■かるかん＞フライト・オブ・フェニックス｜コンスタンティン

FLIGHT OF THE PHOENIX
監督：ジョン・ムーア（２００４年／アメリカ／１時間５５分）
フランク・タウンズ：デニス・クエイド｜エリオット：ジョヴァンニ・リビシ｜ＡＪ：タイリース・ギブソン｜ケリー：ミランダ・オットー｜イアン：ヒュー・ローリー

砂漠を飛ぶ輸送機の美しさ、のりのりの音楽。出だし上々！重すぎず軽すぎず、死人の数も程々に(^_^；、おしまいまで一気に見れて面白かったですー。

巨大な砂嵐に巻き込まれ、「これから飛行機に乗るというときに見る映画じゃないなー」と思いながら、ど迫力の錐もみを体験し、不時着するも捜索隊が来るのは望みうす、灼熱の砂漠から脱出するのは、ほぼ不可能という極限状態に追い込まれ、生き残った者がいがみ合う、むき出しの人間性を見て、これが本当のパニック状態だと思いました。

遭難したのは、操縦士の「いつもの仕事」「砂嵐くらい飛び越せる」という慢心があったからで、自然を甘く見た人間のおろかさを感じさせ、また、神を信じる者も無神論者も宗教的な営みから無縁ではなく、一条の光にすがり祈らずにはいられない様が激しく人間的で、更には、どこか壊れたヒトラー的人間も人間以外の何者でもなく、「パニック映画は人間を描く映画なのだ」と改めて思った次第でございます。

あと、皆さん、髭の伸び方が違うのがおもしろかったし、俳優さんが渋いのもよかったし、反目していた人たちが一致団結して何事かを成すときの連帯感や、人の生き死には人間性の善し悪しとは関係がないところもよかったです。
この映画を見たすぐ後、羽田空港のテレビでオリジナルの『飛べ！フェニックス』をちらりと見れたのは、不思議な感じでこれまたよかったです。

CONSTANTINE
監督：フランシス・ローレンス（２００５年／アメリカ／１２１分）
ジョン・コンスタンティン：キアヌ・リーヴス｜アンジェラ・ドッドソン（イザベラ・ドッドソン）：レイチェル・ワイズ｜天使ガブリエル（ハーフ・ブリード）：ティルダ・スウィントン｜サタン（ルシファー）：ピーター・ストーメア

ふふぁふぁふぁふぁ(^o^)。予想どおり笑えました〜。
まずよかったのは、天使ガブリエル（ティルダ・スウィントン）！中性的で正に天使（拍手）！髪型も大きな翼も立ち姿も様になってよろしいです。
それからレイチェル・ワイズが、いつものようにスクリーン映えする容貌で、もっと見ていたかったです。
サタンは、ひたすら笑える〜（＾Q＾）。不真面目さがたまりません（笑）。（真面目なのだろうか？？？（笑））
主役のキアヌは、もうちょっと演技力をつけてほしいな〜。
不気味な音楽や効果音、若しくはドッキリさせる音が苦手なので、あまり好きな作品ではありませんが、十分楽しめました。

予告編を見た友人が、「エクソシスト＋マトリックス」と的を射た発言をしておりましたが、本編は「エクソシスト＋マトリックス＋ロード・オブ・ザ・リング」でした。これはあくまでも映像表現のことであって、筋はなかなか独自であったと思います。

タバコの吸い過ぎで肺がんになり、余命幾ばくもない男性コンスタンティンが主人公。彼には過去があって、地獄行きが決まっています。そこで、あわよくば天国へ行くべしと、悪魔退治に励んでおります。
そこへ天使ガブリエルが現れ、「悪魔退治だけじゃ天国へは行けない」というものだから、「はは〜ん、これは自分勝手なコンスタンティンが人を愛して初めて天国へ行けるのだな」とラストの予想がついたのですが、甘かった（笑）。
（私は、帰りのバスの時刻があったため、クレジットの途中で映画館を出ましたが、最後の最後にワンシーンあるそうです。気になってたまりませぬ〜。ご覧になった方、どんなシーンだったかメールで教えてくだされ〜！）

●ネタバレ感想

下記のネタバレを読んだあとでご覧になると、面白さが半減しますのでご注意ください。

いや〜、天使って不満が一杯なのですね。
人間は神の子だけど、天使は僕だから人間ほど神に愛されません。そんなわけで、人間に嫉妬したルシファーは、悪魔サタンとして人間を誘惑することで神に復讐するのですが、堕天使はルシファーだけではありませんでした（拍手）！
「ガブリエルよ、お前もか！」
とここまで書いたところで、ハーフ・ブリードとは何か検索してみたら、天使や悪魔として完全じゃない人（？）らしいです。だから、厳密にはガブリエルを堕天使とは言えないのかも。（なんだあ、面白さ半減。でも、勉強になりました。）

しかーし、まだまだぁ！
面白いところは他にもありまして、何とコンスタンティンの肺がんが治ってしまうのです。はひゃー（笑）。
なぜ、治るのか、これには心中、大爆笑でした。
そして、１５歳から吸い続けたタバコを止めるなんて、人間、進歩するものですね！