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ロボコン
低体温発進、燃焼系ロボコン行き、気分爽快青春映画
監督、脚本:古厩智之
里美:長澤まさみ|航一:小栗旬|四谷:伊藤淳史|竹内:塚本高史|図師先生:鈴木一真|保健の先生:須藤理彩|女将:吉田日出子|第1ロボット部部長:荒川良々|里美の父:うじきつよし|第1ロボット部顧問:平泉成

いや〜、実に爽やかな気持ちのよい映画でありました。
最初、登場人物に対して「どいつもこいつも、いまどきの若い者は〜〜!」と、その自己中心ぶり、やる気レスぶりに自分のことを棚に上げで嘆かわしい気持ちで見ていたのですが、それぞれのキャラクターの良さが徐々ににじみ出てきまして、それと同時に彼らの一体感も出てきまして、何かに夢中になれるって、仲間がいるっていいな〜と本当に清々しい気持ちで観終わったのでした。
それと、笑えるところが、いっぱいあったのもよかったです。
主役のみならず脇役の皆さんもキャラが立っていたしね〜。

●ロボットコンテストについて
偶然にこの映画の競技(高所から降りて3個所に箱を積む競技)を見たことがあるのですが、接戦になるとかなりおもしろいです。競技中にロボットがまったく動かなくなったりすると見ている方もあせります(笑)。
この映画では、そういうロボットコンテストのスリリングな勝負の行方やあらゆるハプニングが、誠に見事に描かれています。

●好きなシーン(ネタバレです。)
好きなシーンはいっぱいありますが、一番好きなのは、トラックの荷台で里美が山口百恵の「夢先案内人」を歌っているシーン。里美の髪が風になびいて、景色がどんどん流れて行って、歌も心地よく流れて行って。いい歌ですね〜。本当に気持ちいいシーン。
それなのに航一が「うるさい」と言ったので、里美があきれて、でも半ば諭すように「本っ当に性格悪いよ」と言うと、航一は「どうしていいか、わからないんだ」とつぶやくのです。この小さいつぶやきを聞くと、「そうか本人も悩んでたのか〜」と急に可愛くなってきますね。航一は、自分でも人との接し方を直したいという思いがあって、旅館での手伝いもお客さんとコンタクトしようと彼なりに一生懸命だし。
映画の中で皆それぞれ成長するのですが、中でも彼の成長ぶりは、やはり見所の一つであって、演じた小栗旬くんは役得であったと思います。

●小栗旬くんについて
私はテレビドラマをほとんど見ないので、旬くんを知ったのは遅くて「SUMMER SNOW」だったのです。(このドラマは、堂本剛、広末凉子、池脇千鶴、今井翼も出演の豪華キャスト。←お茶屋基準。だから、めずらしく毎週欠かさず見ていました。おもしろかったし。)
それ以後もいろんなテレビドラマに出てたのは知っていましたが、久々に旬くんを見たのが映画『あずみ』でした。あいかわらずの美少年ぶりに、とーーーーっても嬉しかったです。オマケに背も伸びてるし。ただ『あずみ』では、一番カッコよかったのに冒頭で死んでしまって、もったいなかったですね〜。
で、『ロボコン』では、たっぷり旬くんを見られて眼福でしたわ。ルックスだけじゃなくて演技力もあるから、いろんな小栗旬を見せてもらいたいですね。これから先、ますます楽しみな役者です。

高知東宝3 2003/09/20


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