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■かるかん>帰郷|エレニの旅 |
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帰郷 振り返れば笑い話 |
監督:萩生田宏治(2004年/日本/82分) 晴男:西島秀俊|深雪:片岡礼子|チハル:守山玲愛|晴男の同級生:三石研|晴男の義父:高橋長英|晴男の母:吉行和子 |
なんだかいい気持ちの、ほのぼのコメディーです。 何事も受身ですごしてきた会社勤めの独身男。母の結婚式で帰郷して、昔一晩だけ付き合った同級生に再会し、彼女はウソかホントか「あなたの子どもよ」と一人の女の子を残し去りました。最初は、女の子にどう接してよいかわからなかったのが、やがて父としての責任感めいたものが芽生え・・・・というお話。
晴男は、母にも同級生の女にも、娘かもしれない少女にも振りまわされっぱなしで頼りないけれど、純粋一途で若さを失わなず、適度に軽い存在が、西島秀俊にピッタリの役柄。
ミソとなる部分は、やはり登場人物のやりとりの細部の面白さでしょうか。クスクスとかなりの頻度で笑えます。 武蔵野館(新宿) 2005/6/19 |
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エレニの旅 動く絵画と女の涙 |
監督:テオ・アンゲロプロス(2004年/フランス、ギリシャ、イタリア/170分) エレニ:アレクサンドラ・アイディニ|アレクシス:ニコス・プルサディニス|スピロス:ヴァシリス・コロヴォス|ニコス:ヨルゴス・アルメニス |
とにかく美しい〜。動く絵画です。しかも、とんでもなくスケールが大きいのです。
人はどこから来てどこへ行くのか。冒頭でエレニたちは、戦場となったオデッサから逃れてきたと述べられます。その後、養父に結婚を迫られたため愛するアレクシス(養父の息子)と出奔。生活の本拠地を作るためアメリカへ渡った夫は、米兵として沖縄で戦士。二人の息子も内戦で亡くなります。彼女自身は、労働運動に加担していた人物(彼女の恩人)を匿ったため、刑務所を転々としました。
また、彼女は、あまりにも無力です。『エイリアン』のシガニー・ウィーバー以降、戦う女性を見慣れてきた私には、昔の女性はこんなにも受身だったのかと思ったりもしました。でも、昔の女性が受身だったかどうかは、どうでもよいことなのです。 ユーロ・スペース(渋谷) 2005/6/20 |
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