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■かるかん>スティグマーター|サハラに舞う羽根
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スティグマーター
キリスト教の勉強になるかも?
STIGMATA
監督:ルパート・ウェインラント(1999年 アメリカ 102分)
フランキー:パトリシア・アークエット(森永明日夏)|アンドリュー神父:ガブリエル・バーン(横島亘)|枢機卿:ジョナサン・プライス(佐々木敏)

可愛いパトリシアを見るつもりだったのですが、彼女はやつれていて、かつての輝きがないのがとても残念でした。でも、あいかわらず、脱ぎっぷりがよくて、本編でもヌードシーンがあったし、未公開シーンでは激しい○○シーンもありました。この辺が、お姉さんのロザンナとちがって、重宝されているところなのでしょうか。そうすると本当に若いうちだけしか出演依頼が来ないのではないかしらと、ロザンナの撮影した『デブラ・ウィンガーを探して』なども思い出し、ファンとして複雑な心境でありました。
しかーし、そんなにしんみりもしていられないのです〜。なぜって、ガブリエル・バーンの魅力がいっぱいなのよ〜〜(ハート)。う〜ん、こんな色っぽい人が神父さんなんてもったいない。神父さんを誘惑するシーンがあるのは、正解中の正解です(笑)。それに、暗めの役が多いガブリエル様にはめずらしく、楽しそうに笑っていらっしゃるシーンがあって、これがもうチャーミングで、たまりませんわ〜(ハート、ハート、ハート)。

で、お話の方は、フランキーの身体に突如現れた傷が、キリストの聖痕か否か確かめるため、かつて科学者であったアンドリュー神父が枢機卿に遣わされるが、実は・・・・、というものです。ちょっとオカルトっぽいかなあ。
私は、聖痕からの血が止まらない可哀相な話かと思っていたので、血液シーンが美しくないのが期待ハズレ。聖痕が現れるときの描写が悪趣味なんですよね〜。なんか、下手なSMっぽい。苦痛の声が喘ぎ声みたいだし。悪趣味にするんだったら、もっと極めてセクシャルにしてほしかったな〜。せっかく、パトリシアが頑張っているのに、カットが細切れでオーバーラップもセクシュアルな効果はないし、何を遠慮してるんだろ(笑)。
DVD 2004/5


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サハラに舞う羽根
サハラで自分探し
The Four Feathers
監督:シェカール・カプール|脚本:マイケル・シファー、ホセイン・アミニ|撮影:ロバート・リチャードソン、ASC|原作:A.E.W.メイスン(2002年 アメリカ・イギリス 132分)
ハリー:ヒース・レジャー(森川智之)|ジャック:ウェス・ベントリー(草尾毅)|エスネ:ケイト・ハドソン(坂本真綾)|アブー:ジャイモン・ハンスゥ(麦人)

血液評論家といたしましては、この映画のポイントは高いです。なんと、主人公が砂漠で遭難して一人で食糧も水もなく、意識朦朧となって乗っていたラクダから落ち、どうするかと思ったら、ラクダの腹をナイフで傷つけ、そこから血を啜るという衝撃シーンがありました!意外なところで血を見るとポイントが高いです〜。

この映画は、ときどきすごく面白くなるのですが、全体的には今一つという感じ。
19世紀末のイギリスは帝国主義たけなわで、いろんな国を植民地化していったわけですが、スーダンへの出陣前に主人公ハリーは除隊します。そして、臆病者に渡される白い羽根が、友達のみならず婚約者からも送りつけられ、完全に自分を見失います。それで、イギリスにいられなくなってアフリカで戦っている仲間のところへ行こうとするわけですが、これが自分探しの旅のように思えました。
この旅で、誇りも何も吹き飛んだ人間としてギリギリの痛々しい姿を見せてくれたし、そんな尊厳が消し飛んだ姿で戦うときには、臆病だとか勇気なんて言葉は全くの無意味だと思いました。

おもしろかったのは、『ブラックホーク・ダウン』を思い出させるシーンがあったことです。イギリス兵は、銃を持ったスーダンの兵士(?)を追いかけて、一般人がいる民家や通りを走って行くんです。一般人に「かくまってないか!?」などと言って銃を向けることはありません。そして、おしまいの受勲した兵士のスピーチでは、何のために戦うかと言われたら国のためではなく、隣で共に戦う仲間のためだと言うのです。ますます、『ブラックホーク・ダウン』だと思いました。

わからなかったのは、アフリカ人であるアブーが、かつて英国の斥候をやっていたとはいえ、なぜ、あそこまでハリーのことを助けるのかでした。セリフで「おまえは、神が俺に与えた男だから」と言っていましたが、納得がいきませんでした。
それが、メイキングで監督がアブーについて、「本当にアフリカ人らしいアフリカ人にしたかった」と言うのを聞いて、なるほどと思いました。『名もなきアフリカの地で』のオウアもよく主人に尽くすと思っていたら、実はオウアが主人を保護していたのですものね。しかも、オウアの気持ちとしては、未熟な主人を導くようなつもりもありましたものね。
アフリカ人と言ってもいろいろ種族があるでしょうから、アブーとオウアをいっしょにしてはいけないとは思いますが、共通点を感じました。
DVD 2004/5


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