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■かるかん>劔岳 点の記|アマルフィ 女神の報酬
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劔岳 点の記
山へ行く
監督:木村大作/日本/2008年/139分

山に登って帰るだけ。お話はそれだけの映画であろうとも、美しい映像が約束されている。それだけで観に行く価値がある。そう思って行ったれば、いや〜、映像だけではありませんでした。そこには、上司に仕事の価値をおとしめられても職務を全うするカッコいい男たちと、その格好良さを認めエールを送る男たちの姿があったのです。上司が認めなくても、初登頂を競ったライバルに認められるというのは大きいです。ライバルはどれだけ大変なことかを知っているわけだから。そして、○○初登頂成功と言っても、記録上初めてなだけで、先人が既に登っていたかもしれないという謙虚さは必要かもしれないと思いました。そもそも、大自然を前に誰が一番かなんて小さいことですもんね。

とまあ、お話についての期待値が低かったので、そのことから書き始めてしまいましたが、私にとって映画は映像なんです。どんなにお話に感動したとしても映像に力がないと、その映画は記憶の彼方(見てないと同じ(^_^;)。
で、『劔岳 点の記』はと言うと、美しい風景をもっと眺めていたいと思っても、カット割り短くすぐ次の風景へ。するとまた美しい風景が・・・・。通常の映画であれば、勝負絵としてワンカット(そのかわり時間はたっぷりと)使って終わりというような絵が次から次へと。コローやクールベの絵をバーゲンセールしているような状態(^_^;。木村大作、太っ腹。これでは返って記憶に残らなくなりそうじゃ〜;;;;。もっと考えて編集してもよさそうなものですが、それはそれで別の効用がありました!どの画面にも澄んだ山の空気が写っていて、まるでその空気を吸っているかのような気持ちがしてくるのです。登場人物も汗臭くないし、ますます空気は澄み渡ります。山って大きい、山って崇高。
実は始まりからつかみはOKでした。修験道者(夏八木勲)が風に飛ばされそうな場面、いや〜、迫力でした。雪渓をどこまでも滑落していく人(汗)。突然の暴風雨。あの雨の量、風の凄まじさ。そうかと思えば、緑の田んぼのあぜ道でおにぎりをほおばる柴崎(浅野忠信)と長次郎(香川照之)の頭上に輪を描くとんび。
座席に座って山へ行く。これを映画と言わずしてなんと言いましょう。テレビやテレビの延長のような映画では味わえない2時間半でありました。

TOHOシネマズ高知4 2009/6/21
 
[うえ↑]
   
アマルフィ 女神の報酬
娯楽映画の特権活用
監督:西谷弘/日本/2009年/125分

きゃい〜ん。尊敬する複数のマイミクさんがダメ出ししたこの映画、私はかなり楽しんでしまいました。そもそも観るつもりのなかったのに観ようと思ったのは、キネ旬で「白い歯を見せない織田裕二」とかなんとか書かれていて、「ついに織田裕二が演技に開眼したのか!それなら観ないと!」と思ったからですが、織田裕二は織田裕二のまんまでありまして、そのことをオフミで別のマイミクさんに話したら、「そらそうや。織田裕二は永遠に織田裕二やろー(観んでもわかる)。」と一笑に付されてしまいました。ぎゃふん。

映画の始まりから編集のリズムが私とは合わないと思いながらも、音楽いいな〜、天海祐希(看護婦には見えないけど充分母親に見える)、佐藤浩市(人物に奥行きがある)、戸田恵梨香(研修生役:可愛くてスパイスが利いている)、佐野史郎(役人ぽい〜(笑))と結構楽しく、誘拐事件の謎解きが面白く、こと山場に至っては復讐箪だったのか〜、と犯人の心情(というか演技)に引き込まれ、うるうるしたのでありました。
そして、今日日、悪者は政治家にお任せだ(誰も文句は言わないでしょー)と世相に苦笑いし、あんなに複雑な犯罪計画を成功させるなんて、流石○○、あったまイイー!(シャーロック・ホームズは複雑に見える犯罪ほど謎解きは簡単と言ってたけど)と感心し、黒田(織田裕二)が電話で話している上司は誰だろう、当てるぞ〜(結局クレジットまでわかりませんでした)と意気込み、すごく楽しんじゃいました〜;;;;。

TOHOシネマズ高知9 2009/7/18
 
[うえ↑]
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