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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
逃げて逃げて捕まって、大人になった男の子
catch me if you can
監督:スティーブン・スピルバーグ|音楽:ジョン・ウイリアムズ
フランク・アバグネイルJr.:レオナルド・ディカプリオ|カール・ハンラティ:トム・ハンクス|
フランク・アバグネイルSr.:クリストファー・ウォーケン|
ポーラ・アバグネイル:ナタリー・バイ|マーティン・シーン

おもしろい!そして、切ない。もう、こういう映画大好き(^o^)。あっという間の2時間半って感じです。こなれた演出は、『ジョーズ』の頃のスピルバーグかな?
タイトルバックのアニメーション、いいですね〜。木管楽器の音色、軽快ですね〜。俳優もみんないいし。
失われた家族の団欒、涙色の父子の絆、大人にならざるを得ない少年の物語。私にとっては、そういう映画だったのですねぇ。



●ネタバレ感想っていうか印象深いシーン
(これから見る人は読まない方がよいと思います。)



フランクJrが、婚約者の両親の中睦まじい後姿を見るシーン。(かつての自分の両親と重ね合わせて、失われたものを切なく思うのであります。)
父子がレストランで会うシーン。(二人の微妙な心情が伝わってきました。そのシーンの前後のフランクSrのうらぶれぶりも、2度目にあったシーンもよかったです。)
印刷所での必死のフランクJr。(どんなに上手に詐欺を働いても、まだまだ子ども。)
窓越しに母親を見るシーン。(あんまりよい母ではありませんが、それでも彼には母親。窮地には頼りたいのでありますが・・・。)
フランクJrが帰ってきたときのカール・ハンラティの安堵の表情。(この表情のかすかなこと!やっぱり、トム・ハンクスは素晴らしい役者。)

フランクJrは、大好きな父親が死んだと聴かされて母親のところへ助けを求め行きますが、母親には別の家庭があるとわかって、親離れせざるを得ない状況に追いこまれます。人は親離れして初めて大人になれるわけですが、フランクJrはもう一山乗り越える必要がありました。彼を大人に仕上げてくれたのは、カール・ハンラティでしょう。 ハンラティの親心なくしては、まっとうな大人になれなかったかもしれませんね。古きよき家族、よき大人がいた60年代(ベトナム抜き)のアメリカでありました。

高知東宝2 2003/04/02


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