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■かるかん>JSA|スターリングラード |
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JSA |
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北朝鮮と韓国が今だに睨み合っている板門店で、韓国の兵士が北朝鮮の兵士2名を撃ち殺すという事件があった。 韓国側は、ら致され脱出する際に撃ち殺したと主張し、北朝鮮側は、韓国兵に奇襲されたと主張する。 果たして真相はいかに!? 南北統一の願いが込められた、驚くべき娯楽作。 パンフレットの「作品を更に楽しむガイド」などもおすすめ。 『シュリ』ファンの皆さん、ごめん。『シュリ』より何百倍もおもしろい!泣けます!韓国でしか作れない映画だと思うし、結末には「アジアやの〜」との思いを強くしました。 惜しむらくは、最初と最後に女が出てきたこと。これは男のドラマなんですぅ。(下手な)女は邪魔なんですぅ(涙)。そういう意味でも泣けました(笑)。って、うそうそ。コミカルな部分があったり、人の心の弱さや強さ、優しさや怖さがよく描けていたり、人間ドラマとして涙なくして観れません。 2001/06/02 |
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スターリングラード |
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ナチス侵攻によりスターリングラードまで後退したソ連軍は、書記長の名を冠した町が陥落すれば兵士の意気は消沈し、敗戦は必死と判断した。そこで志気を高めるために、 狙撃手ヴァシリが英雄に祭り上げられた。彼は次々とナチスの将校を狙い撃ちし、兵士も市民も希望を持つに至る。 しかし、ナチスも黙っちゃいない。ヴァシリを討ち取るため、狙撃の名手を送り込んできたのだった! 監督は『子熊物語』『ラマン 愛人』のジャン・ジャック・アノー。出演者はジュード・ロウ、ジョゼフ・ファインズ、エド・ハリス、レイチェル・ワイズ、ボブ・ホスキンズなど。 おもしろい。私は好きです。 ヴァシリがスターリングラードに到着するまでは、これぞ映画!といったスケール感があり、かつ、むかしの絵画のような美しさを湛えております。 また、狙撃手同士の一騎打ちは、息詰まる頭脳戦で見ごたえ十分。 そして、戦争の最中での恋愛を思う存分描いて、「やっぱ、戦争より恋愛っしょ」とフランス人監督は人間臭さを発揮しているのであります! ●ネタバレ感想 行くも地獄、戻るも地獄。 激戦地スターリングラードに投げ込まれた兵士は、その日のうちから戦わされるのですが、二人に一丁の銃しか与えられず、行く手にはドイツ軍が待ち構えており、撃たれるだけ撃たれて逃げ帰れば、「戻るな、進め!」と味方の将校から撃たれます。味方の将校は、これはもう狂っているとしか思えません。 また、死んだ振りをしていれば助かるかと思えば、ドイツ軍は念入りに死体にまで発砲するので、この戦場で生き残るのは本当に運だけですね。 このようにヴァシリ(ジュード・ロウ)がスターリングラードに到着し、ドイツ軍と一戦を交える冒頭部分で、戦争の狂気と戦場のめちゃくちゃさが思う存分描かれており、戦争について作り手がどう思っているのか、どういう立場に立って撮っているのか、始めに申し置くといった感じです。 そして、始めに戦争について言っておけば、あとはもう自由でしょと言わんばかりに、ドラマの世界に入っていきます。 ここで面白いのは、狙撃手同士の戦いの物語と、三角関係の恋愛物語を同じ比重で描いていることです。しかも恋愛物語が大甘なもので、酒を飲みながらまんじゅうを食べるみたいな感じです。 ただし、このまんじゅうはなかなかに味があって、兵士たちが雑魚寝をする中、ヴァシリとターニャ(レイチェル・ワイズ)が息を殺してセックスするシーンなど熱演でよかったです。 周りで寝ている人の中には、二人の行為に気がついた人もいるでしょうが、見て見ぬふりですね。(映画の中では気がついた人がいたようには描かれていません。私が勝手に思っていることです。) そう思った理由は、ヴァシリの狙撃を手伝っていた男女が恋愛関係にあったことと、「生きて帰れたことが本当に嬉しいんだ、明日死ぬかもしれない命だから、ああして楽しむんだ。」と言っているシーンが伏線になっていると思ったんです。つまり、戦争中でも恋をしている人がいて、明日をも知れない命を自覚している人がいる。そういう人たちなら二人の行為は、寛大な気持ちで見て見ぬふりだと思ったわけです。 まあ、誰だってああいう場合、見て見ぬふり(もしくは咳払い)しかできないでしょうけど、戦争中、いつ死ぬか知れないときの感じ方は、やはり通常の感じ方とは違うと思います。 そういうわけで、恋愛要素を入れたため、いささかバランスがよろしくないとのそしりを受けそうな作品にもかかわらず、スターリングラード到着シーンの素晴らしさ、息詰まる対決シーン(様々な対決シーンがありました。)など数々の忘れ難いシーンと、ジュード・ロウ、エド・ハリス、レイチェル・ワイズなどの俳優のおかげで、かなりお気に入りの映画となりました。 ジョゼフ・ファインズの演じた将校は、ヴァシリが英雄として存在しつづけなければ自らの立場があやういと同時に、恋敵のヴァシリに嫉妬するという複雑で重要な役柄ですが、今一つ演じきれていないように思います。ミスキャストではないでしょうか。ジュード・ロウよりもう少し年かさの俳優が演じた方がよかったのでは。 それにしても、彼らはどう見てもソ連人(ロシア人?何人というべき?)には見えなかったな〜(^_^;。 あ、それと、エド・ハリスは、ジョゼフ・ファインズを撃ってヴァシリを仕留めたと思い込むのですが、ヴァシリならあのように撃ってくださいといわんばかりに顔を出すことはないはずです。エド・ハリスの方でもそんなこと先刻承知でなければならないのに、「ちょうど時間となりました〜」と映画として時間どおりに(?)終わることを優先したのが残念です。 ●追記 上には恋愛映画としての『スターリングラード』についてあれこれ書きましたが、これは実は、恋愛部分がなければいい映画なのにと思う人に向けて、それはそうかもしれないけれど恋愛部分もいいところがあるよと擁護したくて書いたものです。 それで本当に自分がおもしろかった部分について書かないのも寂しいので、こうして感想を追加することにしました。 やっぱ、この映画で一番おもしろいのは、ヴァシリとドイツの狙撃の名手(エド・ハリス)の対決でしょう!(^o^) この二人の関係を象徴するかのようなシーンが最初から用意されていました。 映画の冒頭の冒頭で狼の目と、それを狙う人の目がアップで映し出されます。一瞬、え、こんな至近距離で狼と向かい合っているの???と思いましたが、しばらくすると遠景の画面になって、狼と人(少年)の間にはかなりの距離があることがわかります。 ヴァシリとドイツ人狙撃手は、遠くにいながら狼と少年のように見詰め合い向かい合っているのですね〜。この二人に割って入る存在として、ヴァシリの上司であるソ連の将校(ジョゼフ・ファインズ)を持ってきたら、仕事でも三角関係、恋愛でも三角関係になっておもしろかったのにね〜。 腕が確かな狙撃手であるほど相手の腕がよくわかり、相手の動きを読んで裏をかき罠に嵌めようとする。その頭脳戦にぴったりの風貌のエド・ハリスがすばらしい! それにしても、敵のタバコの吸い殻を拾って吸ってみるヴァシリは、本業が羊飼いとは思えない色っぽさ!私はあのシーンに「ゲゲ」となりました。あんなに色っぽく演じていいのか、ジュード・ロウよ!?「間接キスじゃーん」と思ってしまいましたよ。ったく。←よろこんでいる(笑)。 でもって、エド・ハリスの最期は、帽子を取ってニッコリでしょ。 これは、ヴァシリとターニャの関係よりずーーーーっとおもしろい関係ですわ。 狙撃の場所取りは、高所であったり低所であったりで、構図的にもおもしろい絵になっているし、ヴァシリを崇拝しているサーシャという少年の使い方にはハラハラさせられたし、『13デイズ』では核戦争の危機から地球を救ったもう一人の立役者として名前がでてきたフルシチョフが、とんでもない怪物になって出てくるし、ソ連にはあたり前のように女性の戦士がいたのね〜とか、いろいろ話が弾みそうな本当におもしろい映画だと思います。 2001/04/15 |
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