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■かるかん>WATARIDORI|アフリカへの想い |
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WATARIDORI ヒッチコックもビックリ!?鳥映画の決定版 |
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総監督:ジャック・ペラン|共同監督:ジャック・クルーゾ、ミッシェル・デバ(2001年/フランス/99分) |
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や〜、すばらしいドキュメンタリーですね〜。鳥が空を飛ぶ、それだけで美しい。飛ぶときの(人間で言うと首から肩の)筋肉の動きが面白い。世界各地の景色も美しい。足に網を引っ掛けたまま飛んでいる鳥がいる。撃たれた鳥も油まみれの鳥もいる。飛び方も着水のし方も、求愛のし方も、泣き声も、実に様々。笑いを取れる鳥もいました(笑)。←本当。 おもしろかったのは、この映画を見た3人が、うどんをすすりながら話したことです。 「飛ぶ姿と背景を合成している場面があるのでは?」「雪崩に驚いて飛び立つ鳥、あれは雪崩と鳥を別々に撮影したものを編集したのでしょう。」「オウムが、閂をはずして檻から飛び出すシーン。間違いなくヤラセでしょう。」などなど。 なんだか、すれっからしの映画ファンみたいー(笑)。 だけど、これは否定的な意見ではなくて、ドキュメンタリーにも演出はあるということを承知で堪能した者の感想と思ってくだされ。こういう演出があるから面白いのだと思います。 そして、わざわざ人間(若しくは人間社会)との関係を描いているところに、作り手の主張が見えてくるような気がします。 県立美術館ホール 2004/5/16 |
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アフリカへの想い ヌバ族って、かっちょいー |
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監督:レイ・ミュラー(2000年/ドイツ/60分) |
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『アフリカへの想い』の前にレニ・リーフェンシュタール監督の『ワンダー・アンダー・ウォーター 原色の海』が上映されましたが、こちらは熱帯の海の中の美しさを売りにしている割りに美しくありませんでした。照明が一方からだけで被写体が平面的に見えるからかなあ? 『アフリカへの想い』は、そのレニ・リーフェンシュタールが、ヌバ族の旧友に会うためアフリカへ旅行したときの記録映画です。 この映画には、三つの楽しみがあると思います。まず、レニの人となりを楽しめます。98歳という高齢が信じられないくらいの瞳の輝き。80歳のピカソの眼光の鋭さといい、高齢でも目が輝いている人は元気ですね。レニにしてもピカソにしても、我の強さも長生きの秘訣かしらん。 二つ目は、内戦下にある西暦2000年のスーダンの様子を垣間見れること。地雷原やら発砲音やら、果てはヘリコプター撃墜まで。ここでもアメリカが絡んでいるのね。 三つ目は、ヌバ族の今昔が多少わかること。私が一番面白かったのはここです。 いや〜、裸っていいですね!美しい!それは、レニが50年くらい前と27年前に訪れたときのことで、3度目の訪問となった2000年には、ヌバ族は衣服を身につけるようになっていたのです。がーん! 美しい裸体をおもちの方は、ぜひ、裸で暮らして下さい。って、日本の風景に合うでしょうか?確かに、レニが言っていたように、ヌバ族の美しさは、自然に溶け込んだ美しさだったかもしれません。 それとイスラム教の文化の侵入によって、ヌバ族の文化が失われたのが悲しかったですね。血染めのレスリングが廃れて、気迫のないレスリングになってしまって・・・・。昔のレスリングの身体から湯気が出そうな熱気には、やはり圧倒されたので、私は血を流すような戦いは嫌なくせに、そういうのがなくなって残念なような、それでいいような複雑な心境です。 県立美術館ホール 2004/5/16 |
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