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■かるかん>あなたになら言える秘密のこと|パフューム |
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あなたになら言える秘密のこと 打ち明ける人は選びましょう |
なかなかに惹きつけられて見ましたが、欠点もあるし、妙に凹まされて好きな作品ではありません。
ハンナ(サラ・ポーリー)がジョゼフ(ティム・ロビンス)に打ち明けた秘密の内容は、彼女がセルビアvsクロアチアの戦争中どんなひどい目に遭わされたというもので、むかむかと胸が焼けると申しましょうか、はらわたが煮えくり返ると申しましょうか・・・・。その後の彼女が他人と没交渉になってしまい、生き生きと生きられないのは無理からぬことのように思えました。
欠点と言うのは・・・・。ジョゼフが回復後、コペンハーゲンにいるハンナの主治医に会いに行くのが不自然で、主治医も守秘義務を無視してハンナの写真を見せるなんて、いっきに覚めてしまいます。
おしまいに謎の声について。 TOHOシネマズ高知 2007/3/1 |
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パフューム ある人殺しの物語 消えるが花 |
エログロです〜。正に物語です〜。好きです〜(笑)。 ●ネタバレ感想
ジャン=バティストは、感情移入ができる人物ではありませんが、可哀想なのは愛されずに育ったせいで、愛しかたが全くわかってないことです。本能でいい匂いのする女性に付いて行き、弾みで殺してしまいます。そして、その最初の女性が時おり匂いの記憶としてよみがえるのです。
さて、ジャン=バティストが上記のごとく初めて孤独を感じた刑場の場面(以下、「孤独の刑場」と言います)、これが見終わって最大の謎でした。冒頭の刑場と全く異なっています。冒頭の狭くて煤けた刑場より孤独の刑場が広いし、司教が列席したりで華やかです。
一つは、「消滅」はあくまでも比喩で実際には生きており、パリをさまよっているうち再び捕えられ、今度は冒頭の刑場で間違いなく処刑された。
私にとっては断然二つ目の「作り手の思惑」が有利です。そもそも孤独の刑場に向かう前に拷問を受けており、香水瓶を隠し持てるのが不思議です。というわけで、「作り手の思惑」が四つ思い浮かびました。 もう一つは、匂いの魔力を描きたかった。いい匂いを嗅ぐと「処刑しろ」なんて血なまぐさいことは望みません。皆「イイこと」をしたくなっちゃう。世界平和は匂いから。 更にもう一つは、作家としてのジャン=バティストを称えたかった。彼を香水という物作りの作家としてとらえると、処刑するには忍びません。作品のためなら人をも殺す作家の狂気は、映画の作り手にも理解できたというわけで、素晴らしい作品をものしたジャン=バティストを称えたかったのです(?)。モチベーションが尽きる時こそ作家の死であり、処刑なんかで死んでたまるものかということを表現したかったのかも(ちと苦しい)。 おしまいの一つは、ジャン=バティストを匂いそのものとして描きたかった。もし、裁かれるのが香水だとしたら、香水に罪はなく、天使のような匂いをふりまき、後は消えるのみ。 TOHOシネマズ高知2 2007/3/10 |
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