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■かるかん>キリング・ミー・ソフトリー|ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間
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キリング・ミー・ソフトリー
「虜」情熱とは恐ろしきものなり
監督:チェン・カイコー
ヘザー・グラハム|ジョゼフ・ファインズ

●予告編を見て
一目あったその日から恋の花咲く、ジョゼフ・ファインズとヘザー・グラハム。18禁の睦みごとにヘザーはメロメロ。ところが、蜜月はいつまでも続かない。ジョゼフは危険な男だと、彼女のもとに一通の手紙が届くのであります。「私は彼を信じるもーん。」と言いつつも、彼の挙動には不審な点が・・・・。果たして彼に身を任せていいものか?タイトルからすると開き直っているみたいですが(笑)。監督は『さらばわが愛 覇王別姫』のチェン・カイコー。

●本編を見て
ヘザー・グラハムのたわわな乳房、ジョゼフ・ファインズの厚い胸板、よかったです〜(拝)。被虐のヒロインならパトリシア・アークェットと思っていましたが、ヘザーもまずまずでした。ファインズのミステリアスな眼差しや暴力的な情熱もなかなかに怖かった。推理ものサスペンスとしては先が読めてしまい、官能サスペンスとしては底が浅いですが、ファインズがホント危ない奴なので見て損はないです。

ただ、私としてはこのような底の浅い作品ではなく、もうちょい濃いのを期待してたんですよね〜。たとえば、「夫は強姦魔で殺人を犯したことがあるみたい、でも、セックスがあまりにもいいので離れられない」というふうに描けば、もっと面白いし、セックスに溺れることの怖さも更に出てくるし。また、ヘザーの一人称で描かず、ファインズが姉をどう思っているか描くと、姉のしていることを薄々わかっていて未必の故意的共犯関係にあることがハッキリするし。
ああ、ロマン・ポランスキーに監督してほしかった(笑)。チェン・カイコーは、セックスシーンを思う存分撮れるということに満足しちゃったんですね。残念。


高知東宝1 2002/02/23


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ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間
お楽しみはこれからだ
The Lord Of The Rings
The Fellowship Of The Ring
監督:ピーター・ジャクソン
ブロド:イライジャ・ウッド|アラゴルン:ヴィゴ・モーテンセン|ボロミア:ショーン・ビーン|
ガンダルフ:イアン・マッケラン|ビルボ:イアン・ホルム|アルウェン:リブ・タイラー|
ガラドリエル:ケイト・ブランシェット|サルマン:クリストファー・リー

●予告編を見て
夏に『千と千尋』冬に『ハリー・ポッター』ときたら、春はこれ!主人公の青年(イライジャ・ウッド)は、世界を滅ぼす魔力を秘めた指輪を、闇の冥王に奪われる前にある場所に捨てなければなりません。次々と襲いかかる冥王の手先。青年を守り抜こうとする仲間たち。予告編を見ると若手からいぶし銀の名優まで実力派俳優をそろえ、愛と冒険の旅を映画ならではの壮大なスケールで描いており、傑作の匂いがいたします。私の大好きなヴィゴ・モーテンセンとリヴ・タイラーも出演しておりますし(^_^)。字幕版は高知松竹で、吹き替え版はあたご劇場で上映の予定とか。私はもう、両方観に行くもんね!
あ、それと『ロード・オブ・ザ・リング』は3部作で、既に2部、3部は撮影が終わり、来年、再来年と続けて公開されるそうです。ここは第1部から順番に観ておく方がよろしいでしょう!

●本編を見て
先行ロードショーへ行ってきました!私の大好きなヴィゴ・モーテンセンがいっぱい出てて嬉しかったです。そして、さすがは主役、イライジャ・ウッドは綺麗〜。出ずっぱりなんですけど、ちっとも見飽きませんでした。となりの女の子二人組が夢中で観ていて、ハンカチを譲り合って涙していたのに感動しました(笑)。情報量が多いし、一度だけではもったいないと思います。来週は吹替え版を観に行くつもりです。

映像的には、ちとコンピューターコンピューターしていて、テレビゲーム的に見えてしまい伸びやかさに欠け残念なところがありました。また、おそらく原作ではつぶさに描き込まれているであろうと思しきところが映画では説明不足で、なぜ、突如アルウェンが登場するのか、ガンダルフとアラゴルンは知り合いだったのかとか、色々わからないところがあり、緻密に作られたとはいい難い作品になっています。更に残念なのは、登場人物に感情移入するひまもなく次の場面次の場面へと展開していき、アナログ人間の私はついて行けなくなりそうでした。最初の方のビルボとガンダルフの遣り取りなどはゆったりしていてよかったのですが。
細かいことを言えば切りがなくなってしまいますが、総じてみどころ満載。人間などに比べてホビットが常に小さく描かれていたり、怒涛が白馬のイメージになっていたり、たいへん面白かったです。
私は「指輪物語」3部作は1部読み切りだと勝手に思い込んでいて、まさか「つづく」とは思ってなかったので、ラストシーンに目が点になり、来年まで待ちきれないので俄然原作が読みたくなりました。


●吹替え版の推奨!
吹替え版いいです。役者に声があっているかどうかの問題ではなくて、原作を読んでおらず英語がわからない私にとって、吹替え版を見てわかったことがたくさんありました。登場人物の心のあり方って、言葉がわかって初めて正確につかめるのですね。ラストのアラゴルンの選択は、字幕版では不可解だったのですが、吹替え版で大納得。で、今の心境は、吹替え版をもう一度見て、仕上げに字幕版をまた見たいです。これもアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)ゆえ(^o^)。ボロミアもいいです(涙)。

アラゴルンは、なぜ、フロドを一人で行かせたのか字幕版では私はわかってなくて、アラゴルンって冷たい・・・・ような気がしていたのですが、吹替え版でそのような思いは氷解しました。
指輪の魔力に引きつけられるのはボロミアだけじゃなかったのですね。これ以上、いっしょに旅を続けると仲間が指輪の誘惑に負けてしまうと思ったからフロドは一人でモルドールへ行く決心をしたのでしょう。また、アラゴルンも指輪の誘惑に勝てるかどうか自信がない、だから、フロドの決心を尊重したのでしょう。このアラゴルンの心境がわかると、ラスト付近の印象がかなり変わってきます。また、ボロミアが死ぬときにアラゴルンがした約束も、言葉がわかってぐっと重みが増しました。これってフロドの成長物語っていうより、アラゴルンの成長物語じゃなくって?こうして私は2部、3部とアラゴルン中心に見ていくのだろうな〜(笑)。


高知松竹2(字幕版) 2002/02/23
あたご劇場(吹替え版) 2002/03/10


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