わたくし、個人的には『明日に向って撃て!』
のシーンで終わっていた方がよかったと思います。
遠景でピンぼけにしたストップモーションは、グーでした。
・
・
・
・
・
それなのに、ああ、それなのに。
・
・
・
・
・
深津絵里ちゃんが思い出にひたって涙を流すのは、
なんか中途半端でした。
あのラストシーンにしたことによって、
「今あなたは、何をしていますか?」
(生きている実感がありますか?)
というメッセージ性が強くなったとは思うけれど、
その分、説教臭くなったように感じました。
娯楽作として突き抜け切れず終わってしまい残念でした。
金庫の中で大杉漣とガッツ石松が
タバコをくゆらすシーンなんかは、説教臭くもなく、
銀行強盗でこういう状況にでもならないと、
ゆっくりした時間を過ごすことも出来ないという、
働き蜂の悲哀が感じられてよかったんだけどなぁ。