|
■かるかん>死に花|氷海の伝説 |
|
[←もどる] [すすむ→] |
死に花 「花さか爺さん」でいいじゃない? |
|
監督:犬童一心|原作:大田蘭三|脚本:小林弘利(2004年/日本/120分) 山崎努|藤岡琢也|青島幸男|谷啓|宇津井健|長戸勇|松原智恵子 |
|
面白かったです。なかなかの大風呂敷でした。 リアリティなんかほとんどなしの夢物語、楽しめました。 それとね、森繁久弥、山崎努、藤岡琢也の表情がいいのですよ。表情だけで泣かされますわ〜。 ●ネタバレ感想 私が一番好きなのは、ビルが傾いた映像です。よく見せてくれたな〜。 閉じ込められた警備員さんは、どうなったのでしょう?(笑) あの老人ホームいいですね。個室で、ホテルみたい。月2、30万円も払わなくちゃいけない高級老人ホームなので、主人公のお爺様方のかつての職業は何だったのか、今に明かされるぞと思って見ていたら、一人は映画監督、もう一人は銀行員だったということでした。あれれ?銀行員の老後にそんなにお金があるのかな?ましてや映画監督に?さては、犬童監督の願望か?監督、年をとったとき若者に「年寄って、すっげー」と言われたいのかも(笑)。 少々気にかかったのは、痴呆症の症状が出てきた者に土下座させたこと。心中にはビックリしたけど、その前の描写が丹念だったので、まだ夢物語の一部として納得できたけど、あの土下座はあまりにも痛々しくて、「そこまでさせるか?周りの登場人物は、早くフォローしてくれ〜!」と思いながら見ていました。 それと「死に花」というタイトル、私はすっかり任侠もの映画かと思っていました。タイトルだけでは、お客さんを呼べそうにないと思います。 高知東映 2004/5/15 |
[うえ↑] |
氷海の伝説 復讐の連鎖を悪霊で絶つ |
|
監督:ザカリアス・クヌク(2001年/カナダ/172分) |
|
面白かったです。ところや時代が異なっても、人間のすることに変わりはないですね〜。女を奪いあって勝負したり、小悪魔(渡辺真理奈似)が元で殺傷沙汰になったり、親殺し、強姦、復讐ありの大河ドラマです。ギリシャ悲劇や西部劇でもこういうお話、ありますよね〜。普遍性のあるお話だから、面白さは約束されているのであります。 そのうえこの映画は、イヌイットがイヌイット語で演じているので、その舌足らずのように聞こえる言葉の響きがおもしろく、背景となる自然や、文化、生活様式など、今日より少し(?)前と思しきイヌイットの様子も目に新しかったです。 そして、「復讐の連鎖」に終止符を打つ一つの方法が示されていたのに膝を打ちました。 つまり、殺人や強姦など悪いことをすべて悪霊のせいにして、悪霊に憑かれた者から悪霊を祓えば、それで解決。暴力的な復讐はしないのです。 ・・・・・だけど、今はそんなに無垢な時代じゃないですね。神は死んだもんなあ。神も悪霊もいなくなったこの時代、いかにして復讐の連鎖を絶ちましょう?さっき膝を打ったばかりですが、今度は頭を抱える番であります。 県立美術館ホール 2004/5/15 |
[うえ↑] |
|ホーム|サイトマップ|サイト内検索|リンク自由|byお茶屋(連絡先)| |