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■かるかん>ハルク |
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ハルク 怒りを溜めて大きくなあれ |
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監督:アン・リー ブルース:エリック・バナ|ベティ:ジェニファー・コネリー|ニック・ノルティー |
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ジェニファー・コネリー、きれいーー。いろっぽいーー。それにつきるかもー。 と言っても、主人公のトラウマは何かとか、いろいろ謎が散りばめられているし、また、アン・リー監督は人の心の微妙な動きを的確に捉えるのがうまいので、前半のブルースとベティー、あるいはベティーとその父親の絡みの場面などのおかげで(スクリーンを分割した見せ方とチグハグ感はあっても)退屈しませんでした。 しかし、後半ハルクが登場するようになってからは、監督が慣れないCG(ハルク)の演出に気を取られすぎたのでしょうか、お話がどんどん壊れていき、前半の心模様のしっとりした描写が嘘のようにマンガチックになり(ニック・ノルティー)、終わってみるとあまり満足感がありませんでした。 マンガが原作ですし、ハリウッド製の娯楽映画だから『アイス・ストーム』みたいな緊張感のある心理描写に終始せよとは言いませんが、骨格となるお話がしっかりしていないのは残念です。また、怒りに燃えると緑の巨人(ハルク)になるという設定を生かすなら、観客も一緒になって怒れるくらいの話にしてくれないと困ります。高倉健さんみたいにストイックに耐えに耐え溜めに溜めた後の怒りじゃないとね。 自分の意に反して恐ろしい怪物になる(また、恋人のジェニファー・コネリー側からすると、愛する人が怪物になって、ミサイルとか撃ち込まれる)哀しいお話かと期待していましたが、終わってみると訳がわからんお話で、とても残念でした。 高知東宝 2003/08/02 |
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