『バトル・ロワイヤル』
(予告編)
『バトル・ロワイヤル』は、かなり過激そうです。
「君たちは刺激がなくて、学校に来てもつまらない
でしょう。だから、今から殺し合いをしてもらいます。」
と言うのは先生役のビートたけし(似合う!)。
そこから、生きるか死ぬかの闘いが始まるのですが、
この映画の気分って、生きている感覚が希薄な
今の若者にピッタリでしょう。
(といってもこういう若者は、
百年前の小説にも既に登場していたのですが。)
アクションに主眼をおいて、あんまり考えさせるような
内容の映画にはしないかもしれませんね。
生きている実感を得るための手段に、いつも「暴力」
を使うのじゃ芸がないとも思います。
『ファイトクラブ』は「笑い」があったから、私は
大好きなのですが。
ともあれ、現代を反映した「問題作」か
「話題作」にしてお客さんを呼ばないと、
高知東映はチト寂しいじょーん。
2000
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『バトル・ロワイアル』
「これから皆さんにちょっと殺し合いをやってもらいます。」
通称バトル・ロワイアル法に基づき、
3年B組42名は殺し合いをすることに!
殺さなければ殺される極限状況の中、
仲間を信じられるのか?
親友、恋人、片思いの相手を殺すことができるのか?
友情と命の大切さを伝えたかったという深作欣二監督の、
異色青春映画。
おもしろい!
泣ける!
でも、感傷にひたる間もなく、次々と殺される。
しょぼくれた大人が、子供の導き手となることは無理。
だから大人は、野放し状態の子供に驚異を感じ、
バトル・ロワイアル法を作り、
おどしによって子供を思いどおりにしようとする。
そういう大人の情けなさや哀しさが、
ビートたけしの先生役によって見事に体現されている。
俳優はマル。音楽はイマイチ。
2000
『バトル・ロワイアル』いろいろ
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
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『パーフェクト・ストーム』
アメリカ史上最大の大嵐が来るとも知らず、
不漁つづきを何とか打破すべく、海図の端まで
漁に出たアンドレア・ゲイル号の男たち。
彼らと救助隊、そして、海上の男たちの安否に
気も狂わんばかりの家族の運命を
実話を基に描きます。
みどころは、『ツイスター』も真っ青の大嵐と、
人間ドラマです。
この映画はパスするつもりだったのですが、
paromaruさん
が誉めていらっしゃるので観てきました。
確かに、見逃すには惜しい映画でした。
何よりも人間ドラマとして見応えがあります。
嵐の中に突っ込まなくてはならない動機づけが
納得できるものだったし、また役者がいいのですわ。
大嵐も大変な迫力で、たいしたものです。
2000
『パーフェクト・ストーム』実話というのに騙された
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
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『ハムナプトラ2 黄金のピラミッド』
前作では大いに笑わせてもらい、
「娯楽大作を観た〜!満腹、満腹」でありました。
さて、第2作はいかに!?
おおー!インディ・ジョーンズ!
うわ、前作のあのシーンをこんなに焼き直し?(^o^)
はははははは!スピードアップ、ミイラ!
スコーピオキング、怖かっちょいーーーー!
群集、群集、群集。砂、砂、砂、黒塵。
女同士の戦いやー!
あの調子のいい兄ちゃんも
アラブ服のカッコイイ人も
ナイスバデーの姉ちゃんも
前作のキャストが勢ぞろい。
笑える部分が減った分、
ビジュアルがバージョンアーーップ!
2001/06/10
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『ハンニバル』
前作の『羊たちの沈黙』から10年。
その後のレクター博士は、ごきげん麗しくおすごしで、
一方クラリスは、FBIで苦労をしていた。
久々の二人の対面やいかに!?
レクター博士にはアンソニー・ホプキンズ、
クラリスにはジュリアン・ムーア。
監督は『グラディエーター』のりどりー・スコット。
なかなか面白かったです。
でも、食欲は減退するな〜(笑)。
花の都フィレンツェもリドリー・スコット監督に
撮らせると、彫像が不気味な影を作り、
なんだか暗〜い町になるのであった(笑)。
あの結末は、レクター博士のクラリスに対する
愛の証なんかではなく、
クラリスを手中に収めるための心理作戦なのだ
と解釈した方が、レクター博士の邪悪さに
ピッタリだと思います。
それにしても『スナッチ』『豚小屋』本作と、
西洋では豚が人間を食べるのが
常識なのでありましょうか???
2001/04/21
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『漂流街』
中国から密輸されたコカインをめぐって、
やくざカップルと、ブラジル男と中国女のカップル、
そして中国人若様組の三者が撃ち合い圧し合いの
珍けな戦いを繰り広げる、破天荒ムービー。
破天荒も突き抜けていたら大した物になるのですが、
なんか訳がわからなくて中途半端なのであります。
あんまり勢いがないし、どちらかというと停滞ムード。
とぼけた感じを狙っていたのでしょうか?
ブラジル男がカッコよくなくて、色気もなくて情もなく、
大変薄っぺらく感じました。
演じた俳優さんは、もっと修行に励んでください。
その点、及川ミッチーはいいですね〜(^q^)。
この中国人若様を主人公にして、
もう2、3本撮りませんか?←誰に向って言ってる?(笑)
若様、美しいうえに、よい趣味してるし〜(笑)。
2000
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『ファンタジア2000』
すばらしいです。
ベートーベンの交響曲第5番「運命」など
有名な既成の音楽に、アニメーターがイメージした
アニメーションをつけた1時間あまりの
映画なのですが感動しました。
特に空飛ぶクジラが素晴らしい!曲名を忘れてし
まいましたが、まるでアニメーションに
合わせて作った曲のよう。音楽と映像がピッタリで
しかも美しい。このパートだけで観る価値があります。
最後はストラビンスキーの「火の鳥」だったと思いますが、
火の鳥に焼きつくされた緑の再生を描いたアニメーションは、
『もののけ姫』の後ではちょっと見劣りがしたかな。
2000
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『15ミニッツ』
誰でも15分間は有名人になれるというようなことを
アンディ・ウォーホルが言っていたらしいですが、
この映画は、もともと金銭がらみで殺人を犯した者が、
次々と人を殺していく中で殺人の動機が変ってきて、
ついには自分の伝記や映画が作られることを
望むようになるお話。
それだけじゃなくて、いろいろ詰め込んで
退屈はしないように作られています。
肩の力の抜けたデ・ニーロ、グー。
エドワード・バーンズ、負けてる負けてる(笑)。
それにしても、どうにもこうにも好きになれない、
いや〜な映画です。
どんなところが嫌かというと、
まず、殺しのシーンが生々しい。
それから・・・・はネタバレになるので、
ページを改めます。
2001/06/02
世の中、真っ暗闇じゃござんせんか『15ミニッツ』
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
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『BROTHER』
アメリカに渡ったヤクザの稼業は、やっぱりヤクザ。
親の血を引く兄弟よりも、固い契りの義兄弟なお話。
ハリウッドに行っても、北野監督のスタイルは、
踏襲されておりまして、
暴力シーンは痛いです。
今回はちゃんと娯楽映画してるからな〜。
だから、お客さんの入りが今までより多いのかな?
おもしろいです。
大杉漣や寺島進とビートたけしの関係には
「うへぇ〜」でしたが(あまりにもベタついて、きもちわりぃ)、
オマー・エプスとビートたけしは、
これまた「うそぉ〜」な無邪気さ。
うん、そうか。たけし軍団ってこういう組織か〜(笑)。
でも、最後にはしっかり泣かされました。
2001/02/12
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『ブランケット&マクレーン』
舞台は18世紀のロンドン。
泥棒のブランケット(ロバート・カーライル)
と地位はあっても金がないマクレーン(『トレイン
スポッティング』のシックボーイ)は、
偶然知り合い、二人で組んで貴族を狙う強盗に。
果たして彼らは、捕まって縛り首になるか!?
それとも、マクレーンが一目ぼれ
したレベッカ(リブ・タイラー)との恋は実るか!?
いや〜、久々にとっちらかった映画を観ました。
18世紀なのに20世紀の音楽が流れるのはまだいいとして、
コメディなんだか、シリアスなんだか。
多分、コメディのつもりなんでしょうが、
コメディにR・カーライルを出しちゃダメダメ(笑)。
男同士の熱き友情も描きたかったんでしょうね。
ぜんぜん描けてないけど。
いいところといえば、「きたない」ところですかね〜。
かつらにグロテスクなメイクに付けほくろ。醜悪と
言ってもよさそうな貴族と、馬糞と尿まみれであろう
そのころの街の雰囲気がよく出ていました。
2000
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『プロポーズ』
30歳の誕生日までに結婚したら、1億ドルの遺産を
相続させるという祖父の遺言!
ところが、その誕生日は明日!!!!
しかも、本命の彼女には、
プロポーズを受け入れてもらえない!!!
クリス・オドネルとレニー・ゼルウィガーの
ドキドキ、ラブコメディです。
お久しぶりねのブルック・シールズが、
絶妙のコメディエンヌぶり!
いや〜、これはおすすめですよ。
加速度的に面白くなっていき、
おしまいに近づくほど笑えて、
おまけに感動でうるうるしました。
観ている間、楽しくて、観た後、肩が軽くなり、
そのまま忘れ去るもよし、語られた少しの真実を
反すうするもよしであります。
2000
『プロポーズ』の真実と欠点
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
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『ペイ・フォワード』
孤独な中学教師(ケビン・スペイシー)が
中学一年生に出した「どうすれば
世の中を変えられるか」という課題。
アル中の母(ヘレン・ハント)と暮らす孤独な少年
(ハーレイ・ジョエル・オスメント)は、この課題に共鳴し、
あるアイディアを実行に移しますが・・・・。
監督は『ディープ・インパクト』のミミ・レダー。
出演者は他に
ジョン・ボン・ジョヴィ(カッコイイけどカッコ悪い役)、
ジム・カヴィーゼル(きたないけどきれい)。
とにかく(記者以外の)俳優がいいので、
ミミ・レダーのもたもたした演出も、
脚本の構造の欠点もチャラです。
何らかの悲しみを背負いながら、
それでも生きている登場人物がうるるんですわ。
だからこそ、あの結末はいただけませんが、
それさえもケビン・スペイシーのキャラクターを
思い出すと涙なのであります。
ケビン・Sとヘレン・Hのラブストーリーとして見てもグー。
2001/02/11
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『ホワイトアウト』
テロリストによって日本有数のダムが占拠された。
50億円を用意しなければ、
ダムを爆破し人質の命はないという。
一人だけ人質になるのをまぬがれた職員(織田裕二)は、
仲間とダムを救うため
決死の行動を起こすが・・・・!
完全にパスするつもりの映画でしたが、
これほどヒットしたのなら、やっぱ、
映画ファンとしては観ておかねば。
というわけで、あたご劇場へ行ってきました。
いや〜、なかなか面白かったです。
織田裕二、いいですね。
『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスも真っ青の
状況だったと思うよ。
だって、銃の使い方なんて知らんもんね。一般市民は。
アメリカのアクション映画ばかり観ていると、
銃の使い方も知らない日本映画の主人公が
とても新鮮でした。
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『ホワット・ライズ・ビニース』
隣家の夫はどうやら妻を殺したらしく、
その妻が幽霊となって
クレア(ミシェル・ファイファー)の前に現れる。
ノーマン(ハリソン・フォード)は、
神経過敏なクレアを気遣うが・・・・。
クレアは正気か?幽霊の正体は!?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』の
ロバート・ゼメキス監督が贈るサイコ・スリラー。
こけおどしの大音響に何度か飛びあがったけど、
それを抜きにしても結構怖かったです。
怖いものをモロダシにするより
「出そうで出ない」のが怖いですよね。
オカルトとサイコとホラーの盛りだくさん。
キャットウーマンみたいなM・ファイファーの
サービスショットあり。
H・フォードは受け身の演技で食われぎみ。
それにしても、この映画は予告編で
大いなるネタバレをやっております。
そりゃないよね〜。
2000
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『ボーン・コレクター』
動かせるのは肩から上と一本の指先だけという元捜査官が、
寝たきりのベッドから指示を出し、
捜査はまったく初めてという警官と協力して
連続殺人事件の捜査にあたる、
謎解き&異色バディ・ムービー。
寝たきりの元捜査官に、ますます風格の出てきた
デンゼル・ワシントン、一方の警官に先ごろ『ガール・
インタラプティッド』によりアカデミー賞助演女優賞に
輝いたアンジェリーナ・ジョリーが扮し、二人の顔演技は
見所の一つとなっています。
うん、なかなか見応えがありました。
猟奇的な連続殺人なので胸が悪くなるところがありますが、
それにも増してリンカーン・ライムと
アメリア・ドナヒーがお互いを信頼するようになる過程と、
二人がそれぞれに抱えた問題を克服したことが感動的で
後味がよくなりました。
2000
『ボーン・コレクター』の良いところ残念なところ
ご覧になってからお読みください。
ちょっとネタをばらしています。
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