『ザ・ダイバー』
黒人は、志願しても
海軍では皿洗いしかさせてもらえなかった時代。
貧しい小作農の家に生まれ、
差別を受けながらも
不屈の精神で海軍の名ダイバーに
なった男の半生を実話に基づき描いています。
彼をしごきにしごく鬼教官にデ・ニーロ。
しかし、この二人にはある共通点がありまして、
暗黙のうちに認めあう間柄になっていき
・・・・・というのがミソです。
『ザ・エージェント』でアカデミー賞俳優となった
キューバ・グッテンバーグが主人公を演じます。
定石どおりだけど、話の展開が速くリズミカルだし、
役者もうまいし、引込まれて観ました。
涙さえ流したぞ(^_^;。
だけど、「海軍の誇りだ」とか何とかいうのは、
違うでしょう。「(馬鹿にするなよ。)
これが俺たちだ」でしょう!
シャーリーズ・セロンの起用は贅沢というか、
もったいないというか(笑)。
悪口を言っているようで
十分満足させてもらった映画でして、
ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントンでも観てみたい。
って、それじゃ『クリムゾン・ダイド』か?(笑)
2001/06/10
トップへ
『最終絶叫計画』
ストーリーやら人物配置やら、
もろ『スクリーム』のパロディです。
他の映画のパロディもちらほらとありますが、
この映画の特徴は、何といっても
下ネタ満載のところでしょう。
ところどころ、可笑しいところはありましたが、
セックスと暴力で笑いを取ろうとする姿勢が
攻撃的でユーモアが感じられません。
ああ、下ネタでも『メリーに首ったけ』は
かわいい映画だったな〜。
口直しに『トップ・シークレット』を反すうしながら
帰宅したことでありました。
2000
トップへ
『サイダーハウス・ルール』
孤児院で育った青年の成長物語。
院長の後を継ぐのがいやで孤児院を飛び出し、
りんご園で働き、サイダー・ハウスと呼ばれる
労働者の宿舎で仲間と過ごしたり恋をして、法律や規則
よりも自分自身の規範を持つことの重要性を学びます。
『ガープの世界』『ホテル・ニューハンプシャー』の
原作者ジョン・アーヴィングが自らの小説を脚色し、
『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』『ギルバート・
グレイプ』のラッセ・ハルストレムが監督した宝の小箱に
しまっておきたくなるような作品。
この映画を観ての感動は、静かに心に染みてきて
しばらく胸にとどまったまま離れそうにありません。
面白おかしく、哀しく、驚き、心温まる・・・。
もう一度観に行こうっと。
2000
トップへ
『さくや 妖怪伝』
公儀妖怪討伐士である父の後を継いだ榊さくや(安藤希)は、
富士の噴火とともに地上に躍り出た悪い妖怪をやっつけるため、
妖刀「村正」を携え、弟太郎(山内秀一)とともに江戸を出立する。
化け猫や妖術使いなどと闘いながら富士へと進む姉弟に、
ついに土蜘蛛の女王(松坂慶子)が立ちはだかる!
おもしろい!
太郎が可愛い。
さくやは凛々しく、土蜘蛛の女王は妖艶で。
松坂慶子がどんな妖怪に変身するかと思ったら、
・・・・いや、まあ、お楽しみに(^^)。
都合のいい展開はたくさんあるけど、許す!
お互いを思う姉弟の姿には、うるるん来ました(;_;)。
続編を作ってほしいです!
2000
トップへ
『ザ・セル』
昏睡状態の犯罪者(ヴィンセント・ドノフリオ)の
脳内に精神科のケースワーカー
(ジェニファー・ロペス)が侵入して、
犯罪者が監禁している女性の
居場所を突き止めようとするお話。
猟奇的なところは、少しムカムカしましたが、
おもしろかったです。
予告編で見る限り映像が売りのようでしたが、
冒頭の砂漠のシーンが印象に残っているくらい。
映像よりも衣装やセットがおもしろかったです。
特に衣装&メイクには笑えました(^O^)。
それとFBIの捜査官(ヴィンス・ボーン)が
中途半端だけど微妙におもしろい役で、
私はけっこう楽しみました。
2001/04/07
トップへ
『13デイズ』
1962年はビートルズが結成された年であり、
マリリン・モンローが亡くなった年であり、
アメリカ対ソ連の睨み合いが、
第三次世界大戦(核戦争)に発展しそうになった
キューバ危機の年でありました。
ケネディ大統領を始め、弟のロバート・ケネディ司法長官、
大統領側近のケネス・オドネルの3人を中心に、
キューバ危機をいかに乗り越えたか、
アメリカの舞台裏を描いた手に汗握る人間ドラマです。
いや、もうとにかく、核戦争は回避できると、
結果はわかっているのにドキドキしました。
ケネディ大統領が、アイルランド系でカソリックという、
アメリカでは少数派だったことがわかって収穫でした。
少数派だからこそ、友人で側近でもあるケネスと弟との
3人の結束は強いんですね〜。
キューバ侵攻を主張する軍部の矛先をどうかわすか、
3人の目配せが映画ならではのアップでとらえられ、
スリリングでしたね〜。
このように友情を軸にしたことにより、
人間ドラマとして見てもおもしろい作品になりました。
また、ロバート・ケネディ役のスティーブン・カルプが
可愛いんですよ(*^o^*)。もうけ役だし。
彼がどんなにもうけ役かも見所の一つとなっております。
『ノーマ・ジーンとマリリン』でも
ロバート・ケネディ役だったそうで(笑)、
そういう逸話を含めて気に入りました(^_^)。
2001/01/04
トップへ
『サトラレ』
思ったことが周りの人に筒抜けとなってしまう
症状を持つ人のことをサトラレ(悟られ)といい、
彼らはIQ180以上の天才で全国に7人いるそうな。
その中の一人、医者になることが念願の
青年(安藤政信君)が主人公で、前半コメディタッチ、
後半なみだ涙の上出来娯楽ムービーです。
サトラレを国家の知的財産として保護するという設定に、
最初の方こそ少々違和感があったものの、
すぐに笑わせていただきまして、つかみはオッケー。
安藤君の爽やか可愛い美青年ぶりを
ニコニコしながら見て、
恋人ができないサトラレの悲哀を感じ、
後は育ててくれたお祖母ちゃん(八千草薫)との
愛情物語に涙を流し、
清々しい気分で映画館を後にしました。
2001/03/17
トップへ
『ザ・ハリケーン』
憎しみを武器に現役の世界チャンピオン
となったボクサーが、人種差別裁判の結果、
終身刑となり、冤罪を晴らすまでの30年間に
いかに変わったか、彼を変えたものは何だったのかを
実話に基づき描いた真面目な娯楽作。
主演のデンゼル・ワシントンはカッコイイし、
作品のテーマもストレートに伝わってきて、
期待どおりなかなか見応えがありました。
でも、それよりも、私にとって面白かったのは、
カナダ人3人組です。
見ず知らずの少年を引き取って
学習の機会を提供するだけにとどまらず、
一人の囚人の冤罪を晴らすべく危険を承知で
証拠集めに奔走する。キリスト教臭くもなく、
理想家グループでもない、拍子抜けするほどに
さり気なく自然なその言動に、不思議なものを見た
という思いが・・・・(笑)。この3人を主役に
是非1本、映画を作ってほしいな〜。
2000
トップへ
『ザ・ビーチ』
『トレインスポッティング』『普通じゃない』の
ダニー・ボイル監督に、
レオナルド・ディカプリオ主演とくれば、
評判が芳しくなくても観なくちゃ。
というわけで行ってきました。
お話は、「波の彼方の島の奥、幸い住むと人の言う、
ああ、地図を片手に着きたれど、涙さしぐみ帰りきぬ」
というものです。
う〜ん、難解です(笑)。
表情豊かなディカプリオと
次々と起こる事件や冒険ネタのおかげで、
退屈することはありませんでしたが、
突然、主人公の気が触れたり、島の人が殺人鬼になったり、
わけがわかりません。
おそらく原作を消化しきれていないのでしょう。
なぜ、主人公が泣く泣く帰ることになったのか、それは
楽園を守るために行き過ぎてしまったからなのですが、
自分たちの快楽のため楽園を守る主人公たちと、
生活の糧である土地を守る島の人をうまく対比させたら
もうちょっと面白かったのにね。
ダニー・ボイルには、スケールが大きすぎたかな?
もっと小粒でピリリと辛い作品が合っているような気がします。
2000
トップへ
『JSA』
北朝鮮と韓国が今だに睨み合っている板門店で、
韓国の兵士が北朝鮮の兵士2名を
撃ち殺すという事件があった。
韓国側は、ら致され脱出する際に撃ち殺したと主張し、
北朝鮮側は、韓国兵に奇襲されたと主張する。
果たして真相はいかに!?
南北統一の願いが込められた、驚くべき娯楽作。
パンフレットの「作品を更に楽しむガイド」などもおすすめ。
『シュリ』ファンの皆さん、ごめん。
『シュリ』より何百倍もおもしろい!泣けます!
韓国でしか作れない映画だと思うし、
結末には「アジアやの〜」との思いを強くしました。
惜しむらくは、最初と最後に女が出てきたこと。
これは男のドラマなんですぅ。
(下手な)女は邪魔なんですぅ(涙)。
そういう意味でも泣けました(笑)。
って、うそうそ。コミカルな部分があったり、
人の心の弱さや強さ、優しさや怖さがよく描けていたり、
人間ドラマとして涙なくして観れません。
2001/06/02
トップへ
『シックス・デイ』
ある日、家に帰るともう一人の自分が!
クローン人間は、禁止されてるはずなのに。
ことの真相には、意外な野望が隠されていた!
アーノルド・シュワルツェネガー主演の近未来SF。
ジェット機にもなるヘリコプターとか、
近未来の乗り物がおもしろかったな〜。
気軽に楽しめる映画です。
それにしても、記憶もクローニング出来るものなの?
マンガでもそういうのがあって、疑問だったのですが。
御都合主義ですよね????
2000
トップへ
『死者の学園祭』
学園で次々と起こる事故や自殺。
これには生徒と先生の恋と、
80年前の外国人教師と女教師の悲恋物語が
微妙に絡んで・・・・というミステリー。
加藤雅也、かっこいいーーーーー!!!
根津甚八、しぶぅ〜い!
セイン・カミュちゃん、はっずかし〜〜(笑)。
深田恭子ちゃんて、正面から見るとふっくらしているのに、
横顔はシャープすぎて、こわ〜い(^_^;。
もうちょい、斜めから撮っちゃらんと!>監督
ミステリーとしても、そこそこおもしろかったし満足、満足。
先生と生徒の淡い恋物語にもなっていて、思わぬ収穫。
映像がちょっとテレビっぽいのと、
エピソードのつなぎが荒っぽいのが惜しいところです。
エンドクレジットは、ちゃんとタネ明かしというか、
登場人物の心模様の補足みたいになっていて、
なるほどと納得。最後まで心憎い演出です。
(『仮面学園』と同じ場所で撮影した
シーンがあったように思いました。
これも2本立てのお楽しみかな?)
2000
トップへ
『上海ヌーン』
紫禁城からさらわれたお姫さまを奪還すべく、
アメリカの西部へやってきた
近衛兵ジャッキー・チェンの奮闘記。
ジャッキーとドジな列車強盗との典型的バディ
・ムービー(二人組映画)です。
あたご劇場の駐車場は、いつもなら私の自動車1台
だけということが多いのですが、この日は満車。
いや〜、やっぱりジャッキー・チェンは
人気がありますね。だって、アクションを見るだけ
でもハズレがないもんね〜。
という訳で、今回もジャッキーは裏切りません。
展開は堂々とした御都合主義があっぱれで、
笑って許せるアクション&コメディでありました。
悪役の中国人を演じた俳優が、カッチョよかった〜!
ハリウッドでは、俳優に保険がかけられて
危ないことは一切やらせてもらえないので、
香港で心ゆくまでアクションを撮っていた
ジャッキーと、ジャッキーの監督作に慣ら
されているファンには、もっとハラハラ
ドキドキのシーンが欲しかったかもしれません。
でも、私はいつもジャッキーの監督作を、
「そこまでやらんでも」と痛い思いをして観て
いたので、本作でも充分楽しめました。
(ジャッキーは、「ホントはもっと凄いんで」
とアメリカのファンに
言いたい気持ちもあるけど。)
あと、本人が監督すると、スローモーションを
多用しすぎるきらいがありますが、
本作では最小限にされていてよかったです。
ただし、もうちょい、テンポよく編集できたら
いいのにと歯がゆいところもありました。
2000
トップへ
『十五才 学校IV』
不登校の少年が、家出して横浜から
屋久島へ冒険の旅に出ます。
旅の途中で様々な人に出会い、
少年はある勇気を持つに至りました。
小さくて不安だけれど、確かな勇気。
山田洋二監督の心ある正論を、
笑いと涙でくるんだ感動作です。
久々に鼻水を垂らして泣きました。
やはり、一人前の人となるためには、
まず自分自身を肯定的にとらえることから
始めなければなりません。
ところが、今の日本では(特に「学校では」と言って
いいかもしれない。)枠からはみ出た人間は、
世間から否定的な目で見られ、
自らも自己嫌悪に陥るパターンが現実としてあります。
この映画では、その枠からはみ出た人間を
(はみ出し者の生き方を)肯定しています。
肯定しているだけでなく、
たいへん「美しいもの」として描いています。
この美しさを映像として結実できれば最高なのですが、
言葉の美に止まっているのは残念なところです。
映像は正統派すぎて新鮮味に欠けるのが
山田監督の限界かも。
でも、今回は感動したので、映像作家である前に
心ある作家である山田監督に敬意を表したいと思いました。
2000
トップへ
『ジュブナイル』
海水を盗みに来た宇宙人がミサキを人質にした。
ミサキを大好きなユウタは、林間学校(って今でもいうのか?)
で拾った謎のロボット、テトラとともに救出に向う!
それにしてもテトラは、なぜユウタの名前を知っていたのか?
また、どこから来たのか?
夢と冒険たっぷりのハリウッド風味SFムービー!
観なきゃ損。
ちょっと怖かったり、ワクワクしたり、もらい泣きも少し。
なによりも、かなり笑わせていただきました。
お笑い系の人が脚本か何かに、いっちょ噛んでいるのでは!?
2000
『ジュブナイル』粗もあるけど細かいよ
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
トップへ
『シュリ』
う〜ん、評判いいみたいですけど・・・。
銃撃戦の激しさを表現したかったのか、
わざとぶらして撮影しているし、
人物の位置関係や何がどうなっているか
さっぱり
わからないのには閉口しました。
よく言えば荒削り、悪く言えば雑な作りだと思います。
ただし、別れのシーンは南北に分断された
恋人たちの悲劇となっていて、
俳優の好演のため涙を誘われました。
2000
トップへ
『ショコラ』
さすが『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』
『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』の
ラッセ・ハルストレム監督です。
キリスト教にというより、村を仕切っているレノ伯爵に
がんじがらめで、まるで中世のように窮屈な村に
チョコレート旋風が巻き起こり、
みんな生きる喜びに目覚めるのです。
安心して楽しめます(太鼓判)。
やはり、宗教って人を生かすものじゃなくっちゃね。
断食の季節や復活祭をうまく使って、お見事です。
ジュリエット・ビノシュの役どころは、
人々にチョコレートを処方して幸せをもたらすという
中世でいうと魔女的存在でして、
中世なら間違いなく火あぶりなのですが、
この映画では火あぶりは免れます。
彼女が人の心の痛みを理解できるのは、
自分がシングルマザーで無神論者で
流浪の民に近い苦労人だから。
でも、決してスーパーウーマンではなくて、
つっぱり苦労人の弱さも垣間見えて、
支え合って生きることの大切さも描かれていました。
それと、久々にカッチョイー、ジョニー・デップに
お目にかかれて、うっとりでした〜(^o^)。
昔はチョコレートは薬だったのでしょう?
『プリンセス・ブライド・ストーリー』では
魔法使いのところへ薬としてのチョコレートを
もらいに行くところがあったと思うんだけど。
2001/04/30
トップへ
『新 仁義なき闘い』
(予告編)
『新 仁義なき闘い』は噂に聞いておりましたが、
豊川悦司と布袋寅泰が出るんですね。
でもって、佐藤浩市も!
しかも、監督は『どついたるねん』や
『顔』(観たい〜!)の坂本順治!!
予告編では豊川(?)が瀕死の(?)布袋(?)
を抱いて何か叫んでおりました。←すみません、目が
かすんでよく見えなかったもので。
く〜、いずれにしても男の熱きドラマですね〜。
私はオリジナルを観てないので、
公開までに観ておこうと思います。
2000
トップへ
『新・仁義なき戦い』
見えない絆で結ばれた幼なじみの二人は、
別々の人生を歩んでいたが、暴力団佐橋組にからんで
再び人生が交差する。
ヤクザの抗争劇に埋もれた、男同士の絆を描く!
残念、期待ハズレ。二人の絆がうまく描けていません。
人間関係や話のつながりがわからないところがありました。
それは脚本のせいと、録音又は再生が悪く
台詞が聴き取れなかったせいだと思います。
それでも、絵(画面の構図とか)がいいんですよね。
役者も魅力あるし。
それにしてもヤクザって、
上の者には「へーこら」、下の者には「えー、こらっ!」。
かっこわるぅ。
反面教師としたいです。
2000
トップへ
『スターリングラード』
ナチス侵攻によりスターリングラードまで
後退したソ連軍は、書記長の名を冠した町が
陥落すれば兵士の意気は消沈し、
敗戦は必死と判断した。
そこで志気を高めるために、
狙撃手ヴァシリが英雄に祭り上げられた。
彼は次々とナチスの将校を狙い撃ちし、
兵士も市民も希望を持つに至る。
しかし、ナチスも黙っちゃいない。
ヴァシリを討ち取るため、
狙撃の名手を送り込んできたのだった!
監督は『子熊物語』『ラマン 愛人』の
ジャン・ジャック・アノー。
出演者はジュード・ロウ、ジョゼフ・ファインズ、
エド・ハリス、レイチェル・ワイズ、
ボブ・ホスキンズなど。
おもしろい。私は好きです。
ヴァシリがスターリングラードに到着するまでは、
これぞ映画!といったスケール感があり、かつ、
むかしの絵画のような美しさを湛えております。
また、狙撃手同士の一騎打ちは、
息詰まる頭脳戦で見ごたえ十分。
そして、戦争の最中での恋愛を
思う存分描いて、「やっぱ、戦争より恋愛っしょ」
とフランス人監督は人間臭さを
発揮しているのであります!
2001/04/15
愛すべき妙ちきりん味『スターリングラード』
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
トップへ
『スチュアート・リトル』
弟が欲しいという息子の願いをかなえるため、
孤児院を訪れたリトル夫妻は、
なんとネズミのスチュアートを養子にします。
はてさて、スチュアートは、リトル夫妻以外の
家族に受け入れてもらえるのでしょうか?
スチュアートの声をマイケル・J・フォックス。
彼はパーキンソン病のため引退かと危ぶまれていましたが、
声優として仕事は続けるそうです。
がんばれ、マイケル・J。
というわけで、字幕版を見てきました。
スチュアートの動きがマイケル・Jを彷彿させると
もっぱらの評判でしたが、うん、それもあるけど、
スチュアートのたれ目がまたマイケルらしかったです。
それにしても、小さきもの、いといみじけれ、ですね〜。
表情豊かで可愛くて、ちっともたいくつしませんでした。
スチュアートが乗る船が「WASP」だったような気が
するのですが、「WASP」の家庭に「WASP」以外の
養子が来たら・・・というようなことをチラと
考えさせられました。
2000
トップへ
『ストレイト・ストーリー』
仲たがいしたまま長年音信不通となっていた
兄が心臓発作で倒れたと聞いた弟。
彼は2本の杖と中古のトラクターを頼りに
兄と和解したい一心で560キロを旅します。
主演はリチャード・ファーンズワース。
彼の娘役にシシー・スペイセク、
兄役にハリー・ディーン・スタントン。
監督は『砂の惑星』『ローラ・パーマ
最期の七日間』『ロスト・ハイウェイ』の
デイヴィッド・リンチ。
お昼を食べた後だったし、淡々とした緩やかなテンポの
作品だったため爆睡してしまいました。
で、引続き2回目の鑑賞をしまして、このテンポは
トラクターでの移動を表現するために
必要だったのだと思いました。
それにしても長く生きて来た人の顔は、
見応えがありますね。リチャード・ファーンズワース
のアップが多いのもうなずけます。
そして、ラストシーンがすばらしい!
胸に迫るものがありました。
(でもね、リンチ様、あなたには
もっと撮るべき作品があるでしょう!
麻薬映画、待っとりますで〜。)
2000
トップへ
『スナッチ』
一言で言うと疾走する映画。
えっとー、お話は・・・・・・
数多く登場する人物の中で、
盗まれた宝石を最後に手にするのは誰でしょう
というものでして、とにかく人物が多いけれど、
みんないい顔、味のある顔。
また、ハサミさばきも鮮やかに、
短く切ってテンポよくつないだ編集は、
あっぱれお見事、快感です。
監督は『ロック・ストック・
アンド・トゥ・スモーキング・バレルズ』のガイ・リッチー。
出演はブラッド・ピット(こういう汚れ役ピッタリ)、
今が旬のベニチオ・デル・トロなど。
2001/03/17
トップへ
『スペース・カウボーイ』
クリント・イーストウッド、ドナルド・サザーランド、
トミー・リー・ジョーンズ、ジェームズ・ガーナーの
四人組が人工衛星の修理のため宇宙に飛び出すが、
それはとんでもない衛星だった!
監督を兼ねたイーストウッドが、老いを逆手にとって
いかなる娯楽作を作り上げたか、
おじい様方のカッコイイところを見せていただきましょう!
渋い!
あらゆる感傷を排して淡々と描かれ、
それゆえに一段と心にしみる娯楽作。
もちろん、ユーモア満点で、
余裕の「老い」を見せてくれます。
ファーストシーンとラストシーンは天下一品。
映画館を出たところの通路で、テーマソングを
口笛で吹いているおじさんがいました。
余韻にひたりながらメロディを口ずさむ、
誰しもそんな気持ちになる映画です。
2000
『スペース・カウボーイ』一言だけネタバレ
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
トップへ
『スペーストラベラーズ』
『踊る大捜査線 THE MOVIE』でヒットを飛ばした
本広克行監督の第2弾。
金城武、安藤政信、池内博之が演じる幼なじみ3人組が
銀行を襲い、ひょんなことから人質たちと力を合わせ、
警察と対峙することに・・・・。
個性的な人質たちに、深津絵里、渡辺謙、筧利夫、鈴木砂羽
などが扮し、俳優のアンサンブルが見事なコメディです。
某サーバの映画フォーラムで賛否が両極端に別れていたので、
乗れなかったら最悪だぞと覚悟のうえで見に行きました。
見てみると心配無用のシングルヒット。
(いや、バントヒットかも(笑)。)
周りのお客さんにも受けていたし、『メッセンジャー』や
この映画のような気軽な娯楽作が日本映画にはもっと必要です。
2000
『スペーストラベラーズ』のラストは、う〜ん
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
トップへ
『スリー・キングス』
イラク軍がクウェートから奪い地下壕に隠している金塊を、
湾岸戦争の停戦中に探してネコババしようとする米兵
3人組の愉快なお話。と思ったらさにあらず、
金塊を奪取してからがこの映画の本番で、ふざけながらの話の
中に、湾岸戦争に対するデヴィッド・O・ラッセル監督の冷めた
見解がうかがえる、意外と硬派なアクション映画。
ジョージ・クルーニー、アイス・キューブ、マーク・ウォルバーグ
に加えて『ビーイング・ジョン・マルコヴィッチ』を監督した
スパイク・ジョーンズも出演しています。
省略の効いた展開、すばやい画面の切り替えし。速すぎて私は
ついて行けませんでした。独特の映像表現はグー。
アクションシーンは迫力満点、仲間同士の絆も
ちゃんと描けていてツボを心得た娯楽作だと思います。
2000
トップへ
『スリーピー・ホロウ』
タイトルバックがすばらしい!
出演者の名前が川面にゆらめいたり、
スタッフの名前が霧に溶けたり。
金髪のクリスティーナ・リッチは可愛いし、
ジョニー・デップの美しさと繊細な演技はこの映画の大黒柱。
ティム・バートン監督の趣味も随所に出てきて
『バットマン』のセルフパロディ(?)など微笑ましいです。
それにしても、ティム君はリサ・マリーに
「カモ〜ン」してもらうのがお好きなようです。
2000
トップへ
『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』
朝飯前の一仕事ならぬ、タイトル前の一仕事で
1500円の価値あり。
テームズ川で繰り広げられるボートチェイスは、
スリルも迫力も景色も満点。
竜頭蛇尾に終わったのは、悪役が地味だからでしょうか。
ロバート・カーライルは
チンピラをやらせると絶品なんだけどな〜。
ソフィー・マルソーは色っぽくて
『007』はやっぱり大人の映画です。
2000
トップへ