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■かるかん>エトワール|ノー・マンズ・ランド
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エトワール
ダンサーはつらいよ。オペラ座ダンサーのドキュメンタリー
Tout pres des etoiles
監督:ニルス・タヴェルニエ

いや〜、バレエダンサーはつらいですね〜。子どものときから練習、練習で遊ぶ時間などを犠牲にして生活し、一緒に学ぶ仲間の他に接触する人はいないにもかかわらず、当の仲間は強力なライバルだから心をゆるせないとのこと。また、どんなに犠牲を払って練習しても誰もが目指すエトワールになれるわけではなし、舞台に立てればいいほうで実力がなかったり怪我をしたりで立てない人もあります。そして、エトワールになっても自分の踊りはこれでいいのか常に不安を抱え続けます。
どうしてこんな苦行に耐えられるのでしょうね?それはなぜかと尋ねたら、本当に踊るのが好きなんですね。幸せですね。
幾人ものダンサーのインタビューにより、厳しさと希望と不安と挫折感と歓喜とが浮き彫りにされ、やや、予定調和的なところがなきにしもあらずですが、バレエダンサーってどんな人たち?という好奇心は一定満たされます。それでも美しい踊りを見たときの感動にはとうてい及びません。たまらなく、本物のバレエが見たくなりました。

ル・シネマ(東京) 2002/06/05


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ノー・マンズ・ランド
戦場で敵と味方が、こんにちは!?
No Man's Land
監督、脚本、音楽:ダニス・タノヴィッチ
チキ:ブランコ・ジュリッチ|ニノ:レネ・ビトラヤツ|
記者:カトリン・カートリッジ|大佐:サイモン・カロウ

おもしろい!欠点がまるでない!ボスニア・ヘルツェゴビナを全く知らなくても俄然楽しめました。話がいいですね。一幕のお芝居にもなりそうです。話がいいと言ったって、ひどい話なんですが、演出の妙味により楽しんで見られた末に、そのひどさがジワジワとラストシーンから効いてくるといった感じです。

セルビア軍とボスニア軍が睨み合っていて誰もいない中間地帯を「ノー・マンズ・ランド」というそうで、この中間地帯の塹壕で出会ったボスニア兵チキとセルビア兵のニノのやりとりに、笑わせられたりハラハラさせられたりしました。この二人の姿にパレスチナとイスラエルを重ね合わせることも出来ます。また、二人の他にもう一人、それは残酷な状況にさらされている人物がいるのですが、この人物を湾岸戦争後これまで世界に見向きもされない(?)イラクの人々と重ね合わせることも出来ます。ということは、ボスニア・ヘルツェゴビナだけじゃない普遍性を持った作品ですね。国連防護軍やジャーナリストの描き方もかなり風刺が利いています。

完璧な作品だと思いますが、私は不思議と再見したいと思いません。この映画には謎めいたところがないため、1回でわかったような気になっているからでしょうか。それとも、映画的な美しさという点では、1回見ただけで十分だと感じているからでしょうか。

それにしても、国連防護軍の皆さんがフランス兵もドイツ兵も当然のごとく英語をしゃべっているのに複雑な思いがしました。私もアメリカ映画を字幕なしで見れるようになりたいけど、英語が世界制覇するのかーって。タイ語とかスワヒリ語なんかに世界制覇してほしい。エスペラント語もあるしさ。←すごい判官びいき(^_^;。

シネアミューズ(東京) 2002/06/06


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