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■かるかん>FLOWERS フラワーズ |
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FLOWERS フラワーズ 少子化対策? |
監督:小泉徳宏/日本/2010年/110分 |
私は家族の物語や女性ならではの葛藤を描いた映画が好きだ。そういう映画は家族のよさや、産み育む性としての女性のよさを自然と感じさせてくれる。ところが、たまに「命をつなげていくって素晴らしい。家庭を築くのはいいことなのよぉ。」と訴えかけてくる映画があって、そういう映画に対しては、「そりゃそうでしょうね、産んでなくて、どーもスミマセン」と謝ることにしている(笑)。で、『フラワーズ』は後者だったんだけれど、感動した場面があって、それが『20世紀ノスタルジア』以来贔屓にしている広末涼子がらみだったので記しておきたい。
姉奏(鈴木京香)が、父親のいない子どもを産むことの不安(や何やら)でむせび泣いている。妹佳(広末)は、布団のうえから、子どもをあやすように姉の身体を叩く。姉の状況や心の内は理解できている妹なのだ。何とか力になりたいのだけれど言葉にはならない。ためらいがちに姉に近づくところから、姉の背中をさするまで台詞が全くない。終いには思わず落涙の良いシーンだった。 あと演技者で良いと思ったのは、若くはないという自覚があり、これまでの私はなんだったのか、これからどうなるのかと屈託を抱えた女性を演じた鈴木京香、エロ作家(長門裕之)とのコンビネーションも抜群でややこしいと言われる女性を演じて名コメディエンヌぶりを発揮した田中麗奈の二人だ。蒼井優は可憐。竹内結子は明るい表情がよく、仲間由紀恵は声がきれいだった。 TOHOシネマズ高知7 2010/6/20 |
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