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■かるかん>お父さんのバックドロップ|プリティ・プリンセス2
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お父さんのバックドロップ
父と子の愛情+プロレス燃焼系+なにわ魂
監督:李闘士男|原作:中島らも(2004年/日本/分)
下田牛之助:宇梶剛士|下田一雄:神木隆之介|下田松之助:南方英二|金本英恵:南果歩|金本哲夫:田中優貴|菅原進:生瀬勝久

話の展開が思いどおりで意外性はなくても大変おもしろく、おしまいはボロ泣きでした。
大阪人キャラが、このありふれた話を何倍も面白くしていると思います。英恵(南果歩、やっぱりうまい!)、祖父(チャンバラトリオの南方英二)、子どもたち、みんなよかったです。

プロレスって悪役が出てきたら、めっちゃおもしろいですねー。プロレス団体の厳しい財政事情や、レスラーとして芽が出ず郷里に帰る悔しさ。巡業していると妻の死に目にも会えない。そういうことも描かれていまして、プロレスを愛する人が作った映画なんですね。
最後の異種格闘技戦は、モハメド・アリ対アントニオ猪木戦みたいにつまらない試合にならなくてよかったですー(笑)。

●ネタバレ感想
プロレス仲間には強く出ても、息子一雄への接し方がイマイチわからず、自信なさげな牛之助。
祖父や友達には控えめな態度だけど、父親には言いたい放題できつい言葉を突き付ける一雄。
この対比が面白かったです。特に一雄のきつい言葉の数々は、子供ならではのもので、こんなにいっぱい言えるのも本当の親子だからだと思いながら見ていました。
親は子どもに直截な言葉を投げかけるのにためらいがあると思いますが、子どもの方では大抵容赦なしです。

牛之助が勝てっこないような相手に挑戦した理由は、「一雄に尊敬されたいから」というもの。それを自分の父親に打ち明けるのですが、果たして牛之助は自分の父親松之助を尊敬しているのかな?
松之助は、牛之助の挑戦理由を聴いた後、黙って立ちあがってフレームアウトしますが、その心中やいかに?「お前は俺のこと尊敬してくれたんか?」という寂しい心のつぶやきが聞こえたような気がしました。
その後の異種格闘技戦で牛之助が、「自分と亡き妻と息子のために戦う」と宣言したのを松之助がテレビで聴いて、「わしは入っとらんのか」と言ったのが可笑しかったですが、親が子を思うほどには、子は親を思ってくれないですよね。
映画の最後で父親を見なおした一雄ですが、1980年から20年以上も経った今頃は、一雄自身の子どもとの関係で悩んでいるかもしれません。

TOHOシネマズ高知1 2005/2/26


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プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング
メイド、サイコー!
監督:ゲイリー・マーシャル(2004年/アメリカ/分)
プリンセス・ミア:アン・ハサウェイ|クラリス・レナルディ女王:ジュリー・アンドリュース|ジョー:ヘクター・エリゾンド|リリー:ヘザー・マタラーゾ|ニコラス:クリス・バイン|アンドリュー:カラム・ブルー|メイプリー子爵:ジョン・リス・デイヴィス

楽しいですー!至るところに笑いが散りばめられていて、おもしろかったー。前作を見てなくても存分に楽しめました。
ジュリー・アンドリュース、キレイですね−。若いときより美しいと思います。年を重ねて美しくなるっていいですね。歌も歌ってくれます。恋する女王というのもよろしいわ〜。
アン・ハサウェイも可愛い。歌わないけど、いい声です。
ハサウェイを取り巻く二人の男優も清々しくていいし、女王の侍従長(?)役の男優と悪役も渋い。
こういう映画って役者がはまると、ほんと、楽しいです〜。
映像に深みがないので、風景や宮殿の調度品などは美しいという感じではないですが、この作品にヴィスコンティー作品みたいな豪華さは似合わないので、これでいいと思います。
私もあんなクローゼットが欲しいわ〜というより、お掃除してくれる人が欲しい〜(笑)。……というふうに女の子(と元女の子)に夢を見せてくれる作品です。
お話は王子だったら結婚してなくても王になれるけど、王女だったら結婚しないと女王になれないという法律があって、30日以内に結婚相手を見つけないと、もう一人の王位継承権者(男性)に王座を譲らなければならないというのが発端。
もちろん、男女同権が一般常識となった現代のお話ですから、そのへんのバランスはちゃんと取られているのでありました。

高知東宝3 2005/2/26


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