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■かるかん>甘い人生|バタフライ・エフェクト
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甘い人生
血眼に涙
A BITTERSWEET LIFE
監督:キム・ジウン(2005年/韓国/120分)
ソヌ:イ・ビョンホン|カン社長:キム・ヨンチョル|ヒス:シン・ミナ

おもしろかったですー!
『恋愛中毒』『誰にでも秘密がある』と立て続けに見て、似たような表情に私のイ・ビョンホン熱が冷めてきていましたが、いやいやいやー。ビョン様、がんばりました。かっちょいー!!!でもって、やっぱり可愛いー。そして、哀しいー。

見る前は、主人公(ビョン様)がヤクザの親分の愛人に本気になって(寝取って)駆け落ちする話かと思っていたので、恋愛中のビョン様のお顔はもう結構と思い見る気がしなかったのですが、予告編とは違う韓流フィルム・ノワールだとおすすめしてくださる人があって(ありがとうございます)見たのでありました。
そしたら、ぼろぼろどろどろになりながら血走った眼に涙をためたビョン様が、「なぜ、こうなったのか」と自問しながら破滅に向かう男の哀しさを見事に演じておられまして、ビョンホン熱、復活!であります。

●ネタバレ感想

初めと終わりの禅問答もどきがよろしいですね。弟子曰く「揺れているのは柳ですか、それとも風ですか。」師匠曰く「揺れているのは、そなたの心じゃ。」
「弟子よ、なぜ泣く」「甘く楽しい夢を見ました」「甘い夢なら、いよいよ、なぜ泣く?」「叶わぬ夢と知っているからです」

哀しいのは、ソヌ(ビョンホン)が自分の夢を自覚してなかったことです。シャドーボクシングをするソヌは、組織でのし上がることを夢見ていて、愛し、愛されるという夢を全く知らないのです。自分では、若いヒスに同情したため、社長の命にそむいて殺さなかったのだと思っていますが、物語の中では「可哀想ってことは惚れたってことよ」でありまして、これは社長に言われるまでもなく、自分でも気づかないうちに好きになっていたのであります。
人を好きになるという感覚がわからないところに、それまでのソヌの孤独な人生が想像できます。
だから、最後の最期に、もし、ヒスを愛し、愛されていたらという夢を見て、理不尽な組織でのし上がるよりも、ずっと甘い夢であることに気づき流す涙が哀しいのであります。

理不尽な組織で、愛の夢を知らず、犬のように働いて凌いでいく。それしか道のない男は、ある意味、スレてないのかもしれません。純粋なところのある役が、ときどき可愛い表情になるビョンホンにピッタリでした。

あたご劇場 2005/6/13


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バタフライ・エフェクト
蝶の羽ばたきによる不幸の嵐
THE BUTTERFLY EFFECT
監督、脚本:エリック・ブレス、J・マッキー・グラバー(2004年/アメリカ/114分)
エヴァン:アシュトン・カッチャー|ケイリー:エイミー・スマート|レニー:エルデン・ヘンソン|トミー:ウィリアム・スコット|13歳のエヴァン:ジョン・パトリック・アメドリン|エヴァンの母:メローラ・ウォルタ−ズ|ケイリーの父:エリック・ストルツ

おもしろかったー!!!
もろ、私好みです。美男が鼻血を噴出するし〜(笑)。
エリック・ストルツ、怪しい〜(笑)。
俳優の皆さん、実質的に一人数役で演じ甲斐がありそう。

悪いことは言いません。以下を読まずにご覧になることをおすすめします。何も知らずご覧になると、この映画を100%楽しめます。SF(タイムトラベルもの)+サスペンス+恋愛+青春+サイコというか「病的なお脳」映画で、幕切れがちょっと切ないところがグー。後味はよいです。

●ネタバレじゃないけど

主人公は、過去の自分の肉体に現在の精神を飛ばせるという特異な能力の持ち主。現在をよりよきものにするために過去を少々いじりに行くのですが、少々いじったことにより現在がいかに変わってしまうか。よろしく変わればいいものの、何かがうまく行けば、何かがうまくいかないのです。(何やら萩尾望都の「銀の三角」みたい〜。)
過去をいじったことにより、いったいどんな嵐が巻き起こるか。その辺がドキドキものです。

また、「自分の肉親や友だちや好きな女の子は、不幸になってほしくない。できるものなら不幸の原因となる芽を摘み取りたい。」という主人公の思いも大変よくわかります。孤軍奮闘の主人公の心を知るのは観客のみ。ここが切なくてよいところなのですよね〜。

イメージ・フォーラム(渋谷) 2005/6/18


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