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■かるかん>オーシャンズ・イレブン|ジェヴォーダンの獣|化粧師
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オーシャンズ・イレブン
金庫破り、皆でやれば楽しいぞ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
オーシャン:ジョージ・クルーニー|ラスティ:ブラッド・ピット|テス:ジュリア・ロバーツ|
ベネディクト:アンディ・ガルシア|ライナス:マット・デイモン|ケイシー・アフレック

「プロは無駄口をたたかない」、「つーと言えばかーで以心伝心なのさ」みたいな心意気が短いセリフの遣り取りに現され、「粋な仕事を見せちゃりましょう」と音楽はスイングし、「これがベガスというもんさ」と夜の雰囲気がよく出ています。役者はちと人数を欲張りすぎたか、皆が皆を生かせきれてないのが残念ですが、胃にもたれない仕上がりがソダーバーグ監督の特徴で、私にはちと物足りなく思われながらも気軽にそこそこ楽しめました。

高知松竹2 2002/02/02


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ジェヴォーダンの獣
女、子供を食らう恐怖の獣の正体は!?
ヴァンサン・カッセル

『ヴィドック』といい『ジェヴォーダンの獣』といい、フランス映画はどうなっちゃったの?『ジェヴォーダンの獣』は、大作風(それと映像がすばらしく綺麗)なのはいいけれど、こけおどしの音響や最速アクションやコンピューターで作った(?)ぎこちない動きの生き物などかなりアメリカ化しておしますね。アメリカ化しているだけならまだしも、ハリウッド作品がからっと除湿しているのに対して、けっこう血なまぐさいのが胃にもたれます。思えば『クリムゾン・リバー』もそうでした。赤瀬川源平がその著書で西洋の絵は、肉食の人が描いただけあっていくつも観ていると胃にもたれるというようなことを言っていましたが、映画は音がついているのでなお疲れます。
しかーし、お話はよくわからないけど(笑)面白いです。昔々ジェヴォーダン地方で女子供が獣に襲われるのを調査にやってきた男が事件の真相をあばくというものなのですが、その後のフランス革命にちょっと絡まっていて大作にしたのがうなずけます。でもね〜、多分、主人公の男性が全然私の好みでなかったのが災いしていると思います(笑)。ヴァンサン・カッセルがもっとたくさん出てくれたらよかったのに。彼はとてもよかったです。あと、『クライング・フリーマン』の人も出演していまして、彼が相変わらずみごとな逆三角形の身体でサービスしてくれていました。この映画がフランスで大ヒットしたのは、モニカ・ベルッチの出演といい、サービスてんこ盛りだったからかもしれませんね。

高知東宝3 2002/02/02



 
 
化粧師
化粧は魔法?心は素直により美しく、そうして幸せつかみましょう
小三馬:椎名桔平|菅野美穂|いしだあゆみ|小林幸子|
やけどの人は誰ですか?|柴崎コウ|
『HANABI』でたけしの妻役やった人、名前を度忘れ|池脇千鶴|

なかなかおもしろいです。なにせ、映像がきれい。若手女優の皆さんも生き生きとたいへん美しく、実に気持ちのよい娯楽作品に仕上がっています。顔についた傷のため心まで傷ついて小さくなっている女、装うことばかりを気にかけて素直な心を忘れていた女、そして、貧乏暮らしに心がささくれ立っている女。みんな、化粧師小三馬(椎名桔平)の手によって魔法のように美しくなります。そして、美しくなると前向きな気持ちになれる、前向きな気持ちは幸せへの第一歩、というお話。(カリスマ美容師がもてはやされるのは、そういうことだったのですね?まあ、確かに美容室へ行くとリフレッシュはできます。)ご都合主義的なところもあるものの、こういう娯楽作品が日本映画の裾野を広げてくれるのだと思います。『千年の恋』よりは、こちらがずっとよいです。

高知東映 2002/02/10


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