『ナインスゲート』
世界に3冊しかない稀覯本、悪魔の書「ナインスゲート」
の残り2冊をどうしても手に入れてくれとの依頼を受けた
古書の狩人ディーン・コルソ(ジョニー・デップ)は、
2冊を探し求めます。ところがと言うか、やはりと言うか、
稀覯本の争奪をめぐる殺人事件が次々と・・・・。
そして、「ナインスゲート」が人間と悪魔の共著である
との伝説は、嘘かまことか、謎また謎のお話です。
監督は『ローズ・マリーの赤ちゃん』『赤い航路』などの
ロマン・ポランスキー。
たいへん雰囲気のある映画です。雰囲気だけ怖い。
負のパワーがむらむらと湧いてきます(笑)。
いいですね〜。>暗黒パワー
さすが、ポランスキー。
ミステリーの要素とオカルトの要素がありますが、
どちらも中途半端で「結局あれは何だったの?」
という謎がたくさん残ります。御都合主義的なところも
多々あり残念です。
この映画の楽しみ方は、雰囲気に浸ること、観た後、
想像力を駆使して自分なりの解釈を行い、
それを開陳し合うこと。そうすると、かなり面白い
作品になると思います。
2000
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『2番目に幸せなこと』
マドンナとルパート・エヴェレットは、
私生活で親友同士だそうですが、この映画でも
親友同士を仲よく演じています。
二人は成り行きでベッドを共にし、マドンナは妊娠。
ルパートは同性愛者なので、夫としてではなく子どもの
父として共同生活を始めますが、子どもが6歳
になった時、マドンナに愛する男性が現れ・・・・。
というお話です。
監督はジョン・シュレシンジャー。
ルパートのほかの男優も、ミシェル・バルタン、
ベンジャミン・ブラッドと美形ぞろいです。
1番好きな人と暮らすのと
2番目に好きな人と暮らすのとでは、
人は当然1番の人を選択するけれど、
2番目に好きな人が不幸なままでは、
自分も幸せにはなれないのね。そういう意味では、
あのラストシーンには "ほっ" とさせられました。
途中で『クレイマー・クレイマー』状態になる
親友同士ですが、圧倒的にルパートが不利。
「マドンナ、あんまりや〜。ルパートが
かわいそすぎる〜。まあ、彼も彼だけど。」
と思ったけれど、これは胸をかきむしられる
最大の山場。二人の表情に泣けました。
2000
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『日本の黒い夏 冤罪』
松本サリン事件において、
報道機関が無実の人を犯人視した
報道をするに至ったのはなぜかを
高校生が地元のテレビ局に
取材に行くお話。
そこでわかったことは、
マスメディアは情報源を警察からの情報に
依存していることや、
警察は自らのメンツを保つため
人権蹂躙を犯しているということでうす。
さらに、この映画に登場しなかった黒幕の存在も
臭わせて、社会派映画としては、
その使命をまっとうしているのではないでしょうか。
学芸会映画というか、青年の主張映画というか、
登場人物や演出に型にはまったところがあり、
どこかしら窮屈な印象が残る映画でありました。
2001/07/09
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『NYPD15分署』
海千山千のチャイナタウンを所轄してきた
辣腕刑事(チョウ・ユンファ)の元へ、理想は一人前の
若手刑事(マーク・ウォルバーグ)が送り込まれてきます。
共に修羅場を潜り抜け、命を救い合うなかで
信頼関係が育まれていきますが、辣腕刑事の実像と
若手刑事の目的が明らかになることによって
二人の絆は・・・・、
というクライマックスに向かうバディ・ムービーであります。
『男たちの挽歌』とか男同士の絆を描いた映画には、
涙がちょちょぎれるほどの感動作がありまして、この映画にも
少し期待したのですが、おいしい設定を生かしきれず
予想どおり(笑)残念な作品となりました。
チョウ・ユンファはめずらしく力んだ演技でしたが、
タイの王様よりはこっちがいいかな〜。二挺拳銃だし〜。
ウォルバーグはここでもナイスバディを披露してくれていて、
このサービス精神を是非、維持していただきたいと
かように思う次第であります(^_^)。
2000
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『ノイズ』
シャーリーズ・セロンがきれい。
シャーリーズ・セロンが可愛い。
シャーリーズ・セロンが色っぽい。
宇宙で交信が途絶えた2分間に何が起ったかよりも
なぜ、ジョニー・デップがこの役を引き受けたかの方が
謎。
彼には役不足です。もったいない。
お話は『ローズマリーの赤ちゃん』。
ジリアン(S・セロン)は
エイリアンの子どもを身ごもっているのか!?
それとも彼女の妄想なのか!?
というふうにすれば、もっと面白くなったのにね。
2000
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『のど自慢』
室井滋扮する売れない演歌歌手、
赤城麗子。(だったと思う(^^;)
その売れなさ加減は、惨めだし悔しいし貧乏だし、
婚期はのがすし、親に心配はかけるしで、
辞めるべきか辞めざるべきか
切羽詰まったところまで来ています。
そんな時、町に素人のど自慢大会がやってくると知り、
プロの意地を捨て出場し、その合格に歌手生命を
賭けるのですが果たして・・・・!
人は何のために歌うのか!?
赤城麗子のみならず、のど自慢に賭ける人々をおもしろ
おかしく描いた涙のコメディー。
涙の後に虹は出るのか、それは見てのお楽しみ(^_^)。
2000
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