・レオン〜(ハート、ハート、ハート)!いい役だわね〜。色んな顔が見れるし〜。どの表情もいい!海賊のジョニー・デップが霞んじゃったよ〜。(えーん(涙)。デップ君も大好きなのにぃ。)
トニー・レオンとマギー・チャンのシーンは、二人の演技の賜物でしょう、感情的にたいへん盛り上がりまして、私は赤、青、白ともれなく泣かされました。この二人のシーンは、激しく浪漫派なのです。
それから、決闘の場面でのチャン・ツィイーの必死の形相、めっちゃ可愛い。泣かしたい女優がまた増えました(^_^;。
秦王役のチェン・ダオミンという人は、器の大きさと頭のよさと抜け目のなさを感じさせる的確な演技。
そして、リー・リンチェイ。得体の知れなさを漂わせつつ、内に秘めた揺るぎ無い信念や求道的精神を感じさせ、すべての登場人物と絡み作品の要となっていました。

●ちょっとネタバレ
語り口と東洋的精神については、中島敦の「名人」「山月記」などが大好きな私には、まさにツボ!

例えば、中島敦の語り口は、弓の究極の名人ぶりを描くのに、名人の家の上空を飛んだだけで鳥がぽとりぽとりと落ちてくるなどと書いていて、笑えるくらいの大仰なんですが、これが中国的なんですよね。
この映画もそれと同じで、長空の槍が水滴を渦にしたかと思えば、無名の剣が筆を水平に斬って行ったり、飛雪と無名が降り注ぐ五万の矢を払い続けたり。有り得ないことが有り得てしまうのが、実に中国的(笑)。なんせ、臥薪嘗胆ですし〜。濃いぃの。
もちろん、物語自体が単純明快で面白いし、脚本の構成もいいのですが、有り得なことを映像でやってしまったところに、中国的大仰を完全にモノにした語り口のうまさを感じるのであります。

東洋的精神については、冒頭の無名と長空の内面の戦いを見たとき、「これは(『名人』の)不射ノ射だ!」と反射的に思いました。そして、おしまいまで見ると正に「名人」だったのですね〜。そうなんです、弓の名人が弓を捨てたように、剣の達人である残剣は、書によって剣を極め、おしまいには剣を捨てるのです。

また、無名は、民衆の犠牲者を出来るだけ少なくしたいがために、復讐という私念にとらわれず、仇である秦王を生かすことで、統一国家を作り戦乱の世を終わらせるのだという考えに至ります。(これって犠牲を最小限にするという点で、日本の戦国時代に相手に勝てそうになかったら、さっさと降参して相手側に付き従ったというのを連想させられました。)
残剣のみならず無名も剣を捨てる境地に達したわけでして。
五万の矢などモノともしないはずの無名が、なぜ、逃げもせず射られるに任せたか。それは、秦王に「天下を統一し、戦乱の世を終わらせてください。約束ですぞ。」と念を押したのだと思います。民衆のために自ら犠牲になって、無名ってばヒロイックですね。

このように東洋的精神がメインテーマとわかり、私は、リー・リンチェイがこの映画に出演できて本当によかったと思います。というのは、彼は以前、「武術は勝つためのものではなく、戦わないためのものであるという東洋的な思想を西洋の人にも理解してもらえるような映画を作りたい」というようなことを言っていたので。

う〜ん、思いのほか長くなってしまいましたが、本当は一言でよかったかもしれません(^_^;。「私は残剣と飛雪の恋愛映画として、もういっぺん見に行きたいです〜。」
登場人物の名前が皆、美しい〜。高山、流水も。

高知松竹1 2003/08/27


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