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アメリカン・ギャングスター
スタア映画

デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウがカッコイイのなんの。それと1970年代風味が大変よろしうございました。70年代のニューヨークって、『セルピコ』でも描かれていましたが、警官の汚職だらけだったのですね。あ、ニューヨークだけじゃなくてリッチー・ロバーツ(R・クロウ)のいたニュージャージーも同様だったことが、この映画でわかりましたけど。なんかリドリー・スコット作品というより、マイケル・マン作品のような感じです。それと言うのも"ぢっくり"進んで行くからで、リッチーが麻薬特捜部の責任者になったあたりから、影の麻薬王フランク・ルーカス(D・ワシントン)をいかにしてあぶり出すかという構図がハッキリしてきて「やっと始まった」感じがします。私は二人とも好きな俳優だし、イタリア、アイルランド、ユダヤ系のギャングスター以外に黒人もいたことや、麻薬の入手経路にベトナム戦争が関係していたことなど、色んなことがわかって面白かったです。ただし、マイケル・チミノあたりが監督すると、男同士の粘っこい関係がクローズアップされて破綻はあっても、もっと面白かったろうと思います。リドリー・スコットはソツなくまとめたという感じですね。

TOHOシネマズ高知8 2008/2/2
 
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